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間話 師匠回想その四

ごめんなさい、ちょいエロです。不快に思う方はそっと閉じてください。



2016.7.09に、加筆・修正いたしました。

 これは、カオルがドラゴンゴーレムと戦い傷つきながらも生還した後のお話し。





 カオルはベットの上で寝ている。

 帰ってきてから、もう7日も熱を出して意識は朦朧で1人で起き上がる事すらできない。

 日に三度、包帯を取り換えているが、まだ血は完全に止まっていないようだ。

 頭の中はとてもクリアだが、身体はオタオタとついてこない。


 私はどうしたらいいのだろうか...


 回復魔法さえ使えれば、こんなことにはならなかったのに。

 なぜ!! あの時!! 私は授業をサボったのだろうか!?

 あの――購買のゴールデンクリームパンさえ買いに行かなければ!!

 騎士学校の回復魔法の授業さえサボらなければ!!

 私に治癒術師としての才能さえあれば!!


 く....ぐぅぅぅぅぅぅぅっ!!


「うわぁぁぁあん!! かおるぅぅぅう!!」


 突然叫び、眠るカオルを抱き締めワンワン泣き始めるヴァルカン。

 傷口が開き、身体を揺さぶられたカオルは苦悶の表情を浮かべる。


 そう、カオルの怪我が中々治らないのは、ヴァルカンのせいだった。


 本来、まだ子供のカオルは成人に比べ傷の回復が早い。

 だがしかし――このヴァルカンがいる場合はそれが通用しない!!

 やるなヴァルカン!

 すごいぞヴァルカン!!


 もう本当にカオルがなんで無事なのか不思議でならない。











「さて、カオルきゅん? そろそろお風呂に入りましょうねぇ♪」ジュル


 瞳孔が開き鼻息も荒く、獲物を見つけた屍食鬼(グール)――女性の場合はグーラ――なヴァルカン。

 目にも留まらぬ速技で服を脱がされたカオル。


 艶やかな黒髪にパッチリした瞳、子供のわりに精悍(せいかん)な顔付き。

 当然胸は無いが、なぜかお尻が女性の様に膨らみを持っている。

 身体は完全に母親似。

 顔は少し父親似。

 そしてなにより、ほがらかに笑うと男女問わず見た者全てが恋に落ちるという....魔性な子供。


 身体付きは子供のそれなのだが、問題は――


 その...えっと...私も初めて見るし...そのな? ....スゴクオオキイデス。

 まぁそれはさておき!


「デュフフ.....」


 裸のカオルをお姫様抱っこし、浴槽へ。

 湯船に浸かるのは傷にさわるので、お湯をかけて拭くだけ。

 え? 濡れタオルで拭えばいいだろうって?

 何言ってるんだ? お湯かけながらなら、素手でいけるだろう?

 つまり、合法でいけるのだ。わかるかね? チミチミィ!


 おっとまた脱線した。


 時折カオルの呻きが聞こえる。

 お湯が傷に沁みたのだろうか...

 頭を洗い、泡が髪以外に触れないように注意する。

 身体はお湯で流すだけ。

 一部分は特に、特に、"とくにっ!!"丁寧に洗った。


 役得やくとく♪


 最後にガバッと!! ......お湯を流した。

 カオルの身体を綺麗にし、傷薬を丁寧に塗りこむ。

 身体中の細かい傷は既に塞がっていたが、背中と肩、特に背中はかなりひどい。

 ガーゼを当て、締め付けないように包帯を巻く。

 ベットへそっと下ろし、シーツをかける。


「カオル....」


 落ち着いたのか苦悶の表情は和らいでいる。

 まぶたが触れるくらい顔を近づけ、そっと唇にくちづ....けるわけないだろう!?


 あっぶない....


 誰か見てたりしないだろうな!?

 辺りを見回すが気配は無い。

 「ふぅ」と一息吐き、頭を撫でる。

 まるで絹の様にサラサラな髪をすくってみると、パラパラと零れ落ちる。


「早く良くなるんだぞ?」


 そう言って頭をなで続けた。





















 あれから1ヶ月。

 カオルはなんとか歩けるまでに回復した。

 今は【エルヴィント帝国】にある、【オナイユの街】でカオルの傷痕を治して貰ったところだ。


 しかし、あの治癒術士め....カオルきゅんの身体にペタペタ触りおってからに....

 (ばち)が当たればいいんだ、あんなヤツ!


 それにしても、カオルきゅんの料理は相変わらず美味かったなぁ。

 特にあの魚! カリッとしていてソースがうまく絡んで、口の中に広がる風味がなんとも...

 酒が進むってもんだな!


 あ、涎が。ジュル


 カオルきゅんも、黙ってお風呂行っちゃうし、まったく!!

 一緒に入って、こう.....イロイロしようと思ったのに!!

 何の為に高い宿を取ったと思っているんだか。

 せっかくの新婚旅行なんだから、そういうこともしたいだろう?


 まぁいい。


 幸いここにはダブルベットが1つ...デュフフ...

 これは、今夜こそいけるんじゃないだろうか?

 だって、もう治療も終わったし♪

 身体の心配も必要ないし♪

 最後までいっちゃうんじゃないだろうかぁあ!!


 ――あ、鼻血出そう。


 鼻をすすっているいるとカオルが戻ってきた。

 カオルと目が合うと、緊張しているようだ。


 まったく、カオルきゅんは初心(ウブ)だからな♪

 まぁ...私も生娘なんだがな....


 いいの!


 もうカオルきゅんと添い遂げるって決まったから♪

 ヴァルカン大勝利~♪

 っと、また鼻血が....


 モジモジとしながらカオルが近づいてくる。


「師匠? まだお酒飲んでるんですか?」


 恥ずかしさを紛らわすためか、カオルが話題を振ってくる。


 いいんだぞ? そんな無理して話題振らなくても。

 もう、そこにあるベットに突撃してもいいんだぞ?

 なにせベッドは1つしかないんだから.....(目がキラーン)

 でもだめだな。

 私も緊張して、なんか動きがカクカクだよ。


「そ、そうだな.....よかったらカオルも飲んでみるか?」


 普段どんなに誘っても、カオルは絶対にお酒を口にしない。

 【カムーン王国】では、数え年で10歳を迎えると、成人するまでお酒を嗜む為に家族が酒を勧める。

 なにせ一寸先は闇と言うからな。

 成人後、独り立ちをしてすぐに命を落とす場合もある。

 冒険者なんて成り立てが一番死にやすい。

 そういう為に、若い頃から酒に慣れなければいけない。


 だと言うのに、カオルは頑なにお酒を飲もうとしない。


 今では私が口に出来るお酒なんてノンアルコールだ。

 まぁ、「師匠の身体が心配なんです!!」なんて、嬉しい事を言われてしまっては、私に断る事はできないのだが。


 しかし、今日は違っていた。


「そ、そうですね。せっかくですので、一口だけいただきます...」


 "あのカオルきゅん"が、自分からお酒を飲みたいだなんて!!

 おおお! 言ってみるもんだな!

 さぁ...お酒を飲んでメロメロになるがいい!


 ふはははは!!

 大勝利じゃぁ!!


 1つしか無いので、私が飲み干したグラスをカオルに渡す。

 え? 間接キスなんて狙ってナイゾ?

 グラスを受け取ったカオルにウィスキー――もちろん風味だけのノンアルコール――を注いでやる。


「い、いただきます」


 そう言うとカオルは一気に飲み干した。


 .........ん?


 なんかカオルの様子がおかしい?

 うつむいたままカオルは動かない。


 あるぇ?


「か、カオル? 大丈夫か?」


 心配になった私は、カオルに話しかける。

 すると、カオルは急に動き出し私の傍へ。

 驚いた私は固まったまま。

 顔を近づけてきたカオルは、事もあろうに私へ口付けをした。


 って、ちょっとまって!

 舌が.....んっ!

 はげし.....んん! ん!


 ん~~~~~~~~~~~~~~!?


 私は突然の事に頭が真っ白になる。

 唇を離したカオルが目を開き私を見据える。


「やわらかくておいしいな」


 ちょっと待て! カオルの目つきがいつもと違う!?

 なにその百戦錬磨で妖艶な感じは!!

 私は初めてなのに、もしかしてカオルきゅんは何度も経験していたのか!?


「か、カオル。ちょっと待ってくれ、いったいどうしたってい――」


 再び唇を奪われ息ができない。


 なにこれ! なんでこんなに上手いんだ!?


「ちょっ...まっ....て....」


 あまりの気持ちよさに頭がおかしくなる。


 あ....胸触られてる....

 ふぁぁ....先っぽは...ダメだっ...て...


「んっ!! ちゅ..くちゅ...じゅる...じゅるるるっ」


 やらしっ...音...出て...るっ。

 唾液...飲んじゃ...らめっ!!

 んっ...くぅ....ダメ! きもち・・・いっ・・・・っ!?





 快楽の波に飲み込まれ、私の意識はそこで途絶えた。


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