第三話 第四部 ピュアと会議
「どうもー。」
「おはようごさいますー。」
「やっほー。」
私たちは再び会った。すぐに歩き出して恭花さん行きつけのあのスポーツジムに移動した。そこで小さな会議室を借りてそれぞれの結果を出していくことにした。
「さてと…それじゃあ…それぞれやってきたことを報告しましょう。」
「千代乃、固いよ。」
「ごめんね。私は服のデザインを三つほど考えてきました。…どうでしょうか。」
私は二つのプリントを楓と恭花さんに渡した。そしてすぐに顔色が変わった。
「え、これ千代乃が考えたの!? すごいすごい!!」
「私たちには思いつかないことだね…やっぱり分けていると本当にいいわね。」
そして1分ほど眺めていると楓が手を上げた。
「私ね…この二番のフリフリした可愛いのがいいな!」
「え、コレ着るのですか!? ……まあアイドルやるならそうですが…。」
「あ、恭花さん恥ずかしいんだー。」
「そんなことありません! …でもこれは着て見たいわね。」
その言葉をもらえて私は少しほっとした。上手くできて本当によかった。次は楓がCDを取り出した。
「これ、まだ途中段階だけど聞いてね。けっこう自信あるんだ。」
そういってCDプレイヤーに入れて音量を調整し始めた。
ジャーンジャジャジャーン
「おお、これは。」
「すごい、こんなの作れるんだね…。」
本当にすごかった。音楽やっているだけあってかなりよい感じだった。私は思わず目をつぶってしっかりと聞いていた。心地よい音楽が流れてくる…。私たちのデビューがこの曲に…。