第三話 第五部 ピュアと歌詞
ジャーーーン
「どうでした?」
楓が最後と同時にキメポーズ的なことをやっていた。その姿がとてもかわいらしくて、子供っぽかった。
「ちょっと! なにその目は!」
「いや、子供だなーって。」
「むきー!!」
恭花さんが口に出していった。しかしこのやりとりがとても楽しかった。そして少し笑った後に真剣に考えた。
「けっこう純粋系な音楽…だね。」
「てっきりバンドとかやっていたからロックとかそういう系を作るのかなって思ってたわよ。」
「アイドル音楽の勉強とかしたからね。そりゃバンドでやっているような曲調をそのままアイドルに使うわけにはいかないよ。でも自信はあるよ!」
楓は胸をはってふんっと偉ぶっていた。そこに恭花さんがまた言う。
「ところで…これの歌詞は?」
「ぎくっ。」
その様子を見る限りでは歌詞は考えられなかったのだろう。そうかもしれない。たった二週間でこのアイドル系の曲を作れる自体すごい。歌詞まで出来るようになるなんて相当な人でなければ無理なことだ。本当に楓がいてよかった。
「いや、歌詞って難しいね、うん。」
「まあここは後々考えて行きましょう。それじゃあ私の出番よね。いくつかダンスの練習方法やステップなど勉強してきたから、一緒に運動場にいきましょう。」
私たちはうなづいてカバンを持った。
「あー待って待って。ここで着替えてから行きましょう。荷物も必要なものだけ持っていけば大丈夫。カギもあることだし。」
私たちはなるほど、とうなづいてカバンから着替えを取り出した。
「お、千代乃ちゃん、運動用の服買ったんだね!」
「うん。ちょっと寒がりだから厚手にしちゃったけど。」
「買っておくだけでも違うわよ。さて…いきますか!」
私たちは恭花さんの後ろについていって運動場へと向かっていった。しかしその運動場へと向かう道ではなく、別の道へと向かっていた。
「あれ? 恭花さん、こっちじゃないのですか?」
「ん? 個別運動場!」
恭花さんはドアに手をかけて開いた。そして見えてきたのは…鏡などがしっかりと見えている運動場だった。




