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龍の血を引く者  作者: また太び
10章 龍族の侵略(続)
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殴り込みの準備

「ぬうう!おのれ人間どもめ!よくも我にあのような目を向けて!」


「覇龍王、いつまでここにいる気だ?もう少し身体を休める事が出来る場所はないのか?」



荒れているバハムートに声をかけたのは龍人種に属す白雷びゃくらいの光龍インドラだった。

彼はバハムートの右腕として龍の里に君臨していた龍だ。バハムートを除くランキングだと、このインドラが龍族最強の戦士になる。



「ふむ、そうだな。いつまでも海の上にいるわけにも行かぬか。ここから近いところに陸はあるか?」


「千島列島という島がある。そこをまず我らの拠点にすべきだろう」


「なるほど、広さもまぁまぁのようだ。よし、そこへ向かうとしよう」


「では、一度龍の扉を閉じるぞ」



インドラは空中に開く巨大な次元の扉を手で払うだけで閉じてしまった。


バハムートは右手を挙げて周りの重力を操作すると今もバハムートの力で浮いている地龍種が動き出す。



「龍族が動き出した?」


「うん!なんだか皆一斉に動き出したんだよ!」



リビングで談笑していた紅哉達の元にアイリと遊佐がやって来た。



「どこに向かっている?」


「恐らく方角からして千島列島かと」


「千島列島か……そこに人は?」


「あそこに人はいませんよ。少し前から千島列島の火山が噴火して市民には避難が呼びかけられています」


「そこを拠点にするつもりなんでしょうね。いつまでも海の上にいるわけには行かないでしょうし」



彰の言葉に全員が同じ意見のようだ。



「島は厄介ね。日本からかなりの距離があるわ。そこまで行く途中何度も襲撃されるだろうし、着いたとしてもこちらはかなり疲弊している。はぁ、一度でも千島に行っていれば転移術式作るのも簡単なのでしょうけど」


「座標を割り出しても転移術式は作れないのか?」


「距離がありすぎるわ。私が移動できる距離は精々50kmくらいよ」


「あはは…それでも十分凄いんだけどね…」



舞香の基準は一体どうなっているのか。

豊姫は純粋に気になった。



「殴り込みに行くにしても、その前にこちらが襲撃されるか………セレナ。龍族達に一斉攻撃を仕掛けるのはいつだと言った?」


「自衛隊ですか?確か3日後と言っていましたね」


「3日ですか……兄さん?」


「一度腹をくくるしかないようだな」


「お兄様?」


「紘一、章仁を呼んでくれ」


「あ、了解!」



話しを聞いていた紘一はすぐに携帯を取り出して章仁に連絡を取った。



「すぐ来るそうです。ちょっと待っていてね、と」


「オーケー。んじゃ、章仁が来るまで少しダラダラしますか」



それから10分後。章仁は紅哉達の家に着いた。



「それで、どうしたのかな?」


「章仁達も既にバハムートが千島列島を拠点にしようとしている事は既に知っていると思う」


「そうだね。僕もこれは厄介かなって思っていたんだ」


「どうやら章仁は私と同じ考えのようね。なら、前置きは抜きでいいんじゃないかしら」


「そうようだな。では、単刀直入に言わせてもらう。俺は敵の戦力が整う前にこちらから殴り込みを仕掛けるつもりだ」


「紅哉よ~。さっき舞香さんが島だから厄介とか言っていたばかりだろ」



俊介の言葉に紅哉は頷く。



「それは転移術式で行く。まぁ皆が言いたい事も分かる。まず、その転移術式だが、事前に一度千島列島に行く必要が出てくる。そこで俺の考えだが、神龍と瑠璃の幻術で身を隠しながら龍に気付かれずに上陸、そして舞香が転移に必要な座標を特定する。後はここの座標は既に分かっているわけだし、そのまま転移で帰ってくればいい」


「お前簡単に言っているけどよ…バレたらやばいぞ…」


「だから言っただろ?腹をくくるしかないって」


「という事はまず千島に行くメンバーの二人は決定だね」


「ちょっと紅哉くん!章仁さん!それは危険すぎるよ!」


「別に私はいいわよ。例え龍がいくら来ようとも私に勝てるわけないし、瑠璃の幻術は高く評価しているつもりよ」


「舞香さん…」


「私もいいよ~。誰かがやらないといけないんだし、それに幻術なら私の得意分野だよ」


「アーデルトさんっていう選択肢があるけど」


「私は駄目ね。瑠璃よりも幻術はうまいけれど、神龍が手を貸せば間違いなく完成度は私を超える。それに海の上で戦う事も考えれば私は完全に不利よ。ハーデスは地があって初めて力を発揮するもの」



章仁の言葉にアーデルトは紅茶を飲みながら答える。



「俺も同行するつもりだ。作戦を立案した以上、それ相応の責任は取る」


「お兄様は―――」


「ここで待機になりま~す!」


「いや、しかしだな」


「お兄様は頑張り過ぎよ。確かに私たちの命を預けるリーダーだけれども、たまには妹の有難味をかみしめなさい」


「僕も賛成だね。リーダーが全ての物事に対応しなくちゃ行けない理由はない。たまには信頼のおける仲間に仕事を任せるのもリーダーの立派な役目なんだよ」



同じリーダーの章仁にそう言われて紅哉は口ごもる。



「さてと、紅哉君も納得してくれたことだし、話を進めるよ。舞香さんと瑠璃さんが行くことは決定した。でも、女の子二人だと何かと不便だよね?」


「なら、やっぱり俺が―――」


「だ~か~ら~!紅くんはここでじっとしてるの!」


「むぅ……」


「そこでアヴェンジャーズから推薦するのは紘一君だ」


「お、俺っすか!?」



章仁は隣に座る章仁の肩を叩く。



「紘一君のグランベスは最強の盾を持っている。例え戦闘になったとしても舞香さんが全ての龍を制圧できると思うけれど、万一名付きが出てくる可能性もあるんだ。でも、僕らは元から戦うつもりはないから、守るだけなら最強の紘一君を連れて行くと作戦の成功率は飛躍的に上がるんじゃないかな」


「なるほど、一理あるわね。いいわ、紘一も連れて行きましょう」


「紘一君、頼んだよ。君はまだ実戦経験が乏しい。舞香さん達の傍で色々見て来るといい」


「う、うっす!」


「なら、私と瑠璃と紘一の3人で行きましょう。これ以上多くなっても邪魔になるだけだし、それぞれの役目も理解している。これで問題はないと思うわよ」


「それで紅哉君、作戦はいつからやるつもりだい?」


「セレナに先ほど聞いたが、自衛隊は3日後に総攻撃を仕掛けるらしいな。出来れば自衛隊の総攻撃と同時にバハムートを叩きたい。こちらは元より数で劣っている。なら、せめて制空権を争って貰える自衛隊の攻撃を有効に使いたい」


「それじゃ作戦決行は今日からだね。雅文さん、余っているボートはないかい?」


「あぁ、それならクルーザーがあるね。すぐに手配しよう」



章仁の声に雅文はクロフィードを連れて部屋を出て行く。

それを見ていた紅哉はふと気付いたことがある。



「飛んで行かないんだな」


「隠密だからね。出来るだけ龍の反応は消し去りたいんだ。そのクルーザーは乗り捨てになっちゃうけど」


「それなら誰が運転するんだ?」


「もちろん紘一君だよ」


「ええええ!?俺運転したことないですよ!」


「今から覚えてみようか」


「ほ、本気で行っているんすか……」


「うん、本気。さ、雅文さんに教わっておいで」


「が、頑張ります…」


「無免上等かよ…」


「瑠璃さんの幻術使うんだから誰にもバレないよ」


「まぁ、そうだが……気の毒だな…紘一」



紘一が全力でクルーザーの扱い方を雅文とクロフィードに教わっている頃、一人の少女がキャリーケースを引きながら電車から降りてきた。



「少し…到着が遅れてしまいましたわね……お兄様は怒っていないかしら…」



海外で少し伸びた銀色の髪を弄りながら少女は携帯を鞄から取り出す。



「確か彰から位置データは貰って……ありましたわ!」



そう、この銀髪の少女は炎道奏だった。



「紅哉お兄様!今!奏はあなたの下へ参りますわ!」



魔法使いとなった奏は皆の驚く顔を想像しながら地図アプリに従い別荘を目指した。

もう夏休みも終わりに近いですね。

私が住む地域の小学校は明日まで。実は私の住んでいる実家なのですが、小学生の通学路になっていまして、朝すんごいうるさいんですよw(ちなみに今里帰りしています)

何が楽しいのか分かりませんが、騒ぎながら学校に走っていくんですよねw元気で大変よろしいのですが、これが危ないんですよ。

何が危ないかというと、車です。あの子達車来ても全然避けませんし、避けたとしても道の片方に寄るのではなく!両方に分かれるのは笑ってしまいますよw

これには流石の私も声をかけるしかなく、何度注意したか覚えていません。

一体……今の小学生の教育はどうなっているのでしょうね……昔遊んでいた遊具も親のクレームが怖いから『危険なので』と言ってなくなりましたし……親も先生も時代が変わってしまいましたね。

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