6話 私、街へ行く。
山を降りて、とりあえず、最寄りの街を探してみることにした。
探してみると、意外とすぐに見つかった。
私は、街へ入ろうとしたら、門の警備兵に止められた。
「おい、お前なんで全裸なんだ?」
「……え? あ………」
そうだ。
成長して3歳の頃の服はもう着れなくなったから、今は全裸なんだった。
とりあえずは、家が燃えたことにしておこう。
「実は、昨日放火魔に家を燃やされて、私の服も燃えちゃったんです」
「そうか、そんな報告は無い。帰れ」
流石に言い訳が苦しかったか。
しょうがないから、夜になったらこっそり忍び込もう。
そして、夜になった。
門には誰も居なさそうだ。
なんか怪しいが、不死身なので気にしない。早速、街に忍び込もう。
「お、怪しいけど外壁に穴が!」
どうやら、街の外壁の目立たない場所に、穴が空いているようだ。
めっちゃ怪しいけど、私のステータスだとここ以外に入る手段も無いし、
せっかくなので使わせてもらおう。
穴を通り、中へ入る。
その時、踏み込んだ足が空を切る。
「あっ………」
落とし穴だ。
「痛い! 治った! 治ったのにまた刺さって痛い! ひえー!」
中には、かなり鋭い木の棘が敷き詰められていて、とても痛いし、
治癒しては刺さり、治癒しては刺さり、という地獄のループが完成していて最悪だ。
私は、翌日の朝になり、落とし穴を見に来た警備兵に見つかるまで、延々と苦しみ続けていた。




