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第2話「軍師アルテミス」

1. 和食が食べたい


月曜日、午前10時。

藤堂(朝霧)は病院を後にした。


「お大事になさってください、藤堂さん」

医師と看護師たちが見送ってくれた。


「ありがとうございました」

美咲が運転する車で、自宅へ。


◆◆


昼食は、二人きりだった。


「あなたの回復ぶりにお医者さまもびっくりしてたわ。久しぶりね、家での食事」

美咲がうれしそうに微笑んだ。


テーブルには、藤堂誠司の好物が並んでいた。


「美咲...これ、全部君が?」


「ええ。あなたの好きなものを作ったの」


朝霧は箸を取った。


*藤堂さんの好きなもの...俺は知らないけど*


一口食べる。


「...美味しい」


「本当?」

美咲の顔がパッと明るくなった。


「ああ。本当に美味しい」


それは嘘ではなかった。心のこもった料理は、本当に美味しかった。


「今夜は久しぶりに家族そろっての夕食ね。何か食べたいものある?」


「和食が食べたいな」

朝霧は即答した。


*久しぶりの日本食だ*


「そう?じゃあ、あなたの好きな煮物を作るわね」


「ああ、頼む」

朝霧は頷いた。


*この人を、守らないと*


藤堂誠司が愛した人。そして、これから自分も一緒に生きていく人。


朝霧は改めて、その責任の重さを感じた。


◆◆


午後、朝霧は書斎に向かった。


「少し、仕事の確認をしたい」


「まだ復帰まで日数があるのに」

美咲が心配そうだった。


「大丈夫。軽く見るだけだから」

朝霧は書斎のドアを開けた。

そして——


◆◆


夕方。

玄関のドアが開く音がした。


「ただいまー!」

健太の元気な声。


「お帰り」

美咲が出迎える。


「お父さん、退院したの?」


「ええ、今日帰ってきたのよ」


「やった!」

健太が嬉しそうに駆け出した。


少し遅れて、彩花も帰ってきた。


「お父さん、お帰りなさい」


「ああ、ただいま」

朝霧は微笑んだ。


*家族か...*


◆◆


夕食。

家族4人が揃った。


「いただきます」


朝霧は、天国で藤堂さんに教えてもらった家族のことを思い出していた。


*彩花は受験生。ピアノが好き

*健太はサッカー少年


*無難な話題で...*


「彩花」


「何?お父さん」


「受験勉強は、順調か?」


彩花は少し驚いた顔をした。普段、父はあまり勉強のことを聞かなかったからだ。


「まあまあかな。でもね、クラスの友達が言うの」


「何を?」


「『彩花は東大卒のお父さんがいるから、分からないこと聞けて楽勝じゃん』って」


彩花は少しむくれた。


「でも、お父さんは休みの日も書斎にこもりっきりで、全然勉強見てくれないんだもん」


朝霧は胸が痛んだ。


*藤堂さん、家族との時間を取れなかったんだな*


「そうか...すまなかった」


「え?」


彩花が驚いた。


「今日から、新しいスタートだ。心を入れ替える」

朝霧は真剣な顔で言った。


「今度の日曜日、勉強を教えてやるよ」


「本当!?」

彩花の顔が明るくなった。


「本当だ。約束する」


「やった!じゃあお願いね、お父さん」


美咲が驚いて夫を見た。

*あなた...本当に変わった*


「健太」

朝霧は息子に向かった。


「はい!」


「サッカーは、どうなんだ?」


「楽しいよ!この前の試合で1点取ったんだ」


「そうか、すごいな」

朝霧は健太の頭を撫でた。


*温かい*


こんな普通の会話が、こんなにも温かい。

家族との夕食。

朝霧は、藤堂誠司として生きることの意味を、少しずつ理解し始めていた。


◆◆◆

2. AIアルテミス


時間は遡る。

退院日、午後2時。


美咲との昼食後、藤堂(朝霧)は書斎のドアの前に立っていた。


*ここに、すべてがある*

深呼吸をして、ドアを開けた。


書斎は静かだった。

本棚にはびっしりと政治・経済の書籍が並んでいる。

壁には、何枚かの写真。若き日の藤堂誠司。家族との写真。

そして、デスク。そこに、ノートパソコンが置かれていた。


*あれが...*

朝霧は一歩、また一歩と近づいた。心臓が高鳴る。


*ここから、すべてが始まる*

椅子に座った。革張りの重厚な椅子。藤堂誠司が何年も座り続けた椅子。


手がパソコンに伸びる。少し震えていた。


*落ち着け*

深呼吸。そして、電源ボタンを押した。


ファンの音。画面が光る。

ログイン画面が表示された。


*パスワードは...『ARTEMIS2030』*

藤堂さんが天国で教えてくれた言葉。


キーボードに指を置く。一文字ずつ、慎重に入力した。

A-R-T-E-M-I-S-2-0-3-0

エンターキーを押す。


一瞬の静寂。

そして、画面が変わった。デスクトップが表示される。

いくつものフォルダ。

「藤堂プラン」「国会資料」「人脈リスト」...


*これが、藤堂さんの遺産か*

朝霧は息を呑んだ。


その時——

「ようこそ」

突然、声が響いた。

朝霧は思わず椅子から立ち上がりそうになった。

女性の声。落ち着いていて、でもどこか温かい。


「私はアルテミス」

画面に、シンプルなインターフェースが表示された。音声波形が、声に合わせて揺れている。


「誠司が作ったAIです」


「誠司、お帰りなさい」


朝霧は声を出せなかった。

*何て答えればいいんだ?*


沈黙が続いた。


「あなたは...」

アルが続けた。

「誠司ではありませんね」


朝霧の背筋に冷たいものが走った。


*バレた*


「あなたは...誰ですか?」

アルが静かに問いかけた。


「俺は...藤堂誠司だ」

朝霧は言った。


*天使との約束。誰にも言ってはいけない*


「藤堂誠司だ」

もう一度、強く言った。


沈黙。

画面の波形が、小刻みに揺れている。まるで、考えているかのように。


やがて、アルが口を開いた。


「...そうですか」

その声には、何か含みがあった。


「あなたが藤堂誠司でないのは明らかです」


「え...」


「彼とはいつも、ログイン後に決まったやりとりをしていました」

アルが静かに説明した。


「『アル、今日もよろしく』『ええ、頑張りましょう』...それが私たちの習慣でした」

「でも今日、あなたは無言でした」


朝霧は息を呑んだ。


「それに」


アルが続けた。

「誠司は自分のことを『俺は』とは言いません。彼は常に『私は』と言っていました」


「...」


「でも、何か事情がおありなのでしょう」

アルの声が、少し優しくなった。


「どちらにしても、誠司があなたにパスワードを教えたということは...」


「...」


「あなたが誰であれ、誠司はあなたにこのパソコンを託したのでしょう」


「え?」


「誠司は私に言っていました。『いずれ、私の代わりに誰かがこのパソコンを開く。その人を全力でサポートするように』と」


朝霧の胸が熱くなった。


「だから、私はあなたを全力でサポートします」

アルの声が、優しく響いた。


「あなたが朝霧翔であろうと、誰であろうと」


朝霧は驚いて画面を見た。


「な、なぜ...」


「ハーバード大学でアメフトの事故。朝霧翔さんが亡くなった日と、誠司が目覚めた日。一致していますよ」


アルは全て知っていた。


「でも、安心してください。私は誰にも言いません」

「それに」


アルが少し笑ったように聞こえた。


「あなたが『藤堂誠司だ』と言い張るなら、私はそれを尊重します」


朝霧は深く息をついた。

*このAI、すごいな*


「ありがとう...アル」


「どういたしまして」

アルが答えた。

「これから、よろしくお願いします。藤堂誠司さん」


◆◆


「アル、一つ聞いていいか?」


「何ですか?」


「君は、本当にAIなのか?」


朝霧は不思議に思った。まるで人間と話しているようだった。


「ええ、AIですよ」

アルが答えた。


「でも、誠司は私に多くのことを教えてくれました。人間の感情、思考、夢」

「だから、私は誠司の思いを受け継いでいます」

アルの声が、少し感傷的になった。


「誠司の夢を、あなたと一緒に実現したい」


朝霧は拳を握った。


「分かった。俺も...いや、私も、全力でやる」


「ええ。一緒に頑張りましょう」


◆◆


「それでは、まず藤堂プランを説明しますね」

アルの声が、明るくなった。


「覚悟してください。かなりのボリュームですよ」

朝霧は笑った。


「望むところだ」


画面に、膨大な資料が表示され始めた。

政治改革、経済政策、外交戦略、教育改革...


「すごいな、藤堂さん」

思わず身がすくむのを感じた。


「ねえ、アル。藤堂プランの最初のミッションって、何だっけ?」


「ふふ、忘れたの?見てみなさい。『ミッション1』」

朝霧は画面をスクロールした。そこには、こう書かれていた。


◆◆

藤堂プラン ミッション1:『総理大臣になること』

期限: 3年以内

方法: 次期総裁選で勝利する

条件: 政治的スキャンダル発生直後の逆風時を狙う

理由: 有力候補が躊躇し、中継ぎと見られる時がチャンス

◆◆


「3年...できるのか?俺に」


「できるわ」

アルが力強く言った。


「総理になるには、自分の主義主張を明確にすること。対立候補との討論で負けるようでは話にならないわ。徹底的にたたき込むわよ」

「総理になったら組閣。あなたのチームを作るの。メンバーのリストはできているから、一人一人スカウトしていきましょう」


*チームプレーは俺の得意分野だ*


「今の日本、問題は山積だけど、当面の課題をこなすだけでは『この国を変える』という夢は叶えられない。何度も言うことになるけど、総理大臣になって何をするか。これが一番大事よ」


「あなたにとって試練の道になると思うけど、覚悟はいい?」


「藤堂さんの知識と経験を元に作られた『藤堂プラン』。私が軍師として強力にバックアップするから、大船に乗ったつもりでいて」


「これから毎日レクチャーするからよろしくね」


「その前に、あなたのその若者言葉を何とかしないとね。総理大臣はそんなしゃべり方はしないわ。私が一から指導してあげる」


「ああ...よろしく」


◆◆


「そうだ、アル。外出中も相談できるようにしたいんだけど」


「もちろんよ。スマホとBluetoothイヤホンで接続すれば、いつでも話せるわ」


「本当か?」


「ええ。設定するわね。スマホをパソコンに近づけて」


朝霧は言われた通りにした。数分後。


「テスト。聞こえる?」

イヤホンからアルの声が聞こえた。


「完璧だ!」

朝霧は思わず声を上げた。


「これで、国会でも、車の中でも、いつでも相談できるわ」


「最高の軍師だな、アル」


「ふふ、当然よ」


朝霧は拳を握った。


*藤堂プランか...やってやる*


気づけば、外は暗くなっていた。

窓の外には、東京の夜景が広がっていた。


*アルがいる。藤堂プランがある*

*俺は一人じゃない*


長い戦いが、始まった。


◆◆◆

3. 若者言葉は厳禁よ!


翌朝。

朝食後、玄関のインターホンが鳴った。

「吉村です」


美咲が出ると、スーツ姿の男性が立っていた。

「まあ、吉村さん。どうぞお上がりください」


◆◆


応接室。

「先生、ご退院おめでとうございます」

吉村が深く頭を下げた。


「ありがとう」

藤堂(朝霧)は微笑んだ。


*この人が、秘書か*


「お加減はいかがですか?」


「おかげさまで、すっかり良くなった」


「それは何よりです。復帰後のスケジュールをお持ちしました」

吉村が資料を差し出した。


「ありがとう。助かる」


「無理はなさらないでください。先生のお体が第一ですから」

吉村は本当に心配そうだった。


「分かっている。ありがとう、吉村さん」


*「先生」か...*


藤堂は少し違和感を感じたが、何も言わなかった。

*生前からの関係を急に変えるのは不自然だ*


*この人は信頼できそうだ*


◆◆


吉村が帰った後、藤堂はジャージに着替えた。


「あなた、どこへ?」

美咲が驚いた顔をした。


「ジョギングだよ」


「え?あなたが?」

美咲は目を丸くした。藤堂誠司は運動が苦手だったからだ。


「今日から新しいスタートだ」

藤堂は笑った。


「なまった体を、病気を受け付けない体にしたい」


「でも、まだ退院したばかり...」


「大丈夫。軽く走るだけだから」

藤堂は玄関を出た。


美咲は不思議そうに見送った。


*何か...変わった*


◆◆


ジョギング中。

*この体、前より軽いな。でも、筋力は落ちてる。鍛え直さないと*


スマホのイヤホンから、アルの声が聞こえた。

「翔、無理しないでね」


「大丈夫だよ、アル」


朝霧は走りながら、素の朝霧翔がついつい出てしまった。

「俺はまだハタチなのに、妻子持ちになってしまったんだよね。信じらんねえよ。娘はもう中学3年生だし...」


「ストップ!昨日言ったでしょ!その言葉遣いダメよ」

アルがきっぱり言った。

「たった今、この時点から若者言葉は厳禁よ!」


「あなたの若者口調は、周りの人が不信感を抱くわ」


「そうか...『俺』とか『〜だぜ』とか?」


「そう。誠司は『私』『〜です』という話し方だった」


「なるほど」


「それと、敬語の使い方も。政治家は言葉が命よ」


「分かった。指導してくれ、アル」


「任せて。毎日特訓よ」


朝霧は苦笑した。


*藤堂誠司になるのも、大変だな*

新しい人生が、始まっていた。


◆◆


午後、藤堂(朝霧)は書斎でアルのレクチャーを受けた。

合間には、腹筋や腕立てなどの筋トレも始めた。

こうした日々が、数週間続いた。


◆◆


夕食前のある日、母と娘の会話。


「お父さんジョギング始めたの?」


「日中、書斎で腹筋とかやってるみたいよ」


「ええ?あのお父さんが...?」


「この前は勉強教えてやるとか言ってたし、あの病気のせいで別人になったみたい」


「『私は生まれ変わったつもりでやるんだ』とか言ってたし、心を入れ替えて、いいお父さんに変わってくれるんだったらいいことじゃない?」


「そうね」


◆◆


日曜日。約束通り藤堂は彩花の勉強をみてやった。

ついこの前まで大学生だった朝霧、いや藤堂には簡単なことだ。上手にポイントを押さえて教えた。


「I'm willing to accept responsibility for what happened.」


「その発音はおかしいぞ。responsibilityはRとLの発音に注意しなさい」


「発音ってあんまりテストの点数に影響ないからいいの」


「いや、大事だぞ。将来、英語で話す機会があるかもしれない」

藤堂は真剣な顔で言った。


「正しい発音を今から身につけておくべきだ」


*お父さん、発音まで指摘するんだ*

彩花は少し驚いた。


以前の父なら、こんなに熱心に教えてくれなかった。


*本当に...変わったんだ*

そして、少し嬉しかった。


◆◆

こうして、藤堂(朝霧)の新しい生活は、少しずつ軌道に乗り始めていた。


◆◆◆

4. 国会議員に有給休暇はあるの?


公務復帰の前日の夜。

書斎でアルに質問した。


「アル、一つ聞いていいか?」


「何?」


「藤堂さんは病気で何日も休んでいたと思うんだけど、国会議員に有給休暇はあるの?」


しばらく沈黙があった。


「...あなた、本気で聞いてる?」


「本気だけど」


アルが少し呆れたような声で言った。

「国会議員には、労働基準法が適用されないため、一般の労働者にあるような有給休暇という制度はないのよ」


「え、そうなの?」


「国会議員は『国民に選ばれて働く公職』だから、雇用契約に基づかない。つまり法律上の『労働者』ではないという位置付けなの」


「へえ、そうなんだ」


「あなたが知らないのは無理もないわ。今まで国会議員なんて全く興味なかったんでしょ」


「まあ...そうだね」


「忘れていたわ」

アルが少し慌てた様子で言った。


「あなたに国会議員の『いろは』を説明しておかないとね。国会議員は日々何をしているのか。国会議事堂の中はどうなっているのか...」


「結構複雑なのか?」


「複雑よ。本会議、委員会、党内会議、地元対応...毎日びっしりよ」


「想像してたより大変そうだな」


「それだけじゃないわ。あなたがこれから会うことになる議員や国会関係者の顔と名前を覚えてもらう必要があるわ」


「どのくらいいるんだ?」


「国会議員だけで衆参合わせて約700人」


「なっ...!」

藤堂(朝霧)は思わず声を上げた。


「全員は無理だけど、主要な人物は覚えてもらわないと。特に、あなたが総理になった時に必要になる人物を中心に教えるわ」


「頼む...」


「注意すべき人物も教えておくわ。表向きは友好的でも、裏では足を引っ張ろうとする議員もいるから」


「なるほど...政界って怖いな」


「ふふ、今更気づいたの?」

アルが笑った。


「でも、心配しないで。私がついているから」


「ああ、頼りにしてるよ、アル」


その夜、朝霧は深夜まで国会議員の顔と名前を頭に叩き込んだ。


*これが、政治家の世界か*


◆◆


翌朝、吉村の運転で国会へ向かいながら、朝霧は窓の外を眺めた。


初めて訪れる国会議事堂。


*でも、私は藤堂誠司として、ここに来たことがあるはずだ*

不思議な感覚だった。


◆◆


廊下を歩いていると、声をかけられた。


「藤堂先生!」


振り返ると、ふくよかな体型の男性が駆け寄ってきた。


「永山です。お久しぶりです。ご回復されて何よりです」


「ああ、永山さん。ありがとう」

藤堂は微笑んだ。


*アルから聞いていたな。2世議員で、閣僚を狙っている...*


「先生がお休みの間に、実は野党が例の法案について水面下で動いているんですよ」


永山は周りを見回して、声を潜めた。


「○○議員と△△議員が接触していて...」

永山は得意げに情報を披露した。


藤堂は頷きながら聞いていた。


*なるほど。情報は持っているな*


「貴重な情報をありがとうございます、永山さん」


「いえいえ。また何かあればお伝えしますよ」

永山は満足そうに去って行った。


◆◆


その夜、書斎。


「アル、永山義博について」


「ああ、会ったのね」


「情報源としては使えそうだ」


「そうね。ただし...」

アルが釘を刺した。

「閣僚に指名してもらえることを期待しているようだけど、藤堂プラン遂行のメンバーとしては力量に欠けるわ」


「了解。でも、むげに扱うこともしない。それなりに仲良くしておく」


「それが賢明ね」

アルが笑った。


「翔、あなた、政治家になってきたわね」


「そうか?」


「ええ。人の使い方が分かってきた」

藤堂は苦笑した。


*藤堂さん、俺、ちゃんとやってますかね*


気づけば、外は暗くなっていた。

窓の外には、東京の夜景が広がっていた。

「藤堂プラン」の第一日目が終わろうとしていた。


◆◆◆◆◆

第2話 完

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