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チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします  作者: 桜桃
第三章 ベルクヴェルク

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強くなれば簡単に報酬がゲットできると思えば、修行も案外悪く無い

 戻ってきた二人は、元々の見た目がいいからか、かなりいい感じに仕上がっていた。


 ロゼ姫は、本当に青が似合う。

 しかも今回はドレスではなくズボンだから、動きやすそうだ。


 グレールは……なんというか。

 どこかの王子か?


 そう思うくらい目を惹くオーラを放っている。


 あの二つで、いくらだろうか。

 絶対に、数百万はしてそう。それくらいの輝きを感じる。


「ど、どうかしら?」

「ものすごくお綺麗ですよ! ロゼ姫様!」


 リヒトが目を輝かせながら言う。

 ロゼ姫はくすりと笑った。


「ふふっ。惚れてくれてもいいのよ、リヒトさん」

「へ!? い、いえ、それはまた別の話といいますか……はは……」

「それは残念ねぇ」


 リヒトは顔を引きつらせながら一歩後ろに下がった。


 ……まぁ、その気持ちはわかる。


 さっきのロゼ姫、目が本気だったし。


「グレールさんも似合っているぞ!! かっこいい!」


 アルカが満面の笑みで言う。


「ありがとうございます、アルカ様」


 グレールは少し困ったように笑った。


「今まで触れたことのない服ですので、本当に似合っているのか分かりませんが……」

「すごく似合ってるぞ! めちゃくちゃかっこいい! 俺もグレールさんくらい背が高かったら、もっとかっこよくなるのかな」

「アルカ様でしたら、今でも十分かっこいいですよ」

「まじか!?」


 アルカが勢いよく俺の方を見る。


「聞いたかカガミヤ! 俺、かっこいいらしいぞ!!」


 ……それを俺に報告されてもな。

 とりあえず頷いておいた。


 お披露目会はいいんだが――


 武器は本当に準備しなくていいのか?


 普段から持ち歩くデメリットはあるが、魔力を使って武器を生成しなくて済むメリットもある。


 買っておいて損はないと思うんだが。


「チサト様」

「ん? なんだ、グレール」

「もしかして、武器のことを心配しておりましたか?」


 ……やっぱり表情筋、殺した方がいいかな。


「まぁな。買ってもいいんじゃないかと思ってた」

「ご安心ください」


 グレールは落ち着いた声で言う。


「自分で作り出した方が、形を変えられるため便利なのです。その場に応じた武器で戦えますので」


 あぁ、そういうことか。

 逆に、氷で武器を作れるのは、グレールとロゼ姫の強みなんだな。


「ロゼ姫はどうする?」

「私も同じです」


 ロゼ姫は頷いた。


「今まで通り、自分の魔力で作る武器の方が扱いやすいかと。少しは慣れていますし」


 なるほど。

 新しいことを無理に覚えるより、慣れている方法を使う方が安全ってことか。


「わかった。それなら今回の準備はこれで終わりだな」

「はい」


 グレールが続けて言う。


「この後、ロゼ姫には戦闘に慣れていただくため、模擬戦を行いたいと思います。どうでしょうか」

「お、いいな。それはグレールに任せていいか?」

「チサト様は参加されないのですか?」

「めんどい」

「……チサト様は強制参加で」

「なんで!?」


 正直に言ったら、強制参加になった。


 なんでだよ。

 ちくしょう。報酬はいくらだよ、この野郎。


 ※


 次の日から、ロゼ姫・リヒト・アルカの修行が始まった。

 俺の修行は、グレールしか相手が出来ないらしい。


 だから三人の修行が終わった後、少しだけやることになっている。


 ロゼ姫とグレールは昨日の戦闘服を着ている。

 俺たち六人は修練場へ向かった。


 空いている場所は二つ。

 グレールが三人を見るなら一つしか使わないだろう。


 俺とアマリアは端で待つだけ――


 そう思っていたのに。


 グレールがとんでもないことを言い出した。


「では、チサト様。リヒト様とアルカ様のお相手をお願いいたします」

「え?」

「ちょうど二つ空いていますので、効率よく行いましょう」

「…………」

「協力、していただけますよね?」

「…………はい」


 隣でアマリアが爆笑している。

 だが、今の俺には文句を言う余裕すらない。


 アルカとリヒトの相手を俺がするのか。


 ……どうすればいいんだ。


 アルカは普通に模擬戦すればいい。


 問題はリヒトだ。

 絶対アドバイス求めてくるだろ。


 ゲームで言うなら、


 俺はアタッカー。

 リヒトはサポート。


 役割が違うんだよ。

 アドバイスなんて出来るか?


 そう考えていると、やっと笑い終えたアマリアがリヒトの前に浮かんだ。


「リヒト」

「は、はい」

「君は僕が相手をするよ」

「…………え?」


 え、アマリアが?


 ……あぁ、そうか。


 アマリアは管理者時代、サポートが得意だったんだっけ。

 なら確かに適任か。


「まぁ、リヒトがそれでいいならだけど。知里は文句ないと思うし」

「俺の負担が減るなら何でもやってくれ」


 ……あ。

 リヒトがふてくされた。

 でも仕方ないだろ。


 俺は自分の負担を減らしたいんだ。


 リヒトは渋々ながらも了承した。


 これからはダンジョン攻略だけじゃない。

 管理者との戦いも考えないといけない。


 だから――


 実力を上げることを優先する。


 俺ももっと強くなって、簡単に報酬をゲットできるようにならないとな。

ここまで読んで下さりありがとうございます!

出来れば次回も読んでいただけると嬉しいです!


出来れば☆やブクマなどを頂けるとモチベにつながります。もし、少しでも面白いと思ってくださったらぜひ、御気軽にポチッとして頂けると嬉しいです!


よろしくお願いします(*・ω・)*_ _)ペコリ

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