第33話 キャップ解放まであと1ログイン?
短期ログアウト時間が終了して戻ったら、やっぱり全員揃った。
ので、無言でアライアンスが再結成され、再び森に乗り込めー!する我々です。
ディ:アライアンスは解除されるんだな。パーティはそのままなのに。
玉兎:つまり現状では短期ログアウト時間まで消費するような長期レイドは想定していない?
ひまり:しないとまずい気もするけどなあ。次のワークエまでの期間を考えると、またレベルが半端に足りないとかなりそう。
ミュー:流石にそこは調整してくると思う。
ユー:明日のバージョンアップでアライアンス回りもある程度再調整するようですよ。
北斗:チャットの切り替えキーが死んでるとか地味にクリティカルな奴だもんな。
森で目立つモンスターは昼間のオニヒトデと夜の骨だけど、それ以外にも実は、昼間は野生化したニワトリのモンスターだというクッカドゥーという顔の怖い雄鶏がいる。
こいつは夜になるとクックルーという雌鶏に入れ替わる。
どっちもノンアクなので、ヒトデや骨を叩いてる時に近くにいても、基本邪魔にはならない。
今まで存在に気付いていなかったのは、ノンアクかつ普段は茂みの中や樹上に隠れていて、視界に入ってこないせいだ……
ミューちゃんが上からフン落とされたせいで存在が発覚したんだけど、鶏肉落とすんなら最初っからコレ狙えば良かった!!
ミュー:なんでニワトリの方がオニヒトデよりレベル高いん。
ひまり:でなきゃ生き残れないのでは?
北斗:雌鶏とか特にそうよな。雄鶏は強い奴は割とガチで強いけど。
ミケ:それを狩るイタチな……あ、リアルの話ね
ドロップは鶏肉がムネだったりモモだったりと、鶏の羽だ。
肉はあらかたアンファルが引き取っていったので、そのうち焼き鳥やチキンカツになりそう。
ディ:オニヒトデの方が1レベルだけキャップ低いんだな……
ユー:鶏は楽と言えば楽ですが、ちょっと心が痛みますね。
シング:顔は全然かわいくないけどモフモフとはしてるのが。
確かに、首から上は羽根が貧相で怖い顔なのに、胸とおしりはもふっとしてるのよね、鶏。
アン:肉用種系の体格ですねえ。
ひまり:ブロイラーよりは歯ごたえありそう。
北斗:つまり、心置きなく食材にせよと。
ディ:美味しく食うぞ!
ユー:ソテー、チキンカツ、親子丼……
シング:チキンライス食べたい!
玉兎:コメを確保できた人がまだいないんだよなあ。
アン:お米は流通が隣の……北側の町までらしいんですよね。恐らく重量の問題?
ひまり:そんなとこにも南北分断の気配がするじゃないですかー。
北斗:イノが南の町に蕎麦があるって言ってたな。
ディ:あー、積算温度で南部はコメ作りが厳しいから麦と蕎麦かー。
シング:ゲーム中なら蕎麦アレルギーでも食べられるんじゃないかな?
ディ:多分イケそうだな。
おや、誰か蕎麦アレルギーなんだ。美味しいのにね。
アン:蕎麦やピーナッツのアレルギーは劇症化しやすいですけど、流石にゲームでは影響しないですよね……?
ディ:到達したら試すか。
試すってことはディギーさんが蕎麦アレ持ちなのか。大変だなあ。
(流石にリアルでアレルゲンを摂取するわけではないから、問題ないはずじゃが)
朔夜もそこら辺の回答はちょっとあいまいだ。
まあ医学博士が監修に就いてるんだし、大丈夫っしょ?
ユー:お!上がりました!
シング:妖怪1足りないの気配。
ディ:1回ユー残して死んだことあるからそこでずれたんだよなあ。
ディギーさん達もうちと似たような事態に陥ったことはあるらしい。
でも、シングさんの言う通り、ホントに1足りないくらいだったらしくて、次の雄鶏を倒したらあとの二人もレベルが上がった。
ディ:よっしゃカンスト!明日までだが!w
アン:では残り時間はお肉確保しましょうか。ディギーさん殆ど持って行っていないでしょう?
シング:お願いします!焼き鳥が食べたいです!
ユー:カンスト後の蓄積分はキャップ解放されたら反映されるそうですので、稼いで損はないですしね!
北斗:卵かけご飯が食べたい……
ミケ:そういや雌鶏の時も卵は落とさないなあ
アン:卵は養鶏所で買うしか入手手段がないようですよ。あと生食は禁止だそうです。
玉兎:そもそもコメが未入手だな。
卵は生食禁止か。その割にマヨネーズはあるんだけど。
ひまり:あれ、じゃあマヨネーズはどこから?
アン:錬金術師さんが作成してるのを購入しているので、除菌方法があるんだと思います。
ディ:そういやオランデーズソースじゃなくてマヨなんだよな。
アン:ああ、そういえばオランデーズソースはまだ試していませんね。帰ったらやりますか。
ディ:お、いいな!
調理人の卵二人が結託したので、次回かその次のログインで美味しいものが増えてるといいな。
玉兎:お、パッチノートが公開された。クラン機能も前倒し実装だそうだ。
ミケ:でも製品版に引き継げないんだな
ディ:メインクランだけ解放かぁ。どうすっかな?
最早流れ作業に近い感じで鶏鶏たまにヒトデみたいに殴ってるので、雑談が捗ります。
私もパッチノートとやら覗いてるけど、お札投げつけるだけだから楽なもんですし。
玉兎:境界の子用クラン、やっぱ一回作るか。
ひまり:おー!
ディ:クラン、4人以上かー。
ユー:普段の人数だと足りませんねえ。
アン:じゃあ私そちらにお邪魔して宜しいです?調理探求が捗りそうですし。
ディ:お!いいね!じゃあそのセンで!
シング:わあ!ごめん誤爆した!!
クラン絡みのあれこれを話していたら、珍しくシングさんがしくじった。
【無詠唱】もしくは【リスティング】を取得すると魔法リストから直接魔法を撃てるそうなんだけど、間違えて範囲ぶっぱしたらしく……
コケー!!
コッコケー!!
コケケー!!!!
動きはうざいけど静かなオニヒトデ3体と、むやみやたらと喧しいクッカドゥーが3羽すっ飛んできましたね!!
ユー:わあ!〈サークルエッジ〉、〈ガードスタンス〉!足りないか、〈ターゲットアピール〉!
ひまり:ひゃあああ!
北斗:まさかの使いどころ!薬が投擲でも効果あるのはいいな?
シングさんに飛び掛かった鶏3羽のターゲットをユーさんが引き受け、ついでにターゲットアピールでオニヒトデ1体のタゲも取る。
一瞬でごっそり体力が減ったシングさんに私が治癒符連打。そう、このアライアンスでも治癒持ちは私だけだ!!
そして北斗さんはオニヒトデの耐久貫通カウンターのせいで使い損ねていたお高い薬をシングさんにぶつけて発動させ、更に後衛職4人とユーさんには護符を配る。
遠隔では常時完全後衛ばかり狙ってくるからね、オニヒトデ。
ディ:おいその薬アホほど高い奴!
北斗:どうせ持ち越し不可だろうし、そもそもオニヒトデ対策空振りしたあまりもんだ!
ユー:でも助かります!盾士だと魔法まだないんですよね!
シング:目に見えてダメージが減る……すっご。
そうしている間にも玉兎さんと私は攻撃符をフリーのオニヒトデにぶつける。
ちょっとくらいこっちに飛んでくるのは回避だ回避!
ディギーさんとミューちゃんは自分と相性の悪いヒトデは放置で鶏を削る。
アンはフリーじゃない方のオニヒトデに行ったけど、流石にタゲ取りアビ使われたヒトデはそう簡単にはアンの方を向いてくれないので、地味に削るだけになっている。
ディ:符術師の一部が回避盾やるってホントなんだな。
ひまり:狐と兎と飯綱は敏捷優勢なんでこのレベルならなんとか!
玉兎:僕はひまりさんほど避けられないんですが?!
北斗:お前さんリアルであんま運動してないんじゃ?
ユー:リアルの反映ってどこまでされてるんですかね?確かにひまりさんの動きの方が早いんですが。
シング:ひまりさんの言う組み合わせって黒兎黒狐飯綱の?
ひまり:そう!黒狐ちゃんいずマイフレンド!
フレンドとはいっても、戦術的な話はあんまりしないんだけどね!
たまにフレンドメッセージで質問があったら答えるくらい。
だって時間が合わないんだもん。
土日はリアル側の稼ぎ時だそうで、昼間にもいないんだよね、キリカちゃん。
どうにか誰も死なずに6体を捌ききったら撤収だ。
今回は櫓ではなく町に戻るよ!
ディ:これもしかして死に戻りの方が早かった?
ユー:否定しきれません。
北斗:騎獣解禁はよ。
ミケ:俺が載れる騎獣っているのかね?
シング:石人は……いや多分救済策自体はあるはず……
ミケ:つまり救済策なしでは無理なんだな?
玉兎:船に乗れない明記の時点で……
ひまり:小麦畑も鑑定できるんだ……収穫期は初夏かぁ。
ディ:ああ、鑑定系は育てないとだな!
皆で鑑定あれこれしながら歩いたので、町に着いたらホントにログアウト時間ギリギリだった。
宿までもたないから冒険者組合の仮眠室借りまーす!
「ごめんなさいね、今満員なの。空き部屋を掃除してくれるならそこを無料で」
「おっけーです掃除は起きてからでいいですか!」
ホントに!ギリギリ!なの!で!
どうにか会議室っぽいところを借りて、大急ぎでログアウトだ。
敷物敷いてくれてあるだけマシ!なので!
ログアウトしてから気が付いたけど、明日の朝はメンテだし、そういえば明日の約束、してないな?
まあいいや、どうせ皆メンテ明けは即ログインでしょ。私だってそうするし!
シングが取ってるのは【リスティング】の方。無詠唱はまだ無理。




