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第27話 そういやリアルは日曜日。

 世間は日曜日だ。


 つまり、朝から夜まで、だいたいどこもかしこも、混む。

 それはなんと、ゲームでも同じであったらしい。


 ひまり:これは ひどい

 ミュー:流石にここまでとは

 玉兎:ベータでもここまで混むんだな……

 ミケ:町中プレイヤーに当たり判定なくて良かったな!

 北斗:運営が英断過ぎるぜ。

 アン:クローズドで身動き取れなくなる事案があって改正したんだそうですよ。


 いやぁ、パーティ組んで表示制限するまで、プレイヤーしか見えなかったからね。

 NPCどころか、町そのものがほぼ見えないっていう。

 ひょっとしたら、VR機器にも表示限界があるのかな?


 表示制限は今日実装されたての機能だ。

 パーティメンバーやフレンド以外のプレイヤーを見えないようにできる奴。


 玉兎:草原エリア全部人数制限かかりそうだなあ。

 ミケ:我々は今日はもう南の森だろ?

 ミュー:まあ考えてもしょうがないし、行こうか。

 北斗:あー、ちょっと買い物してからがいいな。狩場まで時間かかりそうだから。

 アン:いつものサンドイッチならありますからね。補充しました。

 北斗:いや、Lv15だし、資金もそこそこ溜まって来たから装備できるものがあるか確認したいんだよ。

 玉兎:あー、ミケのレベルが上がったら月夜見つきよみが臨時盾だしな。

 ひまり:そうね、ちょうどいい機会だし、持ち物チェックもしよう。


 冒険者組合の売店は既に激混みらしいので、商店街の冒険者向けのお店に行くよ!

 冒険者組合と提携しているお店だから安心安全リーズナブルだそうですし!



「いらっしゃいませ!お初のお客様には総合案内をさせていただいております」

 そしてまずお店の入り口でチュートリアル係員さんに捕まる我々です。


 そっすね、前を通ったことはあるけど、入ったことないね私。

 ミューちゃんとアンは先に行きますねー、と入店していったので、二人は説明を既に聞いたらしい。


 ミュー:職人組はここはだいたいクエで来るからねえ。

 ミケ:俺ぁ初だぞ

 アン:鍛冶や金工の方はこのお店じゃないらしいですからね。


 どうやらお店に職人組が来るのは素材調達のためで、鉱石やインゴットみたいなものは取り扱いがないってことね?

 ミケさん、練習用の素材は師匠から支給あるみたいな話してたしな、前に。


 店員さんの説明によれば、この店は三階建て。

 一階は初心者向け、二階は一般人向け、三階はそこそこレベルが高い人向け、だそうだ。


 ハハハ、つまりこの町の人は初心者じゃないわけだね?予想はしてたけど!


(恐らく過半数はそうじゃのう……)

 朔夜もその辺はある程度知っているらしく、やや曖昧ながらも肯定の返事。


 お買い物システムはというと、NPCのように一つずつ品物そのものを確認しながら買うこともできるし、リスト表示にしてさっくり欲しいものだけ買うことも可能だそうだ。


 店売りの品に品質差は基本的にないので、気分と許容時間で決めるとよいそうな。


「基本的にということは、例外もあるんです?」

 質問はないかと聞かれたので、とりあえず大事そうなところを聞く。


「三階の高レベル向けのコーナーですと、職人さんの一点ものが入ってきますので、そういった品ですと、個別に見て頂く方が良いかもしれませんね」

 ほうほう!でも我々にはまだもうちょっとだけ、早いかな?


 最後まで確認したら、三階は現在未開放だそうだ。残念。


 説明も無事に聞き終わったので、まずは初心者コーナーだ。

 こういうところに初心者向けの使い勝手のいいセットものとか、ありそうじゃない?


 ミケ:ひまちゃん1階から見るん?

 ひまり:初心者向けセットとかないかなって。

 玉兎:『サバイバルキット:基本』がいいとイノが言っていたが……

 北斗:お、それいいな、探そう。

 ひまり:リストだと基本セットがまとめて出てくるねー。

 アン:あ、基本セットはだいじなもの枠でかばんを圧迫しないので、買えるだけ買うのが良いそうですよ。


 お!ゲームらしい要素きた!


 今の所持金は……あれ?なんで3万エンもあるんだっけ?

 ミューちゃんも戦力だからってお札代押し付けてるから、素材売買分、そこまで貯まってなかった気がするんだけど。


 玉兎:所持金が増えているな?

 ミュー:今朝のバージョンアップでクエスト報酬にエンが追加されたのでクエ終わってる人には配布しますって。

 ひまり:そういえばお金貰えるクエスト、今まで触った分にはなかったね?

 ミケ:クローズドベータでクエスト報酬のお金で大暴れした奴がいて一旦削除してたってwww

 アン:あー、クエスト報酬のお金で別のクエスト起こす素材買い占めて独占+転売した方がいらしたとか。

 玉兎:なぜアンさんがそんな情報を……掲示板のどこかにあったっけ?


 何故クローズドベータの時の詳細を知っているですかアンファルさーん?

 私もそんな事情は知らないし、そもそもアンファルの中の人はクローズドはやってないはずだけど??


 アン:フレンドにクローズド組がいるので、雑談で聞いたことがありまして。

 ミュー:ああ、あのドワーフのおっちゃんクローズド組だったっけ。


 成程、あのディギーさんが情報源か。それなら納得かな!


 玉兎:それにしても金額が極端な気もするが……ああ、ベータ版全体のカネの流れが悪いからテコ入れ、か……

 ミュー:まだリアル3日くらいだからこんなものだと思ってたけど運営の想定とは違うのかー。

 ひまり:今は大半の人がレベリングに回ってるから穏やかなだけじゃないかなあ。

 アン:それもあるんですが、生産職の敷居が全体的に高めなので、ジョブ技能の修練を積む前に金策しないといけない職が結構多いんですよね……

 ミケ:むしろ一部を除いてレベルそのものを上げないといけないのがネックになってねえか?

 北斗:よし買い物終わり!いいタイミングでクエ報酬来たなあ!


 話を聞いていたのかいないのか、真っ先に買い物終了宣言した北斗さんだけど……


 服装、変わってなくない?


 玉兎:服は?

 北斗:装備できる奴がなかった!

 ミケ:じゃあ何買ったんだよ

 北斗:基本シリーズで買える奴全部と、一時的に防御力上がる薬!

 ひまり:そんな薬あるんだ。

 ミュー:それドチャクソ高い奴……それに確か、北斗君の護符と同程度の効果じゃない?

 北斗:札と重ね掛け効くらしいから、1回使うのはアリかなと。


 リストの薬品の欄に……あった、これか、【防護の薬】……1万エン?!たっか!!!


 玉兎:それにしたって持ち越しできるかどうか判らん1レベル弱の為に1万は……

 北斗:それを言うならエンこそインフレ防止とか考えたら持ち越しナシじゃね?

 ひまり:確かにそうかも……

 ミュー:まあエンはまた稼げばいいのよね。

 ミケ:まだリアル3日しか経ってないベータ版で悩むトコじゃねえな!ガハハ!

 アン:そう言われてみれば、確かに3か月の中のまだ4日目でしたね。


 言われてみれば確かにまだ序盤も序盤だ。

 そんなに急いでどこを目指してるのと言われてもしょーがない、かも。


 レベリングは第二陣が来るまでには一段落させておきたいんだよね、混雑防止に。

 あと、強制休憩絡みで、お宿の代金は常時確保していたい。


 幸い今は相互に戦利品を融通するくらいでも、それなりの資金は得ているし、クエ報酬追加でだいぶ懐はあったかいけど、クエストの報酬って恐らく有限だからね。


 玉兎:再受領できないクエの報酬が高くて繰り返し可能はなしか極端に低い、か。

 ミケ:流石にそのくらいの調整はするわな

 ひまり:経験値の方も多分似た処理だよね。

 アン:恐らくは。どうせならジョブ固有クエに経験値が欲しい気はします。

 ミュー:生産職、序盤のレベル上げきついからねえ。


 そんな話をしながら、全員買い物を終えた宣言をしたので、改めて移動開始だ。


 北斗:なんか狩場に着いたところで休憩になりそうな時間になったな?

 玉兎:骨のいない時間に狩れるってことだろう。

 ミュー:あれは酷かった……


 初回の南の森は骨にバックアタック食らったからなあ……


 てくてく歩いて町を出て、南の街道沿いを歩く。

 既にこの辺でもレベリングしている人たちがいて、大福兎が熱烈アタックされていたりする。


 玉兎:僕らが狩っていた時より、明らかにモンスターが多いな?

 ミケ:人口密度でポップ調整、MMOあるある

 ひまり:奪い合いはトラブルになるからねえ。


 この辺りにはアクティブモンスターはいないので、我々は兎も大福もスライムも今日はスルーだ。


 スライムは森の手前にある大きな川の傍にだけいる。

 なのでそこそこレベルが高いこともあってか、今見る限り、狩っている人はいない。


 その結果……


 ミケ:スライムで道が埋まってるぞおい

 北斗:ロック以外は物理半減だから人気がないんだろうな。

 ひまり:でも人口増に対応したポップ増はしたと……


 いろんな色のスライムが、ぷにぷにみっちりと道を埋めている。

 うわあ、麦畑にもいっぱいいる……!


「スライム、誰か狩ってるヒトいるー?」

 ミューちゃんが一般会話で声を上げたけど、返事はない。


(少し始末していく方がいいな、エリア全体でポップ数を決めておるから、スライムだらけで兎辺りが居なくなるぞ)


 ひまり:モンスのポップ、エリア全体で共通だったら、これ掃除しないと兎がもう増えないのでは。

 玉兎:ありうるな……掃除していくか。


 朔夜のアドバイスを推察として伝えたら、メンバーもありそう、という結論になったので、スライムを少し減らしていくことにした。


 まあギリギリ経験値入るからおっけーおっけー。

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