第132話 れっつ!スタンプラリー?
すいませんかき氷食わせてたら尺が足らなくなったんで2話構成。
時系列:前話ラストのそのまま続きです。50キャップ中。
アランヴィーズさんの解説はまだ続いている。
「称号じゃなかったから、恐らく一律+20だと思うんだが……ふむ、行先と会うべき相手は言えないようだね……第二階位が2つ、第三階位は含まない。このヒントが限度だね」
「成程?第四の可能性もゼロではないけど、恐らく第一を含む、な気がするね?」
思ったよりヒントが出たというべきか、流石に肝心なところは教えてくれないんだなあ、というべきか……
「会うべき相手が言えないのは、まだ掲示板にも上がってない種類だからみたいだ」
「そういや幻獣聖獣の類ってまだ余り話題になってないよね。そして猫又さんは除外か……」
「そうだね、彼らではない。そもそも黒い個体がいないし……」
ん?黒い、個体?猫の?
「……気のせいかな、黒猫とペリカンとあとカンガルー探す感じな予感がしてきたが?」
「カンガルーは僕も見たことないねえ!」
アランヴィーズさん、なんだかんだで結構ヒントをくれるぞ!いい人!!
ディギーさんの言葉にカンガルーじゃない、と答えたって事は、少なくとも2種はクロネコとペリカンなわけだ!
「……どっちも見たことないね……」
「ペリカン目ってサギが含まれてるから白藤か菖蒲かなあ?」
「……ペリカンが白藤の管理者の可能性かあ」
「そもそもあと1つ、カンガルーじゃないならなんだ?まさか飛脚ってこたーないよな」
「うーん、くま?」
「熊だと真っ先にエナジーベアが思い浮かぶんだが??」
かき氷そっちのけで話題はスタンプラリーの内容のことばかりだ。
とはいえ、調理人も必須中級カテゴリが少ないとはいえ、かばん問題は大変なのでしょうがないよね。
「こうやって喋ってるかんじ、アラ組んでるとだめな個人クエの予感」
「板に書けない系だしな」
「最近そういうの多くないですか運営?」
「なにもかも他人におんぶにだっこプレイは飽きるのではないかね?」
「「「「それはそう」」」」
運営への不満に対する回答に全員で声を揃える我々です。
伊達に公式にまで検証班とか言われてないよ!
なおかき氷はどれも大変コンセプト通りの美味しさだったので、氷なのに満腹になるくらい食べました!感想もちゃんと述べたけど、選べてねえ!って言われた。すまぬ。
さて、私は一旦黒猫、ペリカン、クマ、と仮定して行動するよ。
ただ、サギがペリカン目だよという話はしたけど、オオカワウソがのさばる紫菖蒲も、50キャップ実装分のメインクエストが終わっても未開放の白藤津も、候補としては疑問が残るのよね。
余談だけど、グンカンカモメがブービーバードのパペットを落とすのも一見変だけど、あれグンカンドリとカモメのミックスだからグンカンドリと近縁なカツオドリが落ちるのは合理的。
なのでサギ繋がり自体は、可能性候補としては充分上位だよ。
ただまあ、取り合えず安全地帯で確認できるところから、ってことでまずは白金樺から、聖獣になって呼び出し可能になったティトゥット君に乗って王都エリアだ。
(今日のおでかけはどちらまでー?)
「黒猫の聖獣さんがいないかどうか、王都周辺の地域を探そうかと思ってるの」
(黒い猫の、聖獣さん?猫妖精さんかなあ?)
なんと、ド直球でティトゥット君が答えを知っていた!
聖獣様になると幻獣より知識が増えて賢くなるって話は聞かされていたけど、そんな知識も増えるんだ?!
「そう、多分その猫妖精、ケット・シーさんだと思うんだよ」
(わかったー!って会いに来たね!!)
え?ここまだ王都エリアじゃないですけど?と思っている間にティトゥット君は、突然進行方向に現れた謎の色の濃い渦にぴょん!と飛び込む!
エリアチェンジ。
赤金ダンジョンとか帰還符で、もうずいぶんと慣れた感覚だけど……ここは、どこ?
見た目は……長閑なヨーロッパの古びた田舎の村、かな??
「やあやあいらっしゃいませ漂流者にして冒険者の御方、それに新たなるディアトリマさん!
こちら猫妖精郷は、条件を満たした方にのみ解放される、癒しのエリアでございますよ!」
私の疑問に答えるように、快活な活舌のいい長文がお出しされる。
声の主は……直立する黒い猫!但しベストと緩めのズボンと長靴を着込んでいるし、その胸元には白い毛がふっさりと出ている。尻尾は……1本だね。
「こんにちはケット・シーさん。お招きありがとうございます?」
「本当ですと王都エリアに到達してから道を開くのですけどねえ、最初に声に出して我らの存在を言い当てられましたので、特別に隣のエリアに出張致しましたですよー」
なるほど、思考だけじゃなく言葉にするのが大事、把握。
(ねこさんねこさん、ぼくのご主人は今日は君たちを探していたそうなんだよ)
「承知しておりますとも。スタンプラリーでございますね。ではこの台紙と、ついでに猫妖精郷への通行手形を差し上げますよ!
お急ぎのようですから、また次回のお越しをお待ちしておりますよう!」
そしてあわただしくイベントが発生し、気が付いたらまた白金樺の街道だ。
但し、これやたら見覚えある道だから、王都方面じゃなくて紅玉椿に行く道では?
(すたんぷらりー!知らない言葉だ!)
「この台紙に……そう、この猫さんの肉球印のようにスタンプを押してもらって回るのよ。
クロネコさんは貰ったから……うん、やっぱりあとはペリカンさんとクマさんだねえ」
(ここから近いのはーペリカンさん!)
そして、推定目標を話したら、すぱっと明快な返事がきて、とっとこ走り出すティトゥット君。
行先は紅玉椿ではなく、どうやら翠玉茶花のよう。
ペリカンとフラミンゴって別に近縁関係ではないような……?
(目立たないように色の近い子たちと一緒にいるんだってー)
「つまりモモイロペリカン?色かぁ!」
次にティトゥット君に連れられてきたのは、やっぱり翠玉茶花の、これはまた結構な山奥の方。
そうね、港に近い方はチドリばかりでフラミンゴはあんまりいないもんね。
【……おう、新入り、挨拶に来たのかい?】
(ご挨拶とー!ご主人様のご用事!)
そして低くて渋いイケオジ声と一緒にばさりと翼を翻したのは……真っ赤なボディにオレンジ色の翼のド派手なペリカンさんだ。えぇ……?これでフラミンゴに混ざるの、無理ない?
「こんにちはペリカンさん。今日はスタンプラリーで来ました!」
【おお、やっとあの召喚師が口を割ったかい!待っていたよ!】
「アランさん、上の方に言わないでって言われてたそうだから……」
【ヒントを出すのは認められていたはずだぞ!あの契約者は人間関係が薄すぎる】
そしておもむろにペリカンさんにダメ出しされるアランヴィーズさん……不憫……
そんな話をしながらも、今度は鳥の水かきの形のスタンプが台紙に追加だ!
「ありがとうございます!」
【よいよい、よほど暇になったら遊びに来るがよい。近隣を案内もしてやるぞ】
(それじゃ一旦送還してねー!クマさん出発地の反対側にいるから!)
そして、送還依頼が出たので、ティトゥット君を送り返して、自分はペリカンさんに辞去の挨拶をしたら帰還符だ。
「狐ちゃん進捗は」
「あと1」
「はぁ?!早くね?!」
ホームポータルで考え込んでいたディギーさんには軽く返事して、ちょっと考える。
北か南か、どっちだ?
いや、赤金鉱山は治安がいいとまではいえない。あの軍隊のやりたい放題は、管理者がちゃんとしていたらできない。
というわけでポータルで白銀百合に飛ぶ。
そのままティトゥット君を再度呼び出して、町を出る。
(ヒント忘れてたけど、良く判ったねー!)
「赤金鉱山の管理者がきちんと仕事できる状態なら、軍隊あんなに遊ばないよねって」
(それはー……そう……その話はまたいつかね)
メインクエ絡みの話なので、ティトゥット君もそれ以上の話はしてくれない。仕様。
そして足取りも軽やかに走るティトゥット君の行く先は、浅葱菫に近い方だ。
【おう、ティットじゃねえか。それがご主人かい?】
(いえすいえーす!マイごしゅじんさま!一号!)
【お前そんなちっさい子としか契約してなかったのかよ!だからあんなに聖獣化遅れたのか】
気さくそうな男性の声。
ティトゥット君は隣の浅葱菫で生まれ育ったそうなので、どうやらずっと前からの知己らしいですね?
「こんにちは!スタンプラリーできました!」
【ああ!やっと本格スタートかい!どうもあの契約主は約束を大事にし過ぎるな!】
「でもそれがアランさんのいいところなので!」
【んだんだ。嬢ちゃんのいう通りだな!ではちょいとお邪魔して】
言葉と共に現れたのは……まさかの:ぬいぐるみのクマさんだこれ!!!
か!わ!い!い!
「スタンプ宜しくお願いします。ところで大変かわいらしいお姿ですが種族は……?」
【『クラシックウールベア』だな!聖獣扱いして貰っているが、要は付喪神さ】
気さくなくまぬいさんにも、トランプのクローバーの形のスタンプを貰ったら、台紙がぴかりと光った。
《クエスト:『聖なるスタンプラリー・1』クリア!評価:Exellent!!最高評価を得たため、スキルポイント及びステータスポイントにボーナスを得ます。
かばん容量が+20されます。》
え?スタンプラリー、1?
(ああ、2は未実装じゃ。恐らく60キャップではないかね)
表示されたクエストリザルトに首を傾げていたら、朔夜から解説が入った。
そうか、次もあるんだ……
ちなみに30人くらいクリアしたらクエスト内容が鯖板の方には書けるようになっていた。
多分クリア人数が増えたら他鯖でも解放かな?
運営:ああああああまた外れ値があああああ!!
なお前半のわちゃわちゃ会話部分は、特に指定のない部分は好きな人を喋らせておk(




