第129話 メインクエもじわじわと。
但し本当に今回もじわじわである。
さて、レベリングも急ぐタイプのだいたいの人は済んだ感じだし、FMも今回は追加は3種で終わりみたいだし、あとはまったりだなあ、なんて思ってた。
そういやメインクエ追加どうなってるん?
おばあちゃん師匠はいつも通りだし、1回青山欅か赤金鉱山の町に行った方がいいのかな?
そういや前回のメインクエ、赤金鉱山の話は出たけどダンジョン行く以外で行ってないな?
というわけで、ソロで赤金鉱山に飛んでみる。
うわ、町に出た瞬間に兵隊さんがすっ飛んできて取り囲まれた!!
いやこれ中身いないな、イベントムービーだ!
[ひまり]あ、メインクエきたかも。
[玉兎]なに?!……赤金鉱山?
[ひまり]ソロできたら兵隊に取り囲まれた。多分イベムービー。
[北斗]そういえば前のメインクエの最後に名前は出てたけど、ダンジョンしか行ってないな?
[キリカ]ダンジョンだとだいたいアラ組んでから移動だからソロで行かないですよねえ。
「いたぞ!軍を探る不届きものめ!」
「痛い腹探られてるからって、冒険者組合所属者に何をする気ですかねえ?!」
「本殿からの通報がございました。女神様の意に染まぬ動きがあると」
そして、あっという間に私の後ろには冒険者組合のまあまあ偉い人達やNPC先輩たち、そして兵隊さんの後ろには神殿の神官さん達が並んで、完全に兵隊さん側が包囲される。
「軍を?探る?何のことでしょう?
この国の王族でもある各御領主様方からのご依頼を、探るなどと言い放つあなた方は……国を、民を、王家を守る軍ではないのですか?」
「そーだそーだ」
「煩い黙れ!!ええい、相手は素人だ、蹴散らせ!狐は捕らえよ!」
そしてムービーのひまりちゃんは台詞が辛辣だ。
ちっちゃい声で端っこの方のモブ兵隊さんからも同意がある辺り、どうも根本的に悪いのは部隊を率いている人から上だな?
「ほー!冒険者組合を敵に回す宣言ですね!受けて立ちましょう!
っつかだーれが素人じゃボケ!!お前らこないだ第二ダンジョン入り口のモブにたかられて逃げ帰ってきたくせに!」
そしてここの組合の支部長さん、本気出すと口が悪い!!
第二の入り口のモブってあれかな?数だけいっぱいいてドロップしょぼしょぼのノクチュルってコウモリ?
我々が行った時は魔法師勢の範囲魔法で一掃されてたけど。
「街中で!!!争わない!!!」
まあ両者がぶつかり合う前に、ごっつくも見やすい結界が張られて、集団ごとにきっちり隔離されたわけですが。少なくとも街中では神殿が最強、きつね覚えた。
[玉兎]成程イベントムービーでスタートか。
[ひまり]これ自キャラの台詞固定かなあ?
[北斗]台詞……ああ、これか。あとで突き合わせてみるかぁ。
[キリカ]それにしてもNPCが我々を狐呼ばわりは珍しいですね。差別主義者?
[ひまり]それなー。
[玉兎]確かに兎呼びされたな?
[北斗]トカゲじゃねえんだわワニなんだわ。
[ひまり]通常ヒューマン種の例が知りたくなってきたね!
メインクエスレは……よし。場所は書けるね。
イベント内容は書かなくていいよね?
そして速攻で二人パーティが飛んできてだめ、解散したら開始という情報が出たので、ソロが開始条件なのが確定ですね!
[キリカ]そういえばここ領主屋敷ってありました?
[ひまり]ないよー。代官屋敷だけ。ここ、国王直轄領。
赤金鉱山に領主はいない。ここは国王の直轄領で、代官しかいないんだ。
……さてここの代官はこの事態を把握しているのか、グルなのか?
「市街で騒乱を起こしかける事は、女神様のご意志に背く行い。
更には国法にも明確に禁令として記された法令違反でございます。
両者とも神殿の名において拘束致します!治安維持は残った人員でやりくりなさいまし!」
「神官ごときが何様……うぁあ?!」
そして神殿の偉い人にまでつっかかろうとした指揮官氏が、突然苦しみだして倒れる。
お?お?
「……神殿長は王族の端くれから選ばれる慣例もお忘れとは、どれ程外患に毒されているのやら……」
「マジかよお前……士官は王族に反抗できない誓約を掛けてるのすら忘れた、のか……?」
神殿長さんだったらしい偉い神官さんと組合支部長さんの台詞で状況が説明される。
つまりこの指揮官、なんか悪いクスリでもやってる?
と思ったら、転げまわっていた指揮官さんの様子がおかしい。
なんか関節とか無視した、人間がしちゃいけないグロい動き方始めた!!
[ひまり]うわこれまさかソロバトルイベントとか言わないよね?!
[玉兎]NPC諸氏が何とかしてくれる奴では?
そういえばそれもそう!
黒い霧のようなものを吐き出しはじめた、指揮官氏だったものは、もう完全に人間辞めて、というか死亡判定になって、そのまま謎の、真っ黒くてぐちゃぐちゃしたクリーチャーに変貌していく。
「魔物化……?!」
「祓いましょう。もはやそれしか」
「証拠は……どこまで残せるかな」
「貴方とわたくしが証言すれば宜しいのですよ。
では皆さま、唱和を!『我らが女神よ、癒しと祓いの力をお貸し与えくださいませ……』」
神官さん達が一斉に祈りの言葉を述べると、周囲に華やかな金色の光が舞い踊る。
あ、これ礼拝堂の外からチラ見したことある!実際に効果ある技なんだ。
完全にクリーチャー……支部長さんの言うところの魔物に変じた指揮官氏だったものは、その光に存在自体を削り取られて消失していく。
部隊の軍人さん達にも数人、苦しみだしてそのまま倒れた人がいたけど、そちらは魔物化まではしなかった様子で、神殿の人たちが拘束布というものでぐるぐる巻きにして連れて行った。
階級章っぽいの見る限り、指揮官の直属の部下の半分くらいかな、あれ。
「原因がほぼ判明しましたので、今の聖別に影響を受けなかった方の拘束は中止致します。
……代わりに、忙しくなりますからね」
「承知。これは、侵略行為だ。冒険者組合も積極的に国防に参加することになろう」
「お嬢さんは漂流者ですから、無理に防衛に参加せずとも大丈夫です。
ただ、恐らくこれから我らや我が実家からの依頼は増えるでしょう。そこは宜しくお願い致しますね」
「はい!」
明快にひまりちゃんが返事をしたら、集団は全部ばらけて撤収の構えだ。
まず神殿の人たちが拘束した人にさらにお札を貼ってから運んでいき、続いて軍人さん達が、残った士官っぽい人たちが相互に点呼を取ってから撤収していった。
「いやぁ、こんな形でボロが出るとはなあ。
アイツも赴任当時はそこまで悪い奴じゃあなかったんだが……」
支部長さんはこの場にまだ残って、ひまりちゃんに話しかける。
職員さんたちは半数はもう仕事に戻っているね。
「青山欅の守備隊長さんもだめかもしれません。二人で組んで……多分、密輸をしていた疑いがかかっています」
「……ああ、青山欅でも支部に難癖付けたやつがいたのは聞いている。グルなのか」
「その人とあの指揮官の人が同期なんだとか」
「成程ね。青山欅へ送った支援物資が現地で消えているとも聞いたが、それ、だな?」
「はい、私たちが請け負った輸送任務で届けた馬も消えたと」
そして今度は、クエストや、その後日談で見聞した情報をお出ししながら、支部長さんから追加の情報を貰うターンだ。
私たちの場合、馬の輸送クエストの後日談があるから、多分他の人より少し情報が多いのかな?
正直にいえば、支部長さんが我々の活動をかなり把握している、ってことくらいしか追加情報がなかった……!!
後日、掲示板での考察が解禁されてから確認したら、冒険者組合に納品したものは大丈夫だったんだけど、個人経営のお店とかに流したお肉とかが軒並みあの守備隊長に徴発と称して強奪されていたことが判明した。
そりゃ復興しない訳ですよ!!むりげー!!
そして支部長さんとの会話は基本的に新規情報が上がるのではなく、各人の体験したクエのどれとどれがメインクエスト的に当たりイベントなのかを確認するものじゃないか、という結論になりました。
成程な?
「……嬢ちゃん、随分王族の方々に気に入られてんな、その評判は大事にしなよ。
栄耀栄華を目指す気がなくたって、それはいつか嬢ちゃんの助けになるからな」
その支部長さんの台詞で、長いムービーはおしまいだ。
気が付いたら、ポータル前でぽつんと立つひまりちゃんです。
うーむ、この最後の台詞は私とそれ以外の人で絶対違う予感がする……!!
[玉兎]ううむ。馬の行方が気になりだした。
[ひまり]心配だよねえ……流石にあんなバケモノのもとにはされてないと信じたい。
[キリカ]青山欅の徴発イベントを見るに、移動手段もしくは運搬手段の徴発ですからそれはないと……
[北斗]移動手段を奪う説も建てられるんだぜ。
[玉兎]なんにしても多分次は状況証拠固めかな。
[ひまり]あの神官さんクラスに会おうとすると、きちんと情報を確定させないとダメだよね多分。
[北斗]答え知ってそうなのになあ!!直撃取材できない!面倒!
ほんとに、出来たら直撃取材したいけど、コンフィグ見たら今回のメインクエ一旦ここで終わりだった。みじかっ!?
王都と白藤津、特に後者が未開放なのが主原因<短い
一応バトルのあるクエストもある予定なんだけどだいぶ先なんだよなあ。




