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5D!~トップゲーマー観察日記?~  作者: うしさん@似非南国
第二部 配信とレガシーライフ。
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第119話 鑑定スキルを統合する?

 そうだずっと鑑定の話忘れとった!

 ※作中で使われてるのが取得イベント時以外ほぼ【モンスター鑑定】だったせい。

 時系列:118話の続き、違う日。

「そういえば鑑定関連ってどうなったの?」


 唐突に思い出したのは、技能欄が見辛いなあ、なんてコンフィグを弄り回していたからだ。

 まあ現状では並び替えとかできないので……具申すっか……


 今日の居場所は白金樺の図書館だ。

 玉兄さんとミケさんとファディさんとアランヴィーズさんと私、という妙な組み合わせで、幻獣聖獣関連の資料探しをしています、なう。


 貸本屋はもう全部読みつくした。まだ1冊も買えてないけど。


「どうもいまだに全種持ってる人がいないらしくてね」

「あれ本当に統合コースあんのか?」

「鑑定……?統合コース、あったかな……?」


 玉兄さんは私と同じくらいの情報取得度、そしてハナっから疑いの目を向けているのはミケさん。

 そして爆弾発言をしたのはアランヴィーズさんだ。おいこらオンリーワン種族?


「……アラン???……無印の【鑑定】、持ってるのか君……!」

「……すみません、私も初期技能で持っています」


 そしてアランヴィーズさんを調べたらしい玉兄さんが絶句し、ファディさんが追加の爆弾投下だ。


「……真龍はまあそういうものだろうから」

「真龍、種族的には完全に聖獣の上位互換だもんね」


 但しファディさんへの感想は私も玉兄さんも薄口だ。

 真龍、ホントにこれプレイヤー種族によく採用したな?って特殊っぷりでね!!


「……天人族も大概な特殊勢だから、そんなもんだろとは思ってた」

「それはそう」

「それもそう」


 そしてミケさんの一言で確かにそうだね、と納得する我々です。


「それでも契約関連には苦労するんだ」

「幻獣種でも弱いと怖がられてしまうんですよ。走鳥さんは性格がのんびりしているので比較的落ち着いて対応してくれますが」

「真龍種ほどじゃないけど、僕も時折ビビられて逃げられるんだよねえ」


 そういえばアランヴィーズさんの天人族は、知性と魔力が突出して高い種族だ。

 ひまりちゃんより魔力の高いプレイヤー、現状だとファディさんとアランさんだけだからね。

 但し、耐久はひまりちゃんと同等のぺらっぺらだ。体力貧弱仲間!


「魔力で判定してそうですねー、その辺」

「魔力もだけど、真龍種の場合は恐らく存在自体が威圧感あるんだと思うんだ。

 プレイヤーだと気が付かないけど、コボルト族もたまに一歩引いてることあるよね」

「やはりそうですか……いやどうせ彼らはモフると叱られますから問題ない……」


 そしてファディさんが中の人の欲望をポロリ。

 うん、我が家で一番モフモフスキーなのは魚売《まなめ》さんだからね!


「まさかの:モフスキー」

「王都近郊にムフ鳥っているじゃないですか。

 あれ、モフり放題しても一切なんにも反応しないって知ってました?」


 そして、唐突にお出しされる謎情報。


「手触りだけでもなんとかって時には便利なんですが……だんだん空しくなってくるのが難点でして……」

「そもそも、ムフ鳥だけはあれ分類が他の生物と別だよね。詳細鑑定ってしてみましたか?」

「してないですね。あれはそういうクリーチャーだ、とだけ聞いていますけど」


 クリーチャー?動物、ではなく?


「んんん?つまりなに?動物でもモンスターでもない第三のカテゴリなんです?あのまんまるいの?」

「言われてみれば反撃してこないでそのままお肉になるんだよな、あいつ」

「たまにパペット落とすやつがいるくらいだよね」


 ムフ鳥は王都周辺にしかいない、ちょっと鳩に似た顔のまんまるいでっかい鳥系モブで、肉がなんだか未知の味だというので何度か狩りに行っている。

 実際鶏肉とも他のエリアの鳥類の肉とも違う、不思議な美味しさなんだよねえ。

 落とすパペットは、『パペット・むっふ~』という気の抜けた名前だ。

 見た目はまんまちっちゃいムフ鳥で、ゆっくり左右に揺れながらのこのこ歩くのが結構かわいい。


 前日にアンファルに頼まれてお肉を取りに行っていたから、ちょうどかばんにむっふ~が1匹入っていたので取り出す。

 机の上に置いたら、ぽてん、とおしりを付けて足を前に放り出す格好で座った。


「座るんだ」

「連れ歩き設定して所有者固定するまではこんな感じです」


 アランヴィーズさんが初見だったらしく、ちょっと不思議そうな顔でむっふ~をつついている。

 つられたように、ファディさんも胸のもっふりした羽根の部分に指を差し込んでこしょこしょしだして……不思議そうな顔になった。


「この感触と虚無感……本体のムフ鳥もこんな感じですね……?」

「え、そうなんだ」


 というわけで、皆でごそごそ弄ってみる。

 柔らかいけどコシのある羽根は、皆で雑に弄っても、いつの間にか元に戻っている。

 パペットには一応自由意思はない、らしいので、反応らしい反応はない。

 柄チドリとかヒヨコとかの並べられる奴は、たまに自分たち同士でくるくる追いかけっこしたりしてるけど、あれも停止時間の長さに自動反応してるだけらしいしねー。


 そんなパペットと、ムフ鳥が、同じ反応?


「でもコアとかそういうものは落とさないんで、パペット類ではないんですよね?」

「ちょっとやり方が特殊だが、任意で繁殖も可能だそうだしね。そういう意味では生き物だよ」

「繁殖……?」

「減りすぎると、猫又達があれを一か所にかき集めて閉じ込める。

 そうすると繁殖行動を起こして増えるんだそうだよ」


 そしてアランヴィーズさんは、謎の事例を知っていた。

 いや、現状唯一、猫又さんと契約持ってるプレイヤーさんなんだから、猫又の業務内容は知っててもおかしくはないか……


「割とがっつり管理されてるんですねえ」

「あの辺の蜂蜜生産にも関わってるからね、猫又。あのエリアだと、ムフ鳥ほど変な生態のものは他にはいないそうだけど」


 んん?つまり、他のエリアにも、なんかいる?


 ぴこん!とそこでいきなり通知音が鳴る。


《【鑑定】が取得可能になりました》


 はい?何故?他の鑑定シリーズは一応全部カンストはしてるけど……?!

 10P要求されたけど、さっさと取得する。多分この出方だと【観察】の補正はかからないはず!


「ダベってむっふ~つついてただけなのに【鑑定】出ました~。10P!」

「出たねえ、ってもう取ったのか」

「出方からすると多分【観察】の補正はかからないと思って。SP余ってるしね……」

「相変わらず固有スキルねーのか符術師……」


 ええ、ないんですよ!符術師固有スキル!

 40キャップになったら魔法師と共通のスキルがいくつか出たのでそちらは取得したけど、半数が行動取得で0Pだったんですよねえ!!

 なお詠唱のない符術師なので、ファストキャストは出ませんでした!仕様!

 ファストアクションとかあればいいのに。


「あー、【鑑定】取ったら他の鑑定系全部吸収されたっぽい?でも熟練度半げ……何だこの数字?」

「そういえばミケ、なんで鑑定系の統合を疑ってたんだ?」

「だってあれMAXのレベルがバラバラじゃん。素で統合とかなくね?」


 確か全部レベルマしてたはずだけど、いわれてみれば確かに、【モンスター鑑定】はLv30、【植物鑑定】と【動物鑑定】はLv20、最近取得した【鉱物鑑定】はLv25がMAXという謎仕様だったんだよね……


「私の【鑑定】のレベル、Lv24スタートですね……」

「初期値は、所持してる鑑定スキル全てのレベルを平均化した数字ですね」

「成程そういう仕様ですか。私は1からでしたけど、他を持っていないからだったのですね」


 アランヴィーズさんはどうやら我々同様、別の鑑定系を持った状態で無印の【鑑定】を取得したようでそういう返答。

 そしてファディさんは製品版組でそういう蓄積がないのでLv1からだった、ということらしい。


「本来の取得前提条件としては3つ以上の鑑定スキルをレベルマしていること、だそうなので、真龍がやはり規格外ですねえ」

「アランさん、それ誰かから教えてもらった、みたいに聞こえるんだけど?」

「契約相手を探す過程で、違う情報がお出しされることが案外多いんですよ……」


 表現が伝聞系だったのでツッコミを入れたら、しょんぼり顔でそう返された。

 そうだよね、本命情報が欲しいのに横道に逸れまくられたら悲しいよね……!


「あ、そうそう、このフラグは掲示板には書けない仕様です。

 自力で情報を知っている人に辿り着いてください、だそうですよ」

「弾かれると思ったら仕様っ?!」


 そして早速掲示板に情報を流そうとした玉兄さんが書き込みを弾かれていた模様。


「ああ……我々運がよかったんだねえ」

「お手伝いには報酬があってしかるべきだと思いませんか?」


 思わずつぶやいたら、真面目な顔のアランヴィーズさんがそう述べる。

 成程、お手伝いの個人報酬か、把握!


 ……まさかアランヴィーズさんも運営側の人ってことは、ないよね?

 ア:運営側だったらここまで苦労してない気がしますねえ……契約ゥ……


 という訳でこの話の内容は掲示板回には反映されません。

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