有川浩
有川 浩(ありかわ ひろ、1972年6月9日[1] - )は、日本の女性小説家、ライトノベル作家。高知県出身。園田学園女子大学卒。
今回は、数々の作品が映画になっている、『図書館戦争』や『植物図鑑』を手がけている有川浩さんについて紹介したいと思います。
Wikipedia先生によると、名前の由来は、「有川」は書店に本が並んだ時に“あ”から始まる名前なら棚の最初のほうにくるから。「浩」は、親が喜ぶと思って本名から一字抜出したとのこと。また、「浩」が「ひろし」と読めるため男性だと勘違いされることも多い。と書いてあります。
失礼ながら私はずっと、作者は男性の方だと思ってまして……『レインツリーの国』や『植物図鑑』は主にベタ甘と評されるほどの恋愛小説で、女性の気持ちをよくとらえてるなーと思いながら読んでいました。上から目線の感想本当にごめんなさい。
有川さんは誰かを好きになる心の描写がすごいです。『ストーリー・セラー』は本当にもう、なんだこの小説。いちゃ地獄じゃねえか。と思って読んでたのですが、主に中高生に人気があることから、夢のある、最近の携帯小説とかまた違う、ハッピーエンドで終結するイメージがありました。
『図書館戦争』は映画化、アニメ化、漫画化されている有名な作品ですが、図書館閲覧による自由を守る、をテーマにした、発想の自由をテーマにしたお話で、有川さんの内に秘める正義感、情熱、憧れがぎゅっと詰まっているなと思いました。
『塩の街』『空の中』『海の底』合わせて自衛隊三部作。も有名です。
何気ない日常から非日常に繋がる世界観というイメージで、どこからそういうアイディアが湧くのか思わず感心してしまうような日常のものが脅威になったり、悪になったりするお話だなと思いました。有川さんは小説を書き始める前の起承転結を楽しんで、こだわりを持って考えているのがすごく伝わってきます。
他にすごく感動するお話があって、それが『旅猫リポート』です。猫を飼っている人、猫が大好きな人はぜひ読んでみてください。主人公と動物の心の繋がりがダイレクトに伝わってきて、涙が、、、という作品です。
それと、『ヒア・カムズ・ザ・サン』は編集者と小説家の関係を描く、出版業界のお話です。途中有川さんと思わしき人の描写がでてきたり、出版業界って大変だなと思いました。
それと、私が有川浩さんの小説をよく読むきっかけをくれた塾の先生がいて、20代前半の人なんですけれど、『県庁おもてなし課』はすごくいいお話だった―!
こんな面白い小説読んだことないー! とべた褒めされてました。確かに、地元が好きな人はその地元の活用法が知りたくなりますし、どうしたら自分の好きな居場所を他の人にも好きになってもらえるだろう? と考えたりはすると思います。有川さんはそういう読者の心をしっかり掴んで、尚且つ有川さんの出身地、高知県全体のいいところもわかる、そういうお話です。
最後になりますが、正義の塊『三匹のおっさん』最近増えてきている数々の際どい詐欺、迷惑行為を幼馴染のおじさん3人が自分の得意なことを生かして正義の道を切り開くというお話です。途中途中ででてくる詐欺行為に思わずなるほどと共感してしまいます。楽しんで読めて尚且つ知識がつく、『植物図鑑』はその代表例ですし、中高生に人気がでる理由はそういうところにあるのじゃないでしょうか。
私は『阪急電車』と『キケン』と『空飛ぶ広報室』はまだ読んでないのですが、紹介分を読むだけでも作者の発想の転換にびっくりしますし、思わず完読したい、と私は思ってしまいます。特に『キケン』という小説は理数系男子の危ない実態に迫る! という紹介文だったような気がするのですが、理数系男子に失礼だろ! と思いながらも読んでみたいなーと思ってしまいます。
作者は子供から大人まで楽しめる小説を書くことを意識しているので、本を読むのが苦手な人は有川さんの小説から入るといいかもしれません。
小説家でありながら、ライトノベル作家という肩書も持っている方なので、電子関係の小説から紙の小説を読んでみたいという方はぜひ読んでみてください。
久しぶりに作者紹介をしたので文章がめちゃくちゃですが、最後まで読んでくださってありがとうございます。もっと沢山本を読んで沢山の小説家さんのいいところを紹介できたらいいなと思います。