第十四話:生徒会
「ということで、今日から生徒会副会長になった江波美夜だ」
授業が終わり、放課後。
私は──生徒会室に居た。
何でしょう……。
生徒会室に入った瞬間から、
他の方々の視線が冷たい。
まず、生徒会長は遼。
副会長は竜と私。
会計に力と春原さん。
(女神がいてくれて、唯一の救いよ!)
書記が陸と末永誠先輩に、宇治原夏菜先輩と倉橋真奈先輩だった。
深見兄弟と春原さん以外の3名の視線が──めちゃくちゃ怖い。
「遼様、よろしいでしょうか?」
宇治原先輩が手を挙げた。
「異論は受け付けないが、それで良いならどうぞ」
出たーーっ!悪魔発言!
お前は何様だ!
と叫びたくなり、ぐっと飲み込む。
目の前の力と春原さんの顔を見る限り、正解みたいだ。
二人の目は
『お願いだから、今は大人しくしてろ』
と言っていた。
大丈夫よ!
私、こう見えても、空気読める子だから!
と、心の中で親指を立てる。
「江波さんは、どちらのご出身ですか?」
いきなり言われて、目が点になる。
思わず「埼玉県ですが、なにか?」と言いそうになり、出身が出身地でないとこの後知る。
「美夜は俺が連れて来た。出自は関係ない。文句があるなら、俺が聞く」
と言い切った。
(し……出自?)
(え?出身地のことじゃないの?)
(え、待って。この学校、そんなこと聞くの?)
緊張感が漂う生徒会室。
「それは……遼様のフィアンセということで、お間違いないのですね?」
宇治原先輩の言葉に
『お間違いあります!』
と叫びそうになり、春原さんと力の眼圧に制される。
待て、待て、待て!
100歩譲って彼女(仮)は許そう。
今、私の耳が腐って無ければ、フィアンセって言わなかった?
フィアンセって……、婚約者の事よね?
それとも何?
やんごとなき家柄の中では、彼女と書いてフィアンセと読むわけ?
そっか! それなら理解出来る~。
……んな訳あるかい!
と、脳内で一人ボケツッコミをしていた。




