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第174話 春のロール


その日の夜。

深夜食堂 「忍」。

カウンターでは忍が湯呑みにお茶を注いでいた。

八恵子はまだ昨日の余韻のように言う。

「昨日の大福、美味しかったわね」

マサが湯呑みを持ちながら頷く。

「久月の“いちごちゃん”か。

あれは当たりだったな」

忍が少し興味深そうに聞く。

「石岡のお店なのよね?」

「ああ」

マサは少し思い出すように言った。

「お菓子の久月 石岡店。」

「和菓子屋さん?」

忍がそう聞くと、マサは笑う。

「それがな……俺もそう思ってたんだ」

八恵子が首をかしげる。

「違うの?」

マサは湯呑みを置く。

「どうやら俺が勘違いしてただけでな」

少し肩をすくめる。

「和菓子だけじゃなく、洋菓子もやってるらしい。」

忍が驚く。

「へぇ」

八恵子が興味津々で聞く。

「どんな洋菓子?」

マサは思い出して笑った。

「帰り際にな、店長が慌てて追いかけてきたんだ」

忍が笑う。

「慌てて?」

「ああ」

マサは店長の様子を真似る。

「“四月からマロンロールっていうロールケーキを販売するんです”ってな」

八恵子の目が輝く。

「マロン?」

「ロール生地に、生クリームと渋皮マロンクリーム」

マサは指で巻く仕草をする。

「そこに刻み栗を入れて巻いたロールケーキらしい」

八恵子が思わず言う。

「それ絶対おいしいやつ!」

忍も笑う。

「聞いただけで甘そうね」

マサは静かにうなずく。

「ああ」

少し楽しそうに言った。

「だから言っといた」

二人が見る。

「なんて?」

マサは笑った。

「“またお邪魔します”ってな。」

八恵子がすぐ言う。

「その時は——」

忍も続く。

「お土産ね」

マサが苦笑する。

「はいはい」

暖簾の向こうで夜風が揺れる。

どうやら——

四月になったら、また石岡に行くことになりそうだった。



深夜食堂 忍

マサ流レシピ

マロンロール(簡単アレンジ版)

石岡の 久月のマロンロールは本格的ですが、

家庭でも近い雰囲気を楽しめる作り方があります。

マサ流は——

**“難しいことはしない、でも旨くする”**です。

材料(1本分)

・市販のロールケーキ(プレーン)

・むき甘栗(市販)

・マロンクリーム(市販でもOK)

・生クリーム

・砂糖(少々)

作り方

①クリームを作る

生クリームに砂糖を入れて

軽く泡立てます。

そこに

マロンクリームを混ぜる。

これで

マロンクリームホイップ完成。

②栗を刻む

むき甘栗を

粗めに刻む。

ポイントは

細かくしすぎないこと。

食べたとき

栗の存在感が残ります。

③ロールを作る

市販のロールケーキを開き

・マロンクリームホイップ

・刻み栗

をのせて

もう一度巻きます。

④少し冷やす

ラップで包み

冷蔵庫で20分。

クリームが落ち着いて

切りやすくなります。

仕上げ

切り分けて

・粉砂糖

・栗

・ミント

などを飾れば

ちょっとお店っぽくなります。

マサのひと言

「菓子ってのはな——

手間より“食べたい気持ち”で作るもんだ。」

深夜食堂で出すなら、

温かいお茶かコーヒーと一緒に。



深夜食堂 忍

マサ流レシピ

ちょっと本格的 マロンロール

石岡で話に聞いた

マロンロール。

マサなりに、少しだけ本格的に作るなら——

こんな感じだ。

材料(ロール1本)

スポンジ生地

・卵 3個

・砂糖 60g

・薄力粉 60g

・牛乳 大さじ1

・無塩バター 10g

マロンクリーム

・生クリーム 200ml

・砂糖 15g

・マロンクリーム 80g

中身

・甘栗または渋皮栗 6〜8粒

作り方

①スポンジを作る

卵と砂糖をボウルに入れ、

ハンドミキサーでしっかり泡立てる。

生地が白くもったりして

リボン状に落ちるくらいが目安。

ふるった薄力粉を入れ

ゴムベラでさっくり混ぜる。

牛乳と溶かしバターを加える。

天板に流し

180℃のオーブンで10〜12分焼く。

焼けたら冷ます。

②マロンクリーム

生クリームに砂糖を入れ

7分立てまで泡立てる。

そこへ

マロンクリームを混ぜる。

これで

マロンホイップ完成。

③栗を準備

甘栗や渋皮栗を

粗く刻む。

小さくしすぎないのがポイント。

食べたとき

栗の食感が残る。

④巻く

スポンジに

マロンホイップを塗る。

中央に

・刻み栗

・少し多めのクリーム

を置く。

手前から

ゆっくり巻く。

ラップで包み

冷蔵庫で30分休ませる。

仕上げ

切り分けて

・マロンクリーム

・栗

を少しのせれば完成。

マサのひと言

「ロールケーキってのはな——」

包丁で切りながら言う。

「巻くとき焦らないのが一番のコツだ。」

「慌てると、

全部ぐちゃぐちゃになる。」

料理も人生も、

だいたい同じらしい。


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