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part31

メアリ「…ということでカルラが仲間になりました」


拠点に戻って事情を説明したメアリ。ナンスは呆れ

返っていて、レイチェルは下を向いています。

ジルはそもそも無関心というような表情です。


ナンス「はい大先生、つまり賭けを中途半端に降りた

    マナー違反者ってことですか?今度から

    馬鹿2世と呼んでもよろしいでしょうか?」

メアリ「一回黙ってくれるかしら、ナンス?」

ナンス「馬鹿と言わずしてなんて言うんだよ。俺、

    馬鹿だからわからねぇや。にしてもよ…」


ナンスはカルラの方を見ます。カルラはシューを

もりもりと食べています。シューは酸味のある果物を

薄く切って、甘味料と一緒に茹でたものを生地の上に置いて焼いたものです。因みにシューには焼き

上がった後にさらに甘味料をかけるので、食べ過ぎは身体に毒ですが、そんなことには気にも止めずに

カルラは美味しそうに食べています。


ナンス「アイツの眼球はどうなってるんだよ。

    真っ白じゃねえか」

メアリ「本人曰く、ボヤけて見えるらしいわ。完全に

    見えないわけではないらしい」

ナンス「ふーん…もっとよく見てみたいな」


ナンスは顔に黒い笑みを浮かべます。メアリはため息を吐いて、それ以上のことは聞かないことに

しました。


メアリ(なんでお姉様はこんなヤツを連れてきたの

    かしら?つくづく疑問だわ…)

カルラ「うーん!ほっぺが落ちちゃいそう!

    あ、そうだ!皆んなに自己紹介しなきゃ!」


カルラは4人が見える位置に立って甘味料がたっぷりついている口を開きます。


カルラ「私はカルラ!立ち上がってからは1日も経って

    ないけど、産まれてからは20年くらい

    経ってるよ!よろしくね!!」

メアリ「カルラ、言い忘れていたけど苗字は自分で

    決めて大丈夫よ。どうしたい?」


メアリはベトベトした口周りを、濡れた布で拭いて

あげます。小さな子どもと大きな母親のようです。


カルラ「じゃあメアリとお揃いがいいな!」

メアリ「え?本当に?」

カルラ「メアリは私のお母さんだもん!当たり前

    だよ!」


形だけではなくとも、ひとつの血からできていても、

小さいカルラはメアリを母として覚えるようにする

健気さが伺えます。つい何時間前までのカルラの態度とは全く違います。なぜ体格の違いだけでこんなにも性格が変わるのか。メアリはどうしてそんな事になったのか気になり始めます。


レイチェル「…ねぇひとついい?」


今まで下を向いていたレイチェルがカルラに近づき

ます。何だか怒っているように見えます。


レイチェル「貴女…甘いもの好きなの?」

カルラ「うん!大好き!」

レイチェル「じゃあ可愛いリボンとかは好き?」

カルラ「お姉ちゃんが持ってるリボン?」


ふとレイチェルの左手を見ると、可愛らしいパステル緑の色のリボンがあります。


レイチェル「貴女に似合うと思うの。少し頭につけて

      みてもいい?」


レイチェルはカルラの茶色の髪にリボンの飾りを結びつけてあげました。少女というに相応しい、愛らしい姿です。


カルラ「うわぁ!とっても可愛い!!私このリボン

    欲しい!」

レイチェル「全然いいわよ。そのままあげちゃうわ」

カルラ「いいの?!やったー!」


レイチェルの顔には珍しく笑顔が浮かんでいました。

満更でもなさそうな顔です。


レイチェル(可愛いなぁ。とっても可愛い)

メアリ「案外子ども好きなのね」

レイチェル「は?五月蝿いわよ」

ナンス「幼女趣味でもあんのか?」

レイチェル「違うわよ!!」


こうしてカルラは仲間に溶け込み始めます。

特にレイチェルには好印象だったようで、例の約束も無事完遂できそうです。


メアリ「さて、カルラ。貴女にはやってほしいことが

    あるわ」

カルラ「ん?なぁに?」


水を飲んでるカルラがメアリに聞き返します。


メアリ「明日から今世最大の難関門、『風の国懐柔

    計画』を執り行うわよ!」




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