表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/57

part20

シーレ「あのさ、結構好き勝手やったみたいだけど、

    これ管理すんの、大変だと思うんだけど」

ヤマネ「そうかしら?でも貴女がいう『基盤』は

    出来たから、もうこの私の世界に手を加える

    ことはないと思うわ」

シーレ「まあ初回にしては上手くできたんじゃない?

    アタシが言ったことをちゃんとできてるし、

    結構やるじゃない」


ヤマネは無事にシーレの知恵を借りつつ、『世界』を

創り出すことができました。ずっと欲しかった

居場所。ヤマネがこのまま安心して暮らせる場所。

どんなクマの人形よりも欲しくて仕方がなかった

プレゼントを貰えて、ヤマネは満悦の様子です。


ヤマネ「皆んなは私とは違う種族のようね?

    シーレは一体、どんな種族の文明に

    『調整』したの?」


調整とは、世界創生にて偏りが生じないように空間神によって勝手に施される調節のことです。


シーレ「ただ単に魔者が住みやすい環境にしただけ。

    神々の管理はめんどくさいし。

    何より魔者は私たちからしたら人間と

    同等レベルの下位存在だしね」

ヤマネ「そんな種族もいるのね。…ねぇ、シーレ。

    私は沢山の罪なきヒトを殺めてしまったわ。

    絶対私は逮捕されないといけないような

    存在だと思うのね」

シーレ「アタシもそう思う。すっごくそう思う。

    虐殺魔の従属になったアタシを、

    誰か褒めて欲しいわ」

ヤマネ「私、このまま自首するわ」

シーレ「ふ〜ん…アタシは止めないわよ」

ヤマネ「だけど、私の代わりにこの世界を管理する

    ヒトがいないから、どうすればいいか、

    分からないの。何かアドバイスない?」


シーレは霊体のため、どんな表情をしているか

分かりません。暫くの沈黙の後、シーレは口を

開きます。


シーレ「…アタシ1人じゃ足りないっていうの?

    まぁいいか。なら創ればいいんじゃない?

    アンタが管理人を自ら創れば解決すると

    思うわよ」


その手があったかというように、ヤマネは納得した

顔で、早速産み出そうとします。


ヤマネ「そういえばヒトを創っても、何か御法度に

    なったりする?」

シーレ「ゴリゴリの禁忌よ。アンタが捕まりに

    行くんだったら、まあその罪を背負いつつ

    行けばいいと思うんだけど」

ヤマネ「私の罪を増やすことに、ちょっとは抵抗して

    欲しかったわね…」


何やかんやありつつも、ヤマネはヒトを産み出す

という大禁忌を犯しました。

しかし、上手く形作ることができません。


ヤマネ「…全然出来ない。世界創るより難しいとか、

    そんなことある?」

シーレ「ヒトつっても色々いるから、ちゃんと

    どんな種族だとか、性別とか、定義して

    おけばいいんじゃない?」

ヤマネ「貴女…私より創造神向いてると思う」

シーレ「立場逆転する?いや流石に嫌よ?アタシは」

ヤマネ「これがジャパニーズジョークよ」

シーレ「ジャ、ジャパニーズ?何それ、不味そう」

ヤマネ「あ、そっか、日本を知らないんだった。

    あんまり気にしないで」


改めてヤマネは集中します。


ヤマネ(どうせ創るなら、ちょっとだけ欲を出しても

    いいよね?)


こうして産み出されたのは、2人の女の子でした。

黄の髪と紫の髪の双子のように瓜二つです。


ヤマネ「私の代わりによろしくね、私の娘たち、

    リリア、メアリ」


ヤマネの腕の中には、可愛らしい女の子がいて、

その子たちはどことなくヤマネに似ていました。

新しい穏やかな風がシーレとヤマネ、それからたった今産まれたリリアとメアリに吹いてきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ