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62.同音異義語

「雨ー」


 アキは窓から外を見て、呟いた。

その日は土砂降りだったので全員が仕事をお休みにして、家でお弁当の作り置きや、武器や防具の調整と相談をしていた。ヒイの個別指導のお客さんがいなかったのもあり、冒険者ギルドには手紙の魔法で休む旨を連絡してあった。そんな中、アキが窓から外を見てふと漏らした言葉が。


「飴が降ったらいいのに」


 よくある同音異義語だ。


「アキ!ちからをつかいました?」


 台所にいたトオが飛び出してきた。


「え?」

「わ!」

「わー・・・」

「あれまっ」


 アキ、ミハ、ヒイ、ニカの順番だった。外で雨が飴になり降っていた。ぼたぼたと。しかも、大粒。


「アキ、ひていせずに。きぼうをいってください」

「分かった!雨に戻ってー」


 トオがすかさず助言し、アキが慌ててお願いすると、飴は雨に戻った。


「トオさん。ありがとう」

「いえ」


 ヒイが的確なトオにお礼を言い、アキがしゅんとして謝った。


「・・・ごめんなさーい」

「凄いね」


 ミハの感想が、皆の感想だ。


「アキちゃん。体調は大丈夫?」

「うん。何ともない」

「驚いたね。ちょっとしたことなんだ」

「本当にね。」


 気を付けようとは話し合ったが、やってしまったら戻すための希望を慌てず言うという対処しかないという結論だった。そこへ、ケイ、マルク、フランも駆け込んでくる。


「なんか、大きいの降ってるぞ!」

「ケイさん達、大丈夫だった?」

「上着を頭から翳して来たからな」

「それでも結構な衝撃だぞ」

「ビックリした。大きくて真ん丸!」


 流石のケイだった。飴なので衝撃さえ逃せばそんなに影響はない。だが、ヒイは口を開いた。


「怪我が無いのは良かったけど、何か分からないものは危険だから気を付けて。今回は飴だったから大丈夫だけど、酸が強いものだと触れるだけで大変なことになるよ」

「げー。気を付ける」

「あめ?」

「甘いの?」


 マルクとフランの疑問を解消すべく、全員で家の周りの飴を集めて、洗う。その飴で飴細工を作ったり、林檎飴にしたり楽しんだ。料理に照りも付けられます。

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