51.特性が
「「じー」」
「なに、やっているの?」
ミハとアキが二人で、ヒイを見ている。声を出してまで見ている所に、流石に通り過ぎることができなかったニカが聞いた。
「なんか隠しるよね、アキちゃん」
「うん」
「ヒイちゃんが?」
「そう」
精霊を呼んで材料に宿ってもらった翌日、街にある鍛冶場を外からじっくり見て回っていたヒイが、物陰で怪しんでいたミハとアキの所へ戻ってくる。今日は四人とクロ付きで鍛冶場見学に来ていた。特に、頼んで見せて貰ったりはしていない。ヒイがじっくり見れば分かるため、逆に怪しまれるのでただ観察するだけにした。
「ヒイちゃん。何か隠しているんだって?」
「!!やっぱり気づいちゃった・・・?」
「私じゃなくて、ミハとアキちゃんがね」
「・・・そう。流石に分かっちゃうよね。家に帰ったら話すよ」
「アキちゃん。精霊を統べる者となりました」
ヒイが四人とクロに加わったトオへ発表する。
「すごいですね」
トオがおっとり拍手をする。それ以外はどう反応していいのか、首を傾げていた。
「それって、ヒイちゃんが不審な動きになるほどのこと?」
「そうなの。凄いの。アキちゃんも気を付けてね」
「?」
ヒイの真顔の懇願にニカ、ミハ、アキが疑問顔だ。代表して、ミハが聞く。
「お姉ちゃん、アキちゃんは何に気を付ければいいの?」
「知らない人」
「それは基本でしょう」
ヒイの答えに、ニカが突っ込む。
「アキ、大丈夫。知らない人には、付いて行かない、なるべく話さない。誰かと一緒に行動する」
「凄い!! 偉いよ!! できている! 覚えてる! アキちゃんその調子でお願いね」
「うん、まかせて!」
宣言したアキを全員で微笑ましく見守り。ヒイの不審な行動はそれで終わりとなったのは、勿論、アキだけだった。アキが寝ると、更なる注意事項が告げられた。
「神っぽいね」
「ミハちゃん・・・」
ミハの軽い感想にヒイががっくりと項垂れる。
「そういうことでしょ?」
「そうだろうね」
ミハの駄目押しに、ニカも重ねる。
「ニイちゃん・・・」
「よろこばしいことでは?」
「トオさん・・・。今までも大変お世話になっていますが、これからもアキちゃんをよろしくお願いします。ニイちゃんとミハちゃんも気を付けてあげてね。特性が増えたから更に精霊が力になってくれやすくなるみたいだから、ちょっとしたお願いが大問題になることもあるかもだけど・・・。心配し過ぎも良くないか」
「家の周りだけだったら平気じゃない?」
ニカが答え、ミハも同意する。
「うん。アキちゃん、そんなに町に行かないし、お願いは大抵私たちにしてくれるから大丈夫」
「そうだね」




