50.精霊とは
「で?」
「うーん。私達の感覚で言えば、トオさんとアキちゃんが精霊族。ズウゾさんの言っていた精霊は妖精と付喪神と幽霊の合わさった感じだね」
「実体があるか?ないか?」
ニカのまとめにヒイが遠くを見つつ口を開き、ミハが返す。
「そう。ズウゾさんの言っていた精霊は付喪神に近いのかな。だから、気に入ったものについていることが多いし、気に入りやすいものもあるみたいで、それが精霊という名が付く鉱物系だね。それ以外は本当に色々だよ」
「どうするの?」
ミハが心配そうに問う。
「呼んで貰う」
「え?」
きっぱりと言い切ったヒイに、再度ミハが問い掛ける。
「呼べるの?」
「アキちゃん頼みです」
「スキルにある精霊魔法?」
ヒイの珍しい他力本願とニカの言葉に、トオがにっこり微笑んだ。
「せいれいまほうはせいれいぞくがつかうまほうでもありますが、せいれいをよぶこともできます」
「精霊魔法ってなに?」
ミハの疑問ももっともだが、ヒイが難しすぎると首を横に振った。
「よし。アキちゃんが昼寝から起きてきたら、お願いしてみよう」
「直接、精霊金属とか作ってもらったら?」
ニカの提案にヒイが即座に頷く。
「それも、ありだね」
「できるの?」
「聞いてみよ。あ、アキちゃーん」
アキがちょうど起きてきた所で、ヒイが説明する。
「出来そう?」
「うーん・・・。たぶん?」
「必要なものはある?」
可愛らしい顔の眉間に皺を寄せて考えていたアキが、思いついたとばかりに言った。
「すっごい石がほしい」
「石?鉱石とか宝石でいいのかな?原石とか色々出しておくね」
アキの前にヒイの錬金術で作られた様々な金属の見本のような四角い板と、ごつごつしつつもキラキラした石が積み上げられていく。
アキが大きく息を吸い込んだ。
「みーんーなー!!いいお家あるよーーー!」
「え?」
「あ、そんな感覚でいいんだ」
ミハの雑な感想が漏れる。無事、気に入ってくれる精霊がちらほら現れ、材料は揃った。精霊が宿った物はほんわか光っている。




