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月光一閃
月夜の晩
橋のたもとにたたずむ二つの人影
太陽の光がすべてを晒すならば、月の光は何かを隠すために光っているのだ
そう誰かが言ったが、今夜はまさにそういう夜であった
おぼろげな光は視界を照らしながらも目の力をやさしくごまかし、暗がりに潜む影をわからなくさせる
二つの人影が何をしているかなど、わかるはずもなかった
一閃。
そのうすぼんやりとした空気を断ち切るかのように。
誰にとも知れず勝負は終わりを告げた。
一日の始まりとともに終わったその勝負は、暗がりに溶けた。
敗けも勝ちもない。
死だけが残されていた。
それを衆人が知ることになるのは、高く日が昇ったころのことであった……。




