story4
「大っきい街だなぁ。この樹もデケェし」
「街?何言ってるの?これは王国よ?」
「は?てことはこれがディアナ王国か…」
ダイキとリアンの目の前に広がるのは大きな大樹に守られるように作られた王国だった。大きさは計り知れない。
「───やぁーっと帰って来た♡」
聞こえた声に気付かない2人は、そのまま国の門についた。
「とかろで、さっきギルドって言ってたけどどういうこと?」
「ふふん!聞いて驚きなさい!!実は私―――」
「―――私達、≪森林≫の団長なんすよ」
突然、声と銃が撃たれた音がした。
ダイキとリアンの足元に銃が撃たれた様だった。
「この銃痕は…もしかして…!」
「え!?なになに!?知り合い?」
何かを知った様なリアンとそれを知りたがるダイキ。
そんな2人の間をまた銃が撃たれた。そして、知らない少女が怒りながら銃を構えながら現われた。
「なんなんだよっ!!オマエ誰なんだ!なんでリアといるんだ!」
「リ、リア??この子はリアナだぜ?」
「うっせぇよ!おじさん!!」
「お、おじさん!?俺はまだ17歳だ!!」
「ちょっと、ちょっと!!2人とも!」
「「なんだよ!」」
少女とダイキは同時にリアンを見た。
「なんだてめぇ」
「あ?やんのか?」
「だからもう!ケンカはやめて!やめないなら―――」
リアンは2人の顔の前に掌を向けた。
「―――業火の炎で焼いちゃうよ…?」
「「ひっ…!」」
黒い笑みを浮かべるリアンと引きつった顔をする2人。
3人の間を風が吹いていた。