story3
「───あぁ。ごめん。やぁっとここがどこか理解できたところだから」
「ん?それってどういうこと?」
「ここは異世界で君はこの俺の専属ヒロイン!!で、俺はこの剣を抜いたから伝説の騎士だ!!」
と抜いた剣を高らかに掲げ、声高々と宣言したのだった。
「えっと。盛り上がってるところごめんね。本当に貴方は伝説の騎士様?」
「おぉー。そうだぜ!」
「ん。じゃ貴方をあの伝説の騎士様だって認めてあげる。私はリアン・ディ…リアンよ。よろしくね」
「認めてあげるってなんだよ?俺の名前はササキ・ダイキ!ちょっとこの世界の知識とかなんにも無いけどよろしく!」
「えっ。伝説の騎士様なのに何も知らないの?ちょっとそれって危ないんじゃ…」
心配そうな顔でダイキを見つめるリアン。だが、すぐ自信を取り戻した様に笑顔になった。
「ううん。私が信じた騎士様だもの。大丈夫よね?」
「信じてんなら首傾げてこっち見るの止めてくれない?てかその…騎士様って言うの止めて。重圧に押し潰されそう」
「わかったわ、ダイキ」
「ねぇ?なんでそんなにハッキリ言うの?しかも即答だったよ?あっ。もしかして俺のこと騎士様って言うの嫌だった?」
リアンはまるでダイキの話を聞いていない様に腕を組んだ。
「んー。なーんか忘れてる気が…」
「あっ。多分それ俺のことだよ」
「そうね。ギルドに戻らないと」
「なんだろう?この子。めっちゃ可愛いのに考え始めたら周り見えないタイプかな?」
「ダイキ!私達のギルドに来て!」
「ギルド?あっ…!おい!」
ダイキは良く分からないまま、リアンに手を引かれ一緒に走り出した。だが、すぐに立ち止まった。
「そう言えばダイキの左腕、怪我してたわよね」
「あぁー。君に会ってからは忘れてたなぁ。てか覚えててくれたんだね!」
「ちょっとだけ静かにね。失敗したらダイキの腕無くなっちゃうんだからね」
「怖っ。その治療法本当に合ってる?」
ダイキの問いかけには答えず、リアンはダイキの怪我をした左腕に右手をかざした。すると、リアンの手のひらから白い光が溢れた。ダイキは暖かい温もりを感じた。しばらくすると怪我はすっかり綺麗に治っていた。
「おぉ!これが魔法?すげぇ。初めて見た」
「この世界じゃ魔法なんて一般常識なのに…本当に大丈…夫なのよね!私、信じてるものっ!」
そしてまた、リアンに連れられ草原を歩いた。さっきまでは気づかなかったが大樹の後ろに大きな街があった。
「大っきい街だなぁ。この樹もデケェし」
「街?何言ってるの?これは王国よ?」
「は?てことはこれがディアナ王国か…」
ダイキとリアンの目の前に広がるのは大きな大樹に守られるように作られた王国だった。大きさは計り知れない。
「───やぁーっと帰って来た♡」




