第二十一話:ベルトサイン、胸が揺れてます♡
『天女の優香さま』
第二十一話:ベルトサイン、胸が揺れてます♡
──♡──
僕は今日、天女に会った。
その日の優香さんは、ネイビーのセットアップにパイロットサングラスをかけていた。
風の音すら操るような歩き方で、空港のターミナルをすっと横切っていく姿は、誰よりも自由だった。
──♡──
相馬 鷹人・33歳。民間航空会社パイロット。
制服は誇り。責任も重い。でも、最近どこか違和感があった。
第一ボタンを閉めると、襟がきつく感じられることがある。
操縦席の静寂のなか、自分の重心が微妙に変わっている気がした。
(……気のせいだよな?)
──♡──
「ねえ……女の子のオッパイ、欲しくない?」
「っ……!? 優香さん!? こんなとこで……」
優香さんは、搭乗口の隅で機体を見上げていた。
そして、まるで風に運ばれるように、僕の目の前へ現れた。
「質問♡ コックピットで一番気になるのは、操作パネル? それとも──シートベルト?」
「……シートベルト……」
──♡──
「正解♡ 女の子のオッパイが欲しくなったのね!♡」
──バシュウウッ!!
「……っ! これ……俺の……胸……!?」
「Dカップね♡ “水平飛行中にいちばん揺れるサイズ”よ」
──♡──
「今日のブラジャーはこれね!♡」
ライトグレーのツルツル素材に、飛行機雲モチーフの刺繍入り。
シームレスで響かず、でもちゃんと形は美しく整えてくれる“高空対応”の設計。
「これは“制服の下で密かに主張するブラ”♡ 見えなくても、ちゃんと女になれるの」
「……シートベルト、いつもより……きつく感じるかも……」
「ふふ♡ それは、胸が“そこにある証拠”ね」
──♡──
(優香のオッパイ豆知識♡)
「Dカップは“揺れに敏感なサイズ”♡ ちょっとの乱気流でも、すぐにときめいちゃうの」
──♡──
(数日後。)
飛行中、シートベルトの下でほんの少し揺れる“感覚”が、機内の静寂をふわりと破った。
胸のふくらみが制服にそっと沿っているだけで、なぜか落ち着いて操縦できた。
「……コクピットが、いつもより静かだな……」そう言った副操縦士の声に、思わず胸を押さえる。
乱気流で軽く体が浮いたとき、胸も一瞬ふわりと揺れた気がした。
──それだけで、空と“ひとつになれた”気がした。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”




