番外編:優香さま、ふと思う。
『天女の優香さま』
番外編:ふと思う。
──♡──
ふと思うの。
「女の子のオッパイ、欲しくない?」って、わたし、そんなに変なこと言ってるかしら?
ちゃんと敬語も使ってるし、声のトーンだって、やわらかく、包み込むように話してるのよ?
それなのに、ほとんどの人が──ぎょっとした顔をするの。
中には「は!? え、な、なにを……!?」って、耳まで真っ赤になって取り乱しちゃう子もいて。
でもね。
わたしに言わせれば、むしろそのほうが不思議なの。
だって──
誰だって一度は、鏡の前で、自分の胸元を見たことがあるでしょう?
手を添えて、そっと押さえてみたり、シャツ越しにシルエットを想像してみたり。
「もし、ここに“ふくらみ”があったら」って──
ほんの一瞬でも、考えたこと……あるんじゃないかしら?
──♡──
それにね、わたしの光線銃、かわいいのよ?
ピンクと白のツートンカラー。
グリップは猫の肉球みたいにぷにぷにしてて、握っただけでちょっと幸せな気分になる。
そして、発射音は「バシュウウッ♡」──
最初は「もう少し低音のほうがいいんじゃ?」って言われたけど、
「女の子のオッパイが生まれる音なんだから、かわいくなくちゃだめ♡」って、わたしが押し切ったの。
それだけ丁寧に作った“魔法”なのに、
「ふざけてるだろ」なんて言われると──さすがに、ちょっと、しょんぼりしちゃう。
──♡──
でもまあ、いいの。
みんな最初は否定するけど、ちゃんと“ふくらんだら”わかるもの。
シャツの内側から、熱をともなって、やわらかく膨らんで──
その子だけのラインが、少しずつ、静かに浮かび上がってくる。
「……これ、オレの……胸……?」
「……ちょっと待って……動いた……えっ……」
そんなふうに、戸惑いと驚きと、ほんの少しのときめきが入り混じった表情。
わたし、あの顔がだいすきなの。
だから今日も、ふと思うの。
次は、どんな子が“正解♡”って言ってくれるのかしらって。
──♡──
完──“今日もまた、女の子のオッパイにしておしまい!”




