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4 能
「こんな記事出せるわけないでしょう!!」電話口の担当者は般若の面を被っていた。どうやら昨日書いた記事の内容が世に出せるようなものではなかったらしい。
「申し訳ありません。記事、書き直します。」僕が嫌いな言葉が僕の口から出た。
「急いで書き直しをお願いします。」そう言って担当者は電話を切った。
考えてみれば無理もないだろう。今散々オールドメディアと言われ叩かれているメディア自体がその言葉について言及したら自己紹介も同義である。さて今から記事を書き直さないといけないわけだがさほど問題はない。今回の事件の発端であるメディアのあり方への言及を取っ払えばいいのだから。だが果たしてそれは僕が本当に書きたい記事なのだろうか。どんどんどんどん僕ではなく僕を操作している出版社が書きたい記事になってはいないだろうか。まあそのようなことを考えても僕には変える力はないし無駄なのだけれど...




