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5 形骸
記事の修正も終わり、食いつなぐ貯金ができた。また自堕落で消費的な人生に戻るのかと思うと主観的には嬉しく客観的には残念だった。次の記事の締切までは1ヶ月ある。あと三年で金が尽きることを鑑みると仕事を増やし仕事をしたほうが良いのだけれどどうにもやりがいというものを見つけられずにいた。
僕が思うに良いライターには2種類ある。一つは演出家的なライターだ。表現が多様で一つの事柄に対して引き付けることがうまい。もう一つは事実を淡々と書き出すライターだ。今やSNSの情報をすべて信用するという人もいるだろうがやはりデマというのは紛れるものである。このようなご時世だからこそこの種のライターは重宝される。相反する存在ではあるがどちらも''いいライター’’なのだ。僕はどちらにもなりたくない。理由は自分の記事を他人(取材する人)などに依存してしまうからだ。何もニュースがないと新聞社は潰れる。これは事実であるが他人に自分の仕事の一端を預けるならその人を信用しないといけない。僕にはそれは難しいと感じる。




