第1話 異世界生活始めます。
「カイト、こっち!」
「オーケー!頼むぞ!」
声とともにボールが宙を舞う。海斗からのクロスをもらった悠人が体を倒しながらボレーシュートを打つ。
〜10分後〜
「や〜、今回も引き分けか。やっぱ強いな3年は。」
「ごめんな。俺がボレー決めてれば。」
「気にすんなよ。」
俺、霜夜 海斗と秋風 悠人は幼稚園の頃からの付き合いでいつも一緒にいる。遊ぶときも、登校するときも、委員会だって部活だって。ずっと同じ事をしてる。というか、仲が良すぎていつも同じ事考えてる。
それぐらい仲がいい俺達は今ハマってるものがある。それは、ウロボロスオンラインX。大人気のRPGゲームで第1作目のウロボロスオンライン1の体験版無料配信によって絶大な人気を集めたゲームプレイヤーなら知らない人はいないシリーズものだ。その新作であるウロボロスオンラインXはゲーム史上最高の15億人がプレイしていると言われているほど人気ゲームで、その15億人中の二人が俺と悠人だ。
そんなウロボロスオンラインだが、最近変な噂が流れている。それは、バグアバター問題だ。ネット上で「こんなアバター見たことない。」とか?「ネームが一緒なのにアバターの容姿が変わっている人がいる」とか。確かにこんだけ人数がいれば知らないアバターがいてもおかしくないが、そのつぶやきと一緒に投稿された写真がおかしい。なんと、ゲーム上にはないコスチュームがされているのだ。それに、2つ目に投稿されたつぶやきで投稿された写真も、ネームが一緒なのにアバタータイプが変わっている。このウロボロスオンラインXは一度決めたアバタータイプはクリア後に手に入るEXタイプしか変えられないのだ。しかし、ウロボロスオンラインXをクリアしたものはまだいない。だから、アバタータイプが変わっているということはないはずなのだ。
しかし、そんなことは関係ない。べつに攻略に支障が出るわけでもないのだ。だから俺と悠人はいつものようにゲームを始めた。
悠人とのボイスチャットを開きウロボロスのアイコンをタップする。出た。いつもウロボロスのスタート画面にはびっくりさせられる。音量と明るさを調整してゲームスタート!.....ん?あぁまたエラーコードか。ひさびさに出たな。1ヶ月前のアップデートから出てなかったのに。でもしょうがないか。こういうのはウインドウ消去すれば消えるし。あれ、こんな何回も出るっけ?しょうがないからトップに戻るか。.....よし、今回は入れた。だけど、さっきのウインドウなんだったんだろう。初めて出てきたな。あっ。悠人ならなんか知ってるかな?
「ってことなんだけど。なんか知ってる?」
「いや、聞いたことねーけどそんなん。」
やっぱりか。どうしよう。一様調べてみようかな?
「でも、消えたんだろ。そのウインドウ。」
「いやそーなんだけど。」
「そんな気になんだったら調べれば?」
「やっぱり?」
確かに悠人の言う通りだ。そのウインドウは消えたわけだし、あとで調べりゃいいや。
「それより早くネロ戦やろうぜ。」
「待って、ロードが長い。」
「早く早く。」
「もう2分経ってんだけどまだ65%」
「長っ!お前icチップ変えれば?」
「あっ、急に早くなった。」
75%,
「まじで⁉︎」
80%,
「うん。」
85%,
「今日も暴れるぞ」
95%
「あぁ!」
95%.....100%
来たっ!
眩しい。
「えっ⁉︎」
俺は目を開けるといつもの街 エグゾディアにいた。隣には悠人のアバターもいる。なぜ驚いたって?エグゾディアにいたのは俺のアバターじゃなくて俺自身だったからさ!




