どうしたら良いんだろう?
ただ何の音もなく流れる空気。森さんの目の圧が肌から感じるくらいにわかる。けど私はその圧に耐えれなくて窓のほうを向いてしまった。そしたら森さんはすぐ口を開いた。
「まぁ~強制ではないけど少しは考えてほしい…私も君と新道さんの共通点が知りたいからね。じゃあまた…」
そして森さんは出た。けどすぐにドアが空いた音がした。ドアに目をやると看護師がこっちをみてニコっとした。この看護師は松本さんだ。ここに来て最初に話した看護師らしい…記憶のない私は知らないけど、この記憶がない私がここに来ても最初に話した人だ。
「平河さん!体調はどうですか?ご飯食べれますか?」
「はい、食べれます。」
松本さんは年齢も少し近く相談?よく私の話し相手をしてくれる。記憶がない渡しでもすぐ心を開いた松本さん。今回の散歩の件を相談しようかな…どうしよう。私が一人で頭を抱えていると松本さんは普通の事のように渡しに聞いてきた。
「散歩の事で悩んでるんですか?」
「え!?」
ビックリした!声が出たかと思って口を押さえたが、声に出してないと思い手をどけた。
「やっぱりそうですよねぇ~、平河さん、悩むときいつも眉間にシワ寄せてるんですよ!」
と、クスクスという音が出そうな感じで松本さんは少し笑ったが、眉間にシワを寄せるなんて…何だか年寄りの無意識な癖でどんな感情を取って良いのかわからなかった。
「それって良いように言う意識してますか?」
「えー…ちょっとないかもです。」
松本さんは苦笑いをしながら私の机に昼食をおいた。今日は和食…ここにきてから何だか良いものばっか食べてるみたい。まぁ…癌だし…少しは良い思いしろって言うメッセージなのかな?何て思いながら箸を手に取り両手を合わせてご飯を食べる。
けどやっぱりあの散歩の件でご飯の味が良くわからない…味はしそうなんだけどない…。やっぱり相談した方が良いのかなぁー…。
「…さっき言った散歩の件なんですけど…どうしたら良いと思います?」
「んー、平河さんが新道さんと話してみたいのなら私も応援するし、話したくないのなら話さなくて良いと思うよ。」
「ですよねぇ…」
松本さんの話しに納得して終わらそうとしたけど…やっぱり頭から「共通点」というワードが離れない…話して共通点を知りたい!とか思うけど本当は何もなかったとかは!?それだったら外に出た意味がない…あの男の子の事は忘れてたけど…時間をずらすとか、森さんが色々案は出してくれた。男の子の件は全然気にする素振りもなかったけど…。共通点…。何かがあると信じて行くのが正解?話したらなにか思い出すかも?そんな可能性を信じる決心が着いたのか箸を持ってる手は動かず私は松本さんのほうを向いて口を開いた。
「行ってみても良いと思います?」




