もう終わらそう
誤字脱字があるかもしれません。
冬の終わりが間近な今、温い風か俺の頬に振れる今
俺は死のうと思った。そう決めたのはついさっきの仕事の途中…いや、あれは仕事なんかじゃあない。上司のストレスを俺にぶつける時間だ。いつも同じ場所、同じ時間に呼ばれて殴られる。腹も痛いし、背中にできたアザも痛い。けど、もっと痛いのは呼吸をしている今だ。喉を通る空気が肺をどんどん苦しくしている。いっその事ならその喉を締めて死んでやろうと思ったけど、首を吊るす場所がない。家なんて一番嫌だ。つめたい視線、用意されない晩ご飯…ばあちゃんが居た時は冷めていたけど用意はされていた。生まれた時から俺に優しくしてくれていたばあちゃんは、事故として終わらされた最後だった。俺の姉がばあちゃんを階段から突き落としたんだ。その光景は一番近くで見ていたから覚えている。俺は二階の自分の部屋から出てすぐだった。
姉に押されてばあちゃんの足が浮く、その後には酷い音がいくつもした。けど、その後にばあちゃんの声はなかった。俺は警察に何回も同じ事を言った。だけど全部親に揉みくちゃにされた…『混乱している』や『姉を陥れようとしている』など俺を悪者にしてきた。そして警察は俺を疑うようになったがその場は丸く治まった。俺がばあちゃんを階段から落とす理由がなかったから、けど、それで家での状況余計には悪化した。リビングでの会話はなく、用意されない晩ご飯…冷たい視線…多分あの事件で俺がいなくなれば良いとでも思ってるのだろう。そんな最悪な事を考える家で死ぬなんて俺は嫌だ。だから俺はこの橋に来た。ここから飛び降りてすぐ終わらそう、そう思ったからだ。この通りは人も少ないから橋から飛び降りるにはちょうど良い場所、そして俺がここにいるのは誰も知らない。親はもってのほか…唯一知ってるのは天国にいるばあちゃんだけ、さっき仏壇の前でそう言ってきた。最後はちゃんとお世話になった人とかにはちゃんとお礼を言うのは基本中の基本だけど…お礼を言う友達すら人もいない…職場の同期とかは上司の部下…声をかけるのが怖かったんだろう。けど別に心配なんて望んでない。俺の人生は親ガチャ外れのBatEndって奴だから。そして今からこの人生には幕を下ろす。頭の中にある白紙のテキストには『楽しい』や『嬉しい』何てもってのほかだけど『悲しい』や『辛い』とも入らなかったただ入るのは英語で『END』といれた文字だけ、何かの映画の終わりでもありそうだがそうでもある、俺のつまらない映画の最後なのだから。足を橋の手すりにのせた。風も何もないこの空間に俺一人でここに立った時に恐怖という感情が生まれなかった。どちらかと言うと嬉しい?やっと死ねるという感情の方が大きかった。その足が浮けば終わる…方思うと冷や汗をかくがそんな事はお構い無し。もう…行こう。
「え…」
風がないからこそ聞こえた声。反射で後ろを向くと黒髪をおろした女性がビックリした顔でこっちを見ている。今思うのも何だが俺の好みだった。けどもう遅い。さっきバランスを崩して俺はもう空中なのだから。
すぐ落ちていくはずなのになぜかすごくスローモーションに感じた。やっぱ死ぬ直前だから何かがおかしいのだろうか?何て思っていたけどそんな事は秒で終わった。ビュンと空気の抵抗を逆らって俺は思いっきり川にはいった。




