68 嫌な予感
気がついたら白い空間にいた。
「すまない。シーナ」
「いまあいたくなかった」
あ、フララも来た。フララの近くに寄って行く。
「どういうつもりですか?教皇達を気に入ったのならハイスヴァルム帝国でやれば良かったんです。何故いきなりこの都市を巻き込んだのですか?」
「それは…。シーナや都市の皆に良かれと思い…。魔人を増やせば狙われる事も少なくなると考えて…」
「あいのるんさま、いまはしんようできない。だからこのくうかんによぶのやめてほしい」
そう話てフララに抱き着いた。
「シーナがそうなる気持ちも分かります。何故都市を巻き込んだのですか?良かれと思って?全然良くないのですよ?早急に都市や都市にまつわる記憶を消しハイスヴァルム帝国に戻して下さい。後はハイスヴァルム帝国で教皇達を好きにすれば良いでしょう。その変わりこの都市に勝手に関わる事を辞めて頂きたい。都市には私がいますから大丈夫ですので。アイノルン様は教皇達とあの女の事と世界をきちんと管理してくれれば良いです。シーナや皆には私がいますから」
「それだとシーナに関われなくなる。今回の事は私の考えが悪かったと反省している。きちんと調べず教皇達を都市に向かわせた。泉もあるならと考えて手を加えた。ただ本当に魔人を増やせば都市の皆が狙われにくくなると考えての事だ。危険人物の記憶を消してハイスヴァルム帝国に送り返す。危険人物じゃない者達には泉の水を飲ませて欲しい。きちんと教皇達には説明してこの都市の事を他に話を出来ない様にすると約束しよう。本当にすまなかった」
「はぁ~、主神であるアイノルン様が決めた事なら仕方ありません。分かりましたよ」
「あいのるんさまのせかいだからあいのるんさまのすきにすればいいとおもう。ふららーいえにもどりたいー!」
「シーナ…」
「分かりました。戻りましょう」
フララが抱っこしてくれて元いた家に2人で戻って来た。勿論フララも家に戻って来た。なんだかなー。なんて言えばいいのか分からないけどモヤモヤが心に残っている。アイノルン様の世界だから好きにすれば良いとは思うが中途半端に関わるなら関わらないで欲しい。都市の皆より教皇様達を優先するなら好きにすれば良いと思うが巻き込んで欲しくない。犠牲が出てからでは遅いのだ。地図を見ていなかったら気が付かないで悪い人達も魔人になってたのだから。
「ふららーなんかもやもやする。ちずみてなかったらきがつかなかった。わるいひとまでもがちからをもつところだった。としのこともしられていた」
「そうですね…。アイノルン様はそういう所がありますから…。気に入った人物は特別だと考える。恐らく教皇達を気に入ったのでしょうね」
「それはとしのみんなをぎせいにしてまでのこと?わるいひとまでもがちからをもつこともきにいったじんぶつがえらんだにんげんならいいとおもったの?」
「そうですねぇー。周りの人間の良い悪いを判断せず特別に教皇を気に入ったから今回の事が起きたのでしょうね。それでこの都市に泉があった事を思い出し自分が手を加えて使える様にしたのでしょう。自らが気に入った教皇達をどうしても魔人にしたかったんじゃないでしょうか?」
「ふーん。それでどんなぎせいがでてもしかたないですませるの?かみだからゆるされるの?しょうらいあいのるんさまのもとではたらきたくない」
「それは…。この世界はアイノルン様の世界ですからアイノルン様の思うがままなのは仕方ない事です。この世界ではどんな事が起きてもアイノルン様が1番なのです。なので従うしかありません。私もアイノルン様と同等の力を有していますので将来は私とシーナの世界でも創りますか?」
「うん。そっちのほーがいい!」
「さて、市長達に連絡を入れて来ますね。この事と案内しなくても泉にいけば泉を使えると報告しなくてはなりませんから」
そう言いフララは連絡しに行った。なんだかなー。死ぬまで自由は無いという事か…。神様の思い付きに従うしかないって事だよな?神様を知らないままの方が良かった気がする。そうすれば知らないまま生きていけたから。地球で生きてた時みたいに。3歳にして人生に疲れた気がする。溜め息を吐き出しながらローソファにゴロンと寝っ転がった。フララの創り出した世界でも最初は人間として生きなければならないんだよな?この世界がそうだから。ならばこの世界に生きるよりもフララが創り出した世界で皆と生きたい気がする。でもそうなると主神であるフララとは生きられない事になるんだろう…。なんだかなー。上手くいかない世の中だな。フララが居て当たり前になってるから離れるのは嫌だなー。なんとなく今回の事でこの都市にいられなくなる様な気がする。なんでか分からないが。起き上がり地図を広げ見ていた。元々この都市はアイノルン様が創り上げた都市だからな。
「地図なんか広げてどうしたのですか?」
「なんとなくなんだけどこのとしにいられなくなるようなきがして…」
「なる程。直感力ですね。今回の事が原因ですね?そうなるって事は教皇達が何かするという事でしょうか?」
そうフララも話て地図を見始めた。
「このとしはあいのるんさまがつくったとしだからなにかされてももんくいえない。だからじぶんたちでとしつくる」
「教皇達は実は安全ではないという事でしょうか?都市を乗っ取るという事ですか?」
「それはわからないけどもやもやがすごくする。としのみんなとははちがうきがする。あいのるんさまにいいひとでも、わたしたちにいいひとかわからないから」
「確かにそうですね。人をハイスヴァルム帝国から呼び此方に本部を移すって事でしょうか?」
「たぶん…そのかのうせいがおおきい。このとしはあいのるんさまがつくったとしだからきょうこうさまたちがこのとしにうつりたいとねがうかもしれない。すごくいやなかんじがする」
「なる程。シーナや私達にとっては敵という事でしょう」
「だからじぶんたちでとしつくれるばしょさがしてる」
「最初は安全でも力を得れば安全じゃなくなる人間もいますからね。より神に近くなったとなれば変わるのかも知れませんね。アイノルン様を崇拝していて私達やシーナにとっては敵ですか…。自分達の方が教会関係者だから神に近いと考えている」
「たぶんあたってるとおもう。ほんとうはいずみにつれていかないほうがいいきがする」
「自分の方が神の特別だと考え私達やシーナを邪魔に思うって事でしょうか?神が創り上げた都市は自分達が住むに相応しいと?力を得たら本性が現れるのでしょうか?」
「たぶんそうだとおもう」
「傲慢な考えですね…。今迄黙認して来た事はシーナや私達が神の特別だからって事でしょう。ただ今回の事で私達やシーナと変わらなくなったと考えるのかも知れません。実にいやらしい人間の本で本性ですね。アイノルン様が決めた事ですので逆らえれないのが残念です」
「たぶん、ねんまつねんしのおいわいはできないきがする」
「はぁ~、アイノルン様は面倒事を運んで来ますね。シーナが嫌な思いするとは考えないのでしょうか?」
「たぶん、きょうこうさまたちのほうをきにいったのだからふららみたいにわたしたちのみかたじゃない。それはそれであいてがかみさまだからしかたないけど」
「あのアイノルン様の言い訳も微妙な感じでしたしね。私が結界を張りますので仕方ありませんが新たな場所に移りますか?」
「うん。ほんとうはふららがつくったせかいでみんなでいきたい。どっちみちさいしょはにんげんとしていきなきゃだめでしょ?でもふららとはなれるのはなんかいやだ」
「此処で神族として生きますから死後は神族になりますからまた人間として生きる必要はありませんよ。神族になり私と世界を創る形ですね。先ずこの世界で生きる為に場所を移動して都市を再構築しなくてはなりませんね」
「うん。ほんとうはふららのせかいがいいんだけど。ひっそりとくらすからあいのるんさまはてをださないでほしい」
「そうなると教会の者とギルドの者がいなくなるかも知れませんね。アイノルン様には手を出さない様に忠告しときます。今回本当に何かあったのなら謝罪だけでは済ませれませんからね」
「それはひとそれぞれだからきょうせいはできない。あいのるんさまは、こっちにてをださなければいい。こんかいのことでいばしょをうばわれるひとたちがいることもりかいしてほしいし、これいじょうへいわをこわされたくない」
「この地図を見る限りナルシェ森、ラアメ森、ダンダクト森、ガルダン森、ミガ森、オレン森、ベガ森、カルレ森ですね。国と接していない場所は。無人島は辞めた方が良いでしょうから」
「ふららーちかにみながあつまれるくらいのへやつくれないかな?」
「そうですね。創りましょう。この都市は今は教皇達が居ますからね」
「うん。なんかいすむばしょいどうすればいいのかわからなくなるね。ふつうにへいわにくらしたいだけなのにね。きょうこうさまたちまびとになったらそくばれるきする」
「それは私も思います。この都市に移ってもハイスヴァルム帝国にいてもバレるでしょうねぇ…」
「なんかちきゅうのにほんのようなとしにしたい。かみさまはそのとちをまもるかみさまがいい。とりいをつくって、じんじゃをつくって。みんながきちんとへいわにくらせるようにみまもってくれるかみさまをしんこうしたい。もちろん、ふららはたいせつだからね?」
「なる程。世界ではなくその土地を治める神様ですね?いいと思います。住む場所を日本の様にしてしまいますか?私の特別もシーナですよ。私は一途なのでね。相思相愛です。結婚しましょうね?」
「それはしないー!」




