6 ランという侍女
あれから二週間余りが過ぎた。母様の父カイドロス・オーキッドと母のエライザ様に会い父様の父ミリオス・チェリツリーと母のルイーザ様にも会い母様の兄のイーモン・オーキッド公爵に会い奥様のアルネ様とご子息のオスカード、フィルナン、ボノスにも会ったが皆好意的で可愛いがってくれたので一安心だ。
「セレ、今日から貴方付きの侍女のラン・ミシェルダーよ!」
「ランと申します!セレフィオーネ様宜しくお願い致します!」
「あーう!(宜しくお願いします!優しい感じがして好印象だな。それに美形だ!)」
「それではセレフィオーネ様お散歩に参りましょう」
「あー!いー!」
「それでは、ランお願いするわね!」
「かしこまりました」
エノーラに頼まれたランはセレフィオーネを抱っこして外の庭に向かった。
温室だろうか?とても花々が綺麗な場所だった。
「セレフィオーネ、私です!ウラランです!」
えー!!何で!?ウララン様は男性だったよね!?何故此処に?
「アイノルン様のうっかりミスがありこの公爵家に来てしまったんです」
「あー!(どういう事!?話てて大丈夫なの??)」
「大丈夫ですよ!遮断結界を使っていますから誰にも聞かれる事はないです」
「あー!うー!(うっかりミスってどういう事?何でウララン様が?)」
「順を追って説明しますね。アイノルン様は子供を大切に育ててくれる綺麗な魂を見つけました。それがエノーラです。その時はそれだけしか考えていなく、周りの事など調べなかったのです。そしてセレフィオーネを預けてしまった。」
「あー!(やっぱり乙女ゲームの世界と関わりがあるんだね?公爵家の子供達の名前聞いた事が合ったからもしかしてって思ったんだよ!)」
「はい。でもそれだけではありません。エノーラは近々殺されるでしょう。だからセレフィオーネを助ける為に私が来ました」
「うー!!(待って、待って、誰に殺されるの?もしかして私も殺される!?)」
「はい。セレフィオーネも殺されるでしょう。ダレルの側付き侍女のドリアは昔からダレルの事が好きすぎてエノーラが邪魔で邪魔で仕方ないのですよ。そのダレルですが後ろ暗い危ない組織とも繋がっています。そして今は出産で休みを取っていますが十中八九ダレルの子供だと…」
「はー?(はー!?あんな美女な若い奥様居て浮気だと!?許せねーよ!)」
「ダレルは薬を盛られたのかも知れませんがドリアと寝た証拠はダレルにあるはずなのに側付き侍女を辞めさせていないので…。何回も合った筈です。子供も自分の子供だと考えているのではないかと…。」
「あー!!(とんでもねー奴だな!!どっちもどっちだろう!!)」
「そして、面倒なのはこの世界です。男性より女性が少なく女性優遇な一面があるのです。兄妹婚もありな世界なのですよ!一妻多夫も他もありです!とにかく女性優遇なのですよ」
「あー!(んげ!やっぱりか…!)」
「間違いなくドリアはダレルの第二夫人に収まる事でしょうね。そうすればエノーラは邪魔で邪魔で仕方ないので事故に見せかけて殺すか組織に大金を払って殺させるかするでしょう。今現在の公爵家の情報はドリアに筒抜けです。弟の病気の為に大金が必要なエイダという侍女をお金で下に付かせていますから」
「あー!(なる程な…乙女ゲームのライバルキャラがドリアとブリリアンなのが分かった気がする!)」
「ご子息達はダレルの血を引いた美形なので子供の婚約者にと考えているので無事ですね」
「あー!(エノーラ母様が殺されるの防げないかな?)」
「やはり…。セレフィオーネならそう言われると思っていました。本当は運命なので変えたら世界に多少なりとも影響が出るのですが…。そこはアイノルン様に頑張って貰う次第ですが、エノーラ次第ですかね?」
「うー!(どういう事?)」
「今日辺りアイノルン様がエノーラに事の次第を告げるでしょう。エノーラが貴族やご子息を捨てセレフィオーネと逃げるのであれば可能ですかね…」
「あー!(ふーん。私は浮気する男は万死に値すると思うんだけど。生きていれば若いしやり直しもきくだろうしね。ただ、ご子息の事があるから分からない状態だね…。)」
「私としてはセレフィオーネを護れればそれで良いのですよ!エノーラは運命なので…それを覆すには犠牲も付き物ですので。ドリアの事はセレフィオーネに関わらない事は余り調べませんでししね。それにこの国は気狂い女次第で廃れていくでしょうし…。それからセレフィオーネはこの生を終えればアイノルン様の娘として世界を統べていくのですよ?私と一緒に頑張っていきましょうね!」
「あー!(は?んげ!何で!?最悪なんですが!)」




