30 1歳
アクアから母様に誕生日が教えられた。母様は皆でお祝いしましょうねーと張り切っていた。
お祖父様やお祖母様にも母様から伝えていた。ウルフも母様と一緒に張り切っていた。
ウルフは実の娘の様に可愛いがってくれるんだよねー。ビアンコ街の皆も私に優しいし。お祖父様とお祖母様も実の孫の様に可愛いがってくれるから、たまに実の孫達に申し訳なくなる…。
私はもう直ぐ1歳になるので歩く事と話す事を頑張って練習している。特にアクアと練習をしている。母様とウルフの邪魔はしたくないからな。
最近では我が家の料理人達も生温い目で2人を見ている。アクアと一緒だ。
まぁ、元々想い合っていた同士でかなり年齢は若かっただろうから恋のやり直しをしてるって感じ…。だけどもう少しウルフは頑張っても良いんじゃない?このままだと焦れったいのだよ。
一応寝る時もアクアと一緒にして貰ってるんだぞ!早く結婚して弟か妹を作ってくれ!
それから11月に入りそろそろ冬間近だ。私も1歳になるからな。早く美味し物等を食べていきたい!赤ん坊って長い感じがしたよ。大体は拾われ森の開拓を見てただけだがな。
まぁ、温々と育つよりは凄い経験をしたがな。地球でも経験した事のない日々だった…。
誕生日が明日になると母様とウルフと料理人とお祖父様とお祖母様が慌ただしくなっていた。
何故か広場でやる事になったらしい。何でかな??私はアクアと寝て次の日起きると温かい格好をさせられてウルフに抱っこされ広場に連行された。
ビアンコ街の人々が皆集まっていた。もしかしてどんちゃん騒ぎをしたいだけじゃないだろうか?取り敢えず皆にお祝いの言葉を貰い私は「ありーあと!」と言いまくったがな。早くきちんと〝が〟を言える様にならねば!
それからお祖父様が挨拶をしてどんちゃん騒ぎが始まった。
私も食べれる物を母様が食べさせてくれた。皆は料理を食べながら酒を飲んでるがな。
まぁ、皆仲良しだからビアンコ街は平和だし団結力が凄いから良いけどな。物を貰うより心からの言葉の方が嬉しいしな。
私が1歳になったって事は来年には強い光魔法を持つ者が現れてタグリード国は騒がしくなるだろう。それから色々起きていくんだろうな…と遠い目になる。
ふと、あれ?成人って何歳??普通の令嬢達のデビュタントは何歳??って知らない事に気がついた。デビュタントは知らなくて良いから成人と学園が何歳から何歳迄か教えてー!!
「かあーさま!せーじーなーさ?がーなんさー?」
「あら?成人の事かしら?成人は15歳よ。後はがーだから学園かしら?母様の時は12歳から15歳迄だったわよ?デビュタントも15歳よ?大体皆女性は16歳で結婚していたわよ?教会が6歳ね」
「そーなー?ありあーと!」
「女性が優遇される世界だから女性が少ない事は知ってるわよね?だから成人して直ぐ女性は結婚させられていたわ。最近学園は15歳迄だと教える事が限られると話が出てたのよ。王城では貴族の女性を必ず16歳で結婚させるのも…って意見も出てたみたいよ?」
「そーな?はーやーとおもーう!」
「あら、ルーチェも早いと思うのね?貴族は義務で結婚は必ず付いてきたから…。だけどこれからは変わるのかも知れないわね!王妃様のエイベラ様も賛同なさっていたみたいだから。男性ももっと学べば色々出来る事が増えると思うわ!」
「たーしかーにぃ!」
「確か騎士学校も設立する計画が出てた筈よ?」
「そーな?」
「えぇ、これからはどんな民達でも強い者は騎士になれるんじゃないかしら?」
「そりぇーはいーね!」
「えぇ、母様も賛同するわ。学園も平民でも通える様になるんじゃないかしら?」
「さーせー!」
「あら、母様と同じね!騎士でも学園でもどちらかで学べれば飢える民は居なくなくなるわ…。色々な職業を選べる様になるから。貴族だけではなく強い魔法を持った民達もいる筈だからね!」
「そーねー!」
「ルーチェ、ユリア様そろそろ家に入らないと身体が冷えます。皆は焚き火の周りでお酒を飲んでるので大丈夫でしょうが…」
「あら、アクア、ありがとう。でも、お父様達があの状態じゃ帰れないわ…。アクア申し訳ないんだけどルーチェをお願い出来るかしら?」
「はい。大丈夫です。ユリア様はウルフと共に居て下さいね」
「えぇ、分かったわ!」
母様はそう言うとアクアに私を預けウルフの所へと向かった。そしてアクアはそのまま我が家へと向かって行った。
「あくーあ!いーりょいーりょきーた!(アクア、母様から学園の事とか色々聞いたよ!)」
「私も話を聞いていました。学園が長くなる事は良い事ですし、民達も騎士学校や学園に入れる様になるのは良い事です。ただあの女が学園に通うのが長くなるかと思うと頭痛がしますよ。必ず何か仕出かすと思います…。まぁ、女性達が皆義務で早く結婚しなければならなかった事は知らなかったので長く通えれば色々学ぶ事も出来ますから自由に職業を選択出来る様になる事を願いますね」
「たーしーかに!(結婚16歳って早すぎだよ!本当色々な職業を自由に女性達が選べる様になれは良いね!民達も通えるなら色々な事が発展していって国の為になるかも知れないね?貴族達だけ通えるとか代わり映えない事にしかならないじゃん?まぁ、長く学園に通うなら例の女が何するかは分からなくなるけどね…)」
「本当に世界を破滅させる様な事にならなければ良いですけど…。魔族ではなくあの女のせいでなんて笑えませんからね…。取り敢えず来年は騒がしくはなるでしょうね…」
「うぎゃー!(気狂い女のせいで世界破滅とか最悪なんですが??そうなる前にアクアとアイノルン様は動かなきゃね!!)」
「はぁ~、気が重いです…。魔族に利用されるのが目に見える様ですね!欲張りな女ですから一妻多夫って思っているでしょうから美形な男の顔には必ず引っ掛かると思うんです…。もしも…もしもですよ?あの女が何千年と生きる事になれば……。終わりです」
「(何十人、何百人と夫がいてどうするんだろうね?覚えきれないし…ドンドン新たな男に行くって事でしょ?人として最悪じゃない?)」
「だから言ったでしょう?最悪なんですよ!話は長いし要望は多いし欲張りだし頭沸いてるし…で目眩がしましたよ。こんな人間いるんだと…」
「(この世界の女性もそんな感じじゃない?ドリアとかさ…)」
「確かに今迄はそこまで関わら事はなく世界全体を見透す事が仕事の内でしたから…1人1人を見る事は稀ですからね。世界中に生命はかなりいますから。本当に世界が滅びるとかなれば別ですがね…。生命は死んでは産まれの状態ですから。だから早く一緒に仕事をしましょうね?アイノルン様は面倒な事は押し付けて来ますからね」
「いーや!(面倒な事一緒にやろうって事だよね?だから私を神族にしたな!?)」
「そんな事はないですよ?これでも神なので綺麗で澄んだ魂は分かりますから。まぁ、取り敢えず現世でも一緒に頑張りましょう?」
「はー!(えー!待って待って!気狂い女の事もやらせるつもり??待って待って!関わらないって約束したじゃん!アクアとアイノルン様と新たな神様達が頑張りなよ!!)」
「私とルーチェは一蓮托生ですから!」
「うぎゃー!(アクア天界に帰ったら?)」
「帰りません!一蓮托生ですから!転がって距離を取っても逃がしませんから!!私が帰ったら天界の事を私に押し付け此方にアイノルン様が必ず来ます!だから帰りません!絶対に!アイノルン様は女性になる事を嫌がりますから美貌な男が側に居る事になりますよ??なんなら私が男性に戻りルーチェと結婚しますから!」
「いーや!(どっちもいらないよ!一緒独り身で良いもん!絶対面倒事になるから!!どちらを選んでも最悪であるから!!)」
それから叫びながら転がり続けアクアからなるべく距離を取った。




