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心理学は正しいのか?  作者: シンリーベクトル


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優しさは人の為ならず

優しさは人の為ならず


優しい人が本当に強い人?


「本当に強い人は優しい」

「弱さを見せられる人が強い人」


こういう言葉をよく見かける。

だが、構造として考えると少し違和感がある。


なぜなら、ここでは強さの定義が途中で変わっているからだ。


普通、強い人と言えば

•困難に耐えられる

•結果を出せる

•競争に勝てる


といった能力や耐久力の強さを指す。


しかし「優しい人が強い」と言った瞬間、

強さは別の意味に置き換えられる。


そこでは

•優しさ

•思いやり

•弱さを見せること


といった人格的な価値が強さとして扱われている。


つまりこの言葉は、

強さを説明しているのではなく、

価値を守るために強さという言葉を借りているだけだ。



優しさの正体


人は優しいから優しくするのではない。

優しくする関係の中で、「優しい人」という役割が作られていく。


そしてその役割を維持するために、

人はさらに優しい行動を選ぶようになる。


では、優しさとは何か。


構造として見るなら、

優しさは多くの場合


ユナイトのロスを避ける行動だ。


人間関係には常に摩擦がある。

•対立

•評価の低下

•関係の断絶


こうしたリスクを避けるために、人は行動を選ぶ。


その結果として現れるのが「優しさ」だ。


つまり優しさとは

•摩擦を減らす

•関係を壊さない

•生きやすさを確保する


ための行動戦略でもある。



優しさには報酬がある


さらに優しさには報酬がある。


優しい行動は

•好意

•信頼

•関係の安定


といったユナイトを生む。


そしてもう一つ重要なのが、

自己評価の報酬だ。


人は


「自分は優しい人間だ」


というイメージを持つことで、

自分自身を肯定する。


つまり優しさとは

•ユナイトのロス回避

•ユナイトの獲得

•自己評価の維持


そして時には、

したたかな優しさがランク戦略として使われることもある。


この報酬構造の中で生まれる行動だ。



なぜ「優しい=強い」と言うのか


ではなぜ

「優しい人が本当に強い人」

という言葉が広まるのか。


理由は単純だ。


優しさの価値を下げたくないからだ。


もし


「優しさは関係維持の行動」


と説明してしまうと、

美徳としての輝きが少し薄れる。


だから


優しさ

強さ


という価値の昇格が行われる。



強さとは別のもの


だが構造として見るなら、


優しさは神秘的な人格ではない。


それは

•摩擦を避ける

•関係コストを下げる

•ユナイトを得る


という社会的な生存戦略の一つだ。


だから


「優しい人が本当に強い人」


という言葉は美しいが、

説明としては正確ではない。


むしろこう言った方が近い。


優しさとは、ユナイトの損失を避け、

ユナイトの報酬を得るための行動である。


それを私たちは、

美しい言葉で「優しさ」と呼んでいる。


本当に純粋な優しさがあるとすれば、

それは優しさではない。


ユナイトの計算を超えた愛情だ。

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