表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不幸続きで転生5回目、今回こそ生き延びてやる  作者: ubn
第2章 建国編[天と竜]
32/110

32・天竜源一郎

 本日の2本目。




 獣の村に戻ってきたのだ。


 人間の街での事を母様に直接報告する為に、ブルジ山頂に来たら古竜様から呼び出されたのだ。

「古竜エウデモル様、娘タツキを連れて参りました」


「待っていたぞズライサラーマ。タツキも戻って直ぐにすまないが、其方に伝えておかねばならぬ事があるのだ」


「古竜様に呼ばれれば、我はいつだって参上するのだ」

「それでお話しとは何なのだ? 重要な話みたいだが」


「まあ待て。この話はナスカ殿にも伝えておきたいのだ」

「わしから《思念伝達》を繋げたら、彼奴も驚くであろう」

「タツキの方で繋げてくれるか?」


「お安い御用なのだ」



『ナスカ、ちょっと良いか?』


『どうしたタツキ。なんかあったのか』


『古竜様が我とお前に話しがあるらしいのだ。直接通話で繋げるぞ』


『ああ。構わないよ』

『お久しぶりですエウデ様』


『忙しいところを済まんが、作業を続けながらで良いので聞いてくれぬか?』


『構いませんよ。こちらこそ伺えなくて申し訳有りません』


『アクラ殿とアンナも聞いておるのだろう。すまぬが其方達には遠慮して欲しい』

『わしの方で回線を切らせてもらうが良いか』



『何の話なのよ』


『竜族に関わる話なのだ』


『やっぱりね。その辺の話には天界と竜族の盟約で女神の私が深入りする事は出来ないわ』


『しょうがないわね』

『でも貴方の方でも盟約の約定を忘れないでね』


『勿論である』



『アンナも良いか?メソやマリにも聞いて貰いたい話ではあるのだが、先ずはナスカ殿だけに伝えておきたいのだ』


『アンナだ。こちらも了解した』


『感謝する。では回線を切るぞ』




『これで聞いているのは、ナスカ殿とタツキ、それにズライサラーマだけである』

『では話を始めるぞ』


 古竜様がここまで念を入れてする話とは一体何なのだ?



☆[ここよりナスカ視点]



『最初に竜族が造られた経緯から話しておく』


 竜族が生まれた経緯だと!

 以前にエウデ様に竜族について尋ねた時には、何も答えてはくれなかった。

 このタイミングで話す気になったのは何故だ。


『お前達は創造神について何か知っておるか?』


『神?全然知らないのだ』


『創造神・・・。たしか創造神ゼース様』


『いや違う。ゼース殿の事ではない』

『先代の創造神。創造神ウラース様の事だ』


 先代の創造神様!

 そんな神がいるとは、転生の時には何も聞いてないぞ!

 俺は目を丸くする。


『その様子ではナスカ殿も知らぬ様だな』

『まあ無理もないのじゃ。今はお隠れになっておるからな』


『創造神ウラース様はこの宇宙を造ったお方じゃ』

『そしてこの宇宙に浮かぶ全ての星を造ったお方でもある。勿論この地球もな』


『地球とは此処のことと聞いた事はあるが、宇宙ってのは初耳なのだ』

『なんか我にはチンプンカンプンな話なのだ』


『タツキには今迄話した事はなかったからの』

『よく聞いておくのじゃ』


 エウデ様は宇宙やこの世界の成り立ちについて、タツキに丁寧に説明していく。


 宇宙と地球。つまり創造神ウラース様とは始まりの全てを造った神という事か。


『創造神ウラース様はこの地球の地上を管理させる為に一つの生物を誕生させた。それがこのわし、古竜エンシェントドラゴンのエウデモルじゃ』


『最初の生物!エウデ様が!』


『そうじゃ。そしてわしは、わしの手伝いをさせる為に33柱の竜を造った。それがズライサラーマ達、竜族じゃ』

『長い年月の間に役割は無いものになったがの』


『エウデ様が竜族を造ったのですか。ですが強靭な種族である竜族を創生の昔に33柱も造ったら、現在の地上は竜族で溢れかえっている筈では?』


 そうならない筈がない。


『竜族は数の増減はせん。生殖能力が無いからの。転生を繰り返すだけじゃ』


『生殖能力が無い!』


 単細胞生物の様に分裂するわけでもなく転生を繰り返す!生物としてあり得るんだろうか?


『だとするとズライは?』

『タツキは人間の父とズライの間に生まれた子供だと聞いていましたが』


『ズライサラーマは特別じゃ』


『竜族は転生を繰り返すうちに少しづつ変化していっている。人化や竜人化も元々は無かった能力じゃ』

『33柱の内には未だに出来ぬ者もおるぞ』


『その中で唯一生殖機能を持つに至ったのがズライサラーマなのだ』


『おおお!やっぱり我の母様はズゴイ竜だったのだ』


 タツキが自分のことの様に偉そうに胸を張っているが、そんな次元の問題じゃないだろ。


 人化や竜人化も後から獲得したものだとすると、竜族も少しづつ普通の生物に近づいているのかもしれないな。


『神の話に戻るがの、創造神ウラース様は自らがお隠れになる為に、自らの手で生物を置いた108の惑星に、自分の子供達を遣わせた』


『そうして遣わされたのが4柱の神』

『ゼース・ポドセイン・バルデスの3柱の男神とデアミタルという1柱の女神なのだ』


『因みにウラース様に性別はない。ゼース殿にとってウラース様は父であり母でもあるのじゃ』


『ややこしいのだ。頭がこんがらがる』


『まあ性別なんぞはどうでも良い事じゃ』

『お前達に話しておきたいのは、現在の地上の管理者である創造神。ゼース殿とわしが結んだ盟約の事なのだ』


 さっきのエウデ様とアクラの話しにも出てきた盟約って奴か。




 本日2回目の投稿終了!


 あと2本頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ