今日はこれにて終了!
全5話なのでこれで完結です!
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました!!
帰宅した私達はママとパパに布袋に入っている銅貨を見せ付けて自慢するように話、お土産に持ってきたいちごタルトを食べながら聞いてくれました。
『二人とも凄いわね。ママ、感心しちゃったわ』
『始めての依頼でゴブリンを6体も倒すのはやるなー』
『えへへー、凄いでしょうー』
私はパパがいちごタルトを完食したのを見計らって妹をチラ見し、お互いに小さく頷いてある作戦に出ました。
『パパー、いちごタルト美味しかったー?』
『ああ、めっちゃ美味かったよ。ありがとうな二人とも』
『どーいたしまして・・・あ、そういえばパパ、お願いがある』
『なんだい?』
私はフェルに続きました。
『さっき衣類屋さんで可愛い服があったのー。だからいちごタルトのお礼に明日買ってほしいのーお願い!』
可愛くお願いをすると、パパは『策士だな!』とツッコミされたけど、ママが笑顔で『あら、ロアン・・・娘が自分のお小遣いを削って買ってくれたのに、その優しさを無下にするのかしらー?』と脅して買って貰えました。ありがとうママ!
ケーキを食べ終わるとママは用意をしていた野菜スープを温め直し、沢山の果物もバスケットの中に入れてテーブルに並び、少し遅めの昼ごはんを食べました。
うん、ママが作る野菜スープと森で採れた果物はやっぱり美味しいですね。
昼ごはんを食べ終わった私達は、小屋の近くにある滝に二人で行きました。当然、汗を流す為です。
着替えも用意をしたので大きめの岩の影に隠れてその場で服を脱ぎ、滝の中に入りました。
『ふー冷たくて気持ちー』
『うん、スッキリする』
ゆっくりと妹と水浴びを堪能したあとは湖に足を付けながら岩に座り、石鹸とシャンプーで身体と頭を洗いました。
私は背中あたりまである長い髪を洗うのに時間が掛かりますが、フェルはもっと大変。
何故なら尻尾も洗わないとダメだからね。
泡だらけになっている姿を見た私は妹に声を掛けました。
『尻尾、洗うの手伝う?』
『遠慮します』
フェンリルは尻尾が敏感なので触らせると嫌みたい、なので冷たく断られます。
その場では我慢をして滝壺に一緒に入って身体を流しましたが、湖から出てバスタオルで身体を拭くときに実行しました。
『フェルー、岩の上にムカデがいる』
『えっ! どこどこ!?』
キョロキョロとしているうちに尻尾に両手を伸ばした。
『隙ありっ!』
『ふにゃあっ!?』
この反応が面白いのでつい触ってしまいます。
『もーお姉ちゃん! 尻尾は敏感だから辞めて!』
『うふふー、ごめんさいねー』
軽く謝って下着を履こうとすると、背後からフェルの気配を感じました。
『悪いお姉ちゃんにはこうしてやる!』
『きゃあ、フェル! 胸を揉んじゃやだ・・・んふっ・・・!?』
姉妹でのシキンシップを楽しんだ後はちゃんと服を着替え、小屋に戻りました。
今日は朝からお出かけをしたから水浴びを済ませた私達はリビングで寛ぎ、絵本やチェスで遊んで夜になるのを待ち、ママが夜ご飯にピザを焼いてくれて家族団欒で美味しく食事をしました。
ピザを食べた後も寝るまでリビングで寛ぎ、寝る時間帯になったので部屋でネグリジェに着替え、パパとママにおやすみなさいと伝えてから寝ました。
『お姉ちゃんもおやすみ』
『うん、おやすみなさい。 フェル』
こうして、今日はとても充実した一日を送れました。
明日は何をしようかなー?
パパがモンスター退治に行かなかったら魚釣りも良いかもしれないね。
それかママと一緒に山菜採りかなー。
ふふっ、明日も楽しいスローライフになりそうです。