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片思いの先に、、、  作者: 犬飼 蘭
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第22話


なんか、嫌な予感がする…。


学校帰りに一人で歩いていると、なんだか嫌な感じがしてきた。


ーーぶちっ……


!?紗季からもらったブレスレットが壊れて周囲に散らばる。


紗季の身になにかあったんじゃないか不安になる。


(……紗季…?)


ブレスレットのパーツを拾っていると、横の道を救急車が通る。



「なんか事故があったみたいね…」

「高校生の女の子がひかれたみたいよ…?」

「かわいそうに…」


横を通り過ぎていくおばさんたちの話が聞こえる。

事故…?

高校生の女の子…?


おばさんたちの話、壊れたブレスレット、嫌な予感……


私は救急車が向かって行った方に走り出していた。


事故現場は野次馬などでごった返していて、すぐにわかった。


野次馬に混ざって、渡りを見渡すと……


「松山さん!?」


松山さんがいた。

それも、松山は救急隊員の横にいる。


「松山さん!」


松山さんにされていた嫌な事なんか忘れて、駆け寄る。


「……橋本…さん…?……っ……紗季がっ……紗季が………」

泣き出す松山さん。

「えっ……。紗季はどうしたの?どこにいるの…?」


「お友達?ちょっといいかな?今から病院に行くから、一緒に来てくれないかな?」


救急隊員に話しかけられる…。

病院…?


「はい……」


ちゃんと言えてたかもわからない。


歩き出す救急隊員の後について行く。

救急車の中には紗季がいた。

制服を血で真っ赤に染めて、目を閉じている。


「紗季……?紗季…?……紗季!?」


紗季に駆け寄り、声をかけるが返事がない。

紗季に触れた手が赤く染まる…。


赤い私の手……。

返事をしない紗季…。

周りの喧騒が遠のいていく…。


頭が痛い。ズキズキする……。


まだ幼かった頃、引っ越す先で事故にあい、両親を亡くす光景がフラッシュバックする…。


どんなに呼んでも返事をしない両親。

赤く染まる手。


私……私は……

「……っ…いやぁぁぁぁ!!」



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