第19話 告白
「えっ……?」
私の発言に驚いた桃華は、瞳を丸くして、持っていたコップを落としかける。
「大丈夫?桃華、私の話を最後まで聞いて?」
「……うん………。」
そして、私は話始める。
「綾香と付き合うって言っても、本気じゃないの。私は好きな人がいるから、その人を守るためなの。桃華には、今までつらい思いをさせちゃったよね…ごめん。
でも、私が綾香と付き合うことで楽になると思うの。
私が好きなのは、桃華なの。女の子同士でって、思うかもしれない…だけど、私は桃華の笑顔とか…桃華の全てが好き。
桃華がもし、OKしてくれて付き合うことになったとしても、綾香の桃華への態度は変わらない…それどころか、酷くなるかもしれない。
だから……私は綾香と付き合うよ。そうしたら、桃華への態度も今よりよくなると思うの。」
私は桃華に今まで考えていたことを告げる。
「私は大丈夫だよ?だから、気にしないで?」
桃華はそう言うだろうと思ってた。
だけど、私の気持ちは変わらない。
「私は桃華が好き。好きな…愛しい人の笑顔を守りたいの。
愛しい人のためなら、私はなんだってする。たとえ、好きでない人と付き合うことになっても構わない。愛しい人の笑顔を守るためなら…。
私は綾香と付き合うけど、心から愛しているのは桃華だよ。」
話を終えてみると、桃華に告白してしまっていたことに気が付く。
「紗季…。ありがとう…。私も紗季が好き。」
そう言いながら、桃華が私に抱きついてきた。
「…本当に……?桃華も私が好きなの?」
信じられない。
幼稚園の時に桃華に恋心を抱いてから、約12年。
やっと、思いが通じ合った。
「私が愛しているのは、桃華だけ。これ、受け取ってくれる?」
そう言って、私は桃華にブレスレットを渡した。
私たちの学校は指輪は無理だけど、ブレスレットをつけてる学生は多いから、バレないと思う。
だけど、ペアストラップのこともあるから、一応おそろいで買うのは止めておいた。
「嘘……私、何も用意してない……。」
「気にしないで?」
そう言いながら、私は桃華の左手に、結婚式の指輪の交換のように付けた。
「ありがとう!」
桃華のこの笑顔のためなら、私はなんだってする。




