表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
縄張り紀行「仮」  作者: 夢辺 流離
18/24

仕組まれた栄光2

 検討虚しく負けてしまった七菜と豪のチーム。

無慈悲にも刑は執行される。


 プロデューサーにより、外堀は埋められていたのだ。既に作曲家たちは手配済みだったのだ。


 番組放送後、彼らは残年会と称した飲み会を行った。豪と七菜、芸人ドランクドドロボーの鐘山開かねやま ひらく、同じく芸人で、番組の司会をやっている下田古哉しもだ ふるや、中堅女優の南山彩みなみやま あやの5人だった。


「何なのよ、あの番組は!」


 彩がジョッキを一気した後愚痴る。


「そうだそうだ!なんで歌なんて歌わなきゃいけないんだよ」


 開は一口飲んだくらいで顔を真っ赤にして同意している。


「そうかな?」


 一方で反対の声が上がる。


「僕も最初は驚いたけど面白いとおもったね。君達の本当の姿も見られたしね」


 豪はそういえば、番組でこのメンバーの何人かと一緒になったことがあったが、なんだろう今回のクイズ番組は一丸となって取り組んだような気がしたのだ。


「……私、やってみたい」


 豪は隣からそんな声が聞こえて顔を向ける。


「はぁ!?“歌は駄目なの~“ってギャン泣きしてたの、そもそもあなたじゃない!」


「ギャン泣きって……確かにそうですけど。恥ずかしい。いつも組まない人と一緒になって何かしたの楽しかったんです。こんな機会が貰えることってなかなかないと思いますし」


 豪はと言えば、前向きな七菜に惹かれており、古哉はそれを見てほうなどと思っている。


「ふんっ、生放送だったのよ!いまさらやらないなんて言えるわけないじゃない。愚痴らずにいられなかっただけよ!」


 「まぁ、僕たちがいきなり本格的な歌を歌えるわけがないからね、緩いのにしよう」


 古哉はわりとやる気らしい。


「僕は歌わないからな!」


 もはやでろでろの開はそういいながらいびきをかいて寝てしまう。


「たった一杯で起きていられず、か。次はアルコールは無しだな。彼は楽器担当にでもするか。とりあえず今日は打ち上げだからな。飲んで次から真剣にやろう」


 こうして何とか進んでいくのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ