表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
縄張り紀行「仮」  作者: 夢辺 流離
15/24

雛と那帆

「ねぇ、“教授“ちゃん飼わないの?」


 雛がそう言ったが、


「むしろ雛が飼って欲しいんでしょ?」


 とニヤニヤしながら返す。


「……そうだよ!だいたいわざわざペット可のアパートに引っ越しておいて飼ってないじゃないか。野良ねこ連れ込み可とは違うと思うけど?」


 さすがに那帆もちょっと困った顔をする。


「うん、まぁそうなんだけどね。“教授“はキャンパスの主なんだよ。特定の誰かの下には行かないんだ」


 那帆は少し寂しそうに言う。

雛もそう言われてなんとなく理解する。



「まぁ、いつでも大学に行けば会えるしな」


 雛が慰めてくれたことに気づいたのだろう。

苦笑しながら、


「それに同じように思ってる人はいっぱいいると思う。“教授“はみんなの“教授“でいいんだよ。」


 ちょっと悲しそうに、でも笑ってそう言うので


「うん、そうだね」


 雛は肯定した。


「雛の愛好会の人に怒られちゃうしね」


 俯いた那帆がボソッと呟く。


「え、何?」


「ふふっ、なんでもないよー」


「嘘っ、ぜったい嘘だー。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ