今後への対策と反省
「ただ一つ…しばらくはニコルの遠出は控えさせろ。
いくら隣町とはいえ、いつどの拍子にまた親父と遭遇するかはわからないからな
許容範囲は縮まることになる。お前からそれはニコルに伝えておけ」
「わかった」
こくり、と頷くとズキリと首の付け根が痛み、悶える。
これが来るとしばらく止むまで時間がかかるのだ。
「…ところでお前その首あと何日そのままなんだ?
ニコルは日帰りだろ」
「3日間…その間ニコルのこと頼んでいいか」
「やむを得ないな。曰比谷と日替わりで伊野ん家に通うことにするか」
「はぁー!?嫌っすよ俺!何が悲しくてあんな不細工の面倒なんか見なきゃ」
すかさず光の早さで渥美大先生から回し蹴りが飛び、曰比谷が昇天する。
法と言う権力を味方につけ市民を抑圧し、且つ体力面でも多分一番秀でている彼はもしかすると最強、いや最恐かも…と。
つくづく味方で良かった、と伊野は安堵の息をつく。
「…しゃあない。俺のマンションに3日だけ寝泊まりして貰うか」
「くれぐれもやましいことはしないで下さい
とりあえず優しくしてあげて」
「しねーよ!優しくってなんだ人を悪代官呼ばわりすんな!
世話は秘書に任せる!同性しかわからない悩みとかも何とかなんだろ」
「秘書とかいたんだ」
「スゲー不細工の巨乳だった気が」
「なるほど…それで…」
「何だその目。仕舞いに二人とも窓から叩き落とすぞ」
渥美の18番・抑圧で、へへぇと市民をひれ伏させると当人は小さなため息をつく。
さてこれからどうなるのか。
少しずつ狂った歯車の歯の音を合わすように、それでいて何も変わらない日常的非日常。
とりあえず人間失格は、さっさと退院して首のギブスを取りたいとただそれだけを願っていた。
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