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詩送り  作者: 猩々飛蝗
546/547

2026/02/19 3:06/鷦鷯飛蝗

歯切れの悪さが俺の亙る声

ねこの腹みたいな土手の下草を撫で

るように花粉は運ばれていく

まだ若い燕が間を開けて

一本の電線に並ぶ雨上がり

踊り子が踊りになる頃

浪の層が整列した雨滴を並べ直す


吹きだした風に、涙は刻を航る

数え直す気配が畔を薙いでいた

髪ばかり掻いている

うずくまりの区画に

近似としての鳴動が録り零した胤を蒔える

もとの散らばりと余裕の孵る糧


並ばされた列が、捧げさせられた畝を想う

圧されて消えた翳は別軸にズレて

互いを退け合っても増えた隙間に収まる


色の波止場に凪いだおきを飾る

また取り出せるように

たがすじの並樹にも

纏う蔦枝つたえの風がつかぎり

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