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2026/02/19 3:06/鷦鷯飛蝗
歯切れの悪さが俺の亙る声
ねこの腹みたいな土手の下草を撫で
るように花粉は運ばれていく
まだ若い燕が間を開けて
一本の電線に並ぶ雨上がり
踊り子が踊りになる頃
浪の層が整列した雨滴を並べ直す
吹きだした風に、涙は刻を航る
数え直す気配が畔を薙いでいた
髪ばかり掻いている
うずくまりの区画に
近似としての鳴動が録り零した胤を蒔える
素の散らばりと余裕の孵る糧
並ばされた列が、捧げさせられた畝を想う
圧されて消えた翳は別軸にズレて
互いを退け合っても増えた隙間に収まる
色の波止場に凪いだ熾を飾る
また取り出せるように
違い筋の並樹にも
纏う蔦枝の風が佇つかぎり




