冒険者ギルド!?
「ここが冒険者ギルドよ」
なるほど。
筋肉ダルマみたいなオッサンが入口で殴り合いしてる。
なるほど。帰っていい?
「帰っていい?」
「ダメに決まってるでしょ、行くわよ」
そう言って手を引くメイラ。逃げないから。
「へー冒険者ギルドって、思ったより広いんだな」
「一階はギルドの受付と酒場になってて、二階は資料室や会議室があるわ」
なるほど。
メイラが手をつないだままだから、周囲からの視線が痛いんだけど。『オレノメイラチャンガー』って幻聴まで聞こえる。
帰っていい?
「サトウ、思ったよりも早かったわね」
凶暴娘リリーナが階段から降りてきた。
「イヌがいたからね」
ミルーに抱えられてる犬を見る。
「これがフェンリル?ずいぶん可愛くなったものね」
「お願いしたら小さくなった」
「さすが神獣ってことかしら」
「それで、あなたたちはいつまで手をつないでるの?」
メイラがハッっとして直ぐに手を離した。真っ赤になってて可愛らしい。
「違うから逃げないようにしてただけよ!」
ムーってなってるミルーが手をつないできた。かわいい。
「まぁいいわ、とりあえず会議室借りてるからそこに行きましょうか」
思ってたよりも広い。
「それじゃ適当に座ってまってて、ギルドマスター呼んでくるから」
広いテーブルに、それぞれ席に着いた。
俺、ミルー、パーティー4人が順番に座っていく。反対にメイラが座った。
直ぐに扉が開いた。
「おう、すまん待たせてしまったか」
リリーナとスキンヘッドマッチョがメイラの隣に座った。
「まずは、自己紹介だ、おれはタスラの街の冒険者ギルドマスターの ゴラム だ、よろしく頼む」
そして、全員の自己紹介が終わった後に、ゴラムがパーティー4人組に頭を下げた。
とても綺麗な謝罪だ、あんなキレイな頭部を見せつけられたらどんな悪行も許してしまいそうだ。
「盗賊一味の依頼を受けてしまって申し訳ない!」
続けてリリーナとメイラも謝罪する。
それからゴラムが説明しだした。
盗賊一味の商人マールズは、とある人物から依頼を受けた。
Bランク冒険者をリリーナとメイラを捕まえて奴隷にして渡せと。
しかし、最初からリリーナとメイラを指名して、護衛の依頼をだすのは怪しまれる。
そこで、護衛の依頼を失敗させて、この街トップクラスの彼女達を堂々と指名した。
女性4人組だったから売り物になると思った商人が4人を捕まえたと。
ようするに巻き込まれたのだ。この4人は。幸いなことに売り物の価値が下がると乱暴なことはされなかったようだが。
しかし、話の内容が思ったよりクズい。
空気が重い。
水だと思って飲んだら飲むヨーグルトでしたみたいな。
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