凱旋!?
ちやほやされてる。ミルーの冷たい視線を受けながら。
盗賊達の荷馬車に奪いタスラの街の凱旋中だ。
捕らえられていたパーティー。
金髪 猫耳少女 ルゥ
茶髪 狸耳少女 タリア
緑髪少女 サニア
金髪エルフのお姉さん アーシャ
アーシャさんが特にヤバイ、なにがヤバイってもうデカイ。
荷馬車が揺れる度に揺れるのだ。
「おにぃさん」
ミルー怖い。チラチラ見ちゃうのは男の子DNAに刻まれた本能なのだ。
胸をチラチラ見ながら状況を軽く説明した。
とは言っても、自分もよく理解していないので、詳しくはリリーナに聞いてくれとまとめた。
ギルドガーとか盗賊団ガーとか貴族ガーとか言われてもイマイチわからん。
アーシャの胸をチラチラに見ていたらアーシャが話しかけてきた。
「ミルーさんは魔物使いでサトウさんは従者なのかしら」
笑顔で犬に跨るミルー、確かに魔物使いに見える。いつもより犬の顔も誇らしげだ。
「ミルーは家族で、おれは住所不定無職、この犬は勝手についてくる犬」
「ジュウショ…フテイ?…イヌ?」
「犬は金色の神獣フェンリルって言われてるらしいぞ」
四人は目を見開いて驚いている。
「金色の神獣フェンリルと言えば、入ったら出れない魔の森の…」
驚愕している四人。
ドヤ顔の犬。なんかはらたつな。
「そういえば、その首輪みんなつけてるけど、パーティーのシンボルみたいなやつ?」
「奴隷…の首輪です…」
アカン。地雷踏み抜いた。
「で、でも助けられたし、解放されるんだろ?」
「はい、街に行けば解放されるはずです」
「なんだ、じゃあ安心じゃないか」
「ええ、だけど街中を奴隷として歩くのは恥ずかしいのよね」
まぁ恥ずかしいわな。
捕らえられた盗賊達が街に近づくほど泣いたりしてる。気まずい。
盗賊のオッサンの涙なんて誰得なんだよ。
捕まった盗賊達は奴隷になったり死刑になったりするらしい。牢獄の中に入れられるってこと滅多にないらしい。
でかい街の全体を囲うような高い石壁。
門が見えてきた。
鎧着て武器を持ってる人達が詰所から飛び出してくる。
リリーナ達に聞いて、歓迎の為に出迎えてくれるのだろうか。
「そこのオマエ止まれ!」
「魔物を引き連れて、この街でも攻め落とすつもりか!」
声を震わせながら兵士達が武器を構える。
横を見る。荷馬車の横を優雅に歩く2mの犬。なるほど、これは無理ですわ。
しかし、犬にはこれまで何度も助けてもらった。
遭難しているときに助けてくれた。
洗濯もしてくれたね。
洗いたての服をベトベトにしてくれていた。
移動手段は基本、咥えられてベトベトだった。
盗賊団のど真ん中にも捨てられたね。
いい奴だったよ犬。さよなら犬。
「わんっ!」
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