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003国連会議

単純に時間がなくて投稿できてないです。イラスト書く暇もないし、PC触る暇もない。本編はストックそこそこあるので、おまちください。





 巡視船"ざおう"と、大列島国の艦隊が接触して一週間後、無事に国交が締結された。それと同時に、大列島国の国土が地球に定着した。いままでは、存在があいまいであったため衛星からも見えなかったのだ。


それと同時に、日本にはごく一部の領土を分割した。日本も、領土を一部割譲して日列相互防衛条約を締結した。事実上、防衛条約を結ぶためのものであった。


 アメリカには、事前に情報を渡して大列島国への渡りをつけたため、存在の定着後、国交を締結することとなっていた。


 定着後数時間がたち、当然ロシアや中国が"発見した!"と主張をしたものの、日本はさらに前に国交を結んだと発表済みであった。アメリカも現在交渉を進めていると発表したのである。中露からすれば寝耳に水のことであり、根拠のない非難声明を発表した。


国連安全保障理事会



「いったいどう言うことですかな!すでに国交を結んでいるとは!」


 中国代表が気勢をあげる。


挿絵(By みてみん)


「何を怒っておるのですか?どの国にも属していない、独立した国と国交を締結しただけです。なにか問題でもあるのですか」

「大有りだ!太平洋現れた未知の陸地!日本とアメリカだけが独占しようというのですかな!」

「何を言っているのですか?どの地域にも国にも属していない国家を称する組織と国交を結んだだけです。我が国は、大列島国を国家として承認したのですよ」

「それは日本が送り込んだ演者であろう!」

「何をバカな。どうやってあの建築物群をつくるんですか?あんな量、数十年はかかりますよ」

「どうせ張りぼてだ!」

「張りぼてに住めないでしょう!」


 ロシア代表が手をあげる。


「その辺はどうでもいい。私が聞きたいのは独占する気がないのにも関わらず、なぜ中国や我が国の国交交渉は窓口にすら届かないのかということだ」

「それは日本に聞かれても困りますな。向こうには向こうの考えがあるのではないですか?」

「ふむ、そうか。では、日本に仲介を頼むことはできないのか?そのくらいはよいだろう?」「いえ、我々には仲介はする必要はないと大列島国の外交官に言われております」

「...そうか。つまり、相手が認めない限りだめだということか?」

「わかりませんね」

「...」


 三日後、中国とロシアは、大列島国に対して直接交渉を呼びかけるも、却下された。当然である。日本と敵対していることはすでに大列島国側に伝えられている。


 そもそも大列島国側としては日本との国交を結び、隣国になるつもりはさらさらなかったのである。本来の要望は、日本との間で連邦を形成して、面倒なことは日本側に投げようとすら考えていたのだ。


 ちなみにアメリカとの間では可能性すらないようだ。呼ばれた時代の日本人の感覚をそのまま引き継いでいるので、アメリカは敵だと思っているからである。


 日本側は何となくこのことは察しているし、魔導技術を独占するうえではその方が都合がいい。ただ、世界情勢からすればそんなことはできなかった。世界的に軍事費が増え、安全保障が不安定になりつつある今、急激な領土拡張と特殊技術の独占は、潜在的敵国だけでなく、今は同盟関係にあるアメリカなどからも圧力をかけられかねないのだ。


 以上のことから、大列島国として積極的に外国とはかかわる気はなかった。攻められれば日本と共同で敵にあたろうと思っていたのである。だからこそ、存在の定着後、日本に魔鉱の存在する島を一つ、割譲し、代わりに日本から一部領土を受け取り、そこに魔導技術の研究所を作ることになったのである。


 閑話休題。結局国交締結のための窓口にすらたどりつけなかった中国は、よほど腹に据えかねたのか、暴挙に出た。


「日本の東方海上に突如として現れた島嶼を占領するために、我が国は人民解放軍に指令を伝えた。今年中には結果が明らかになるであろう」


 すなわち、国なんて存在しない、ということにしたのである。どの国も領有していないことにすれば、占領することができると考えたのである。この動きに対して、日本およびアメリカは主権国家を不当に侵略する行為は慎むよう声明を出した。



国連安全保障理事会


「あなた方は何をしようとしているのか、理解しているのか」

「何を言っているのやら。我が国は未知の島嶼を占領して領土宣言をしようとしているだけだが?」

「すでに主権国家が存在しているのにか!」

「何の話だ?未開の部族くらいは住んでいるのかもしれんがそれならそれで…」

「しっかりとした文明がある国家に戦争を仕掛けるといっているという認識でよろしいか」

「解釈は勝手だ。好きにしたらいい」


 現在の会議場は、かなり固い空気だった。


 当たり前だ。アメリカロシアを除く二つの大国が火花を散らしているのだ。他国にとっては嫌すぎる雰囲気だ。


「どうあっても武力を行使するのですな」

「いやいや。未知の陸地では何が出るかわからないのでな。研究者たちの護衛だよ」

「研究者の護衛に軍を動かすのは異常でしょう!そもそも占領が目的と言っていたはず!」

「占領する前にしっかりと調査を行う必要があるのでな」

「主権国家に断りも入れずにか!」

「我が国は主権国家の存在を認識していないからなぁ?日本が遭遇したのも一部の部族などだったのでは?」


 ええい、ああ言えばこう言うやつめ!国際的な世論形成をここから持っていくにはアメリカが動いてくれるのがいいんだが...!


 ちらりとアメリカ代表を見るが、動こうとはしない。やはり自身に影響がないことには関心が薄いようだ。というか、中国側と政治的取引をしている可能性すらある...!


「ひとまず、本日はここまでにしましょう!まだ何か起こっているわけではありませんしね!ね!」



動乱が始まる日は、近い。





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