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Five
五という数字が好きだ
一でも二でもなく、十でもなく
五
手のひらの指が五本なのは
何かを掴むのに
ちょうどいいからだと思っている
五角形は安定している
どの方向からも支え合っている
五人が並ぶと
真ん中がいて両端がいてその間がいる
誰も余らない
誰も足りない
五つの声が重なると
ひとつの声では出せない厚みが生まれる
それぞれが違う音を持っているから
和音になる
五という数は完成じゃない
でも
それ以上でも
それ以下でもない
五人でいるとき
なぜかいちばん自分でいられる
そういう場所がある
五つの手が同じ方向を向いたとき
世界が少し動く気がした
Fiveは数じゃなくて呼び名だ




