10/10
夢の続き
夢は終わらない
目が覚めたら消えてしまうけれど
どこかに続きがある気がして
また目を閉じる
そういう夢がある
歩いてきた道の長さを振り返るより
まだ見えていない景色の方がずっと多い
それが怖いんじゃなくて
それがいいんだと気づいたのは
ずいぶんあとだった
夢の続きは
昨日の自分が置いていったものだ
諦めなかったからここにある
続きを渡してくれた
昨日の自分にありがとうと言いたい
眠りの夢は朝になれば消える
でも覚めない夢はちゃんと残る
五つの声で歌った夢が
今もどこかで
誰かの耳に届いている
夢は見るものじゃなくて
生きるものだと今なら思う
続きはまだある
まだ終わっていない
だから今日も
この場所から歩き出せる




