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ソラノつぶやき ARASHI  作者: 空野 翔


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6/10

紫

紫は赤と青のあいだに生まれた


どちらかに決めなくていい

両方を持ったままそこにいる


クールに見えるのに誰より深く感じている

静かに見えるのに

内側ではずっと何かが動いている


矛盾しているのではなくて

そのどちらも本物だ


夕暮れがいちばん美しいのは

昼でも夜でもない

その境目の短い時間だから


曖昧なのではなくて

ふたつをちゃんと知っている


五つの色の中で紫がいると

全体に奥行きが生まれる

深みが出る


主張しているわけじゃないのに

なぜかその場に引力ができる


存在感は大きさじゃない

深さだ


紫がなければ

その虹は美しいけれどどこか薄い


そう教えてくれる色が

五つの中にちゃんといる


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