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紫
紫は赤と青のあいだに生まれた
どちらかに決めなくていい
両方を持ったままそこにいる
クールに見えるのに誰より深く感じている
静かに見えるのに
内側ではずっと何かが動いている
矛盾しているのではなくて
そのどちらも本物だ
夕暮れがいちばん美しいのは
昼でも夜でもない
その境目の短い時間だから
曖昧なのではなくて
ふたつをちゃんと知っている
五つの色の中で紫がいると
全体に奥行きが生まれる
深みが出る
主張しているわけじゃないのに
なぜかその場に引力ができる
存在感は大きさじゃない
深さだ
紫がなければ
その虹は美しいけれどどこか薄い
そう教えてくれる色が
五つの中にちゃんといる




