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嵐
山と風が合わさるとき
はじめて嵐になる
ひとりひとりは
ただの山でただの風だった
でも出会って重なって
気がついたら嵐になっていた
風を集めてどこへ行くのか
行き先より
一緒に行くことが大事だった
重ねた手と手がほどけても
その温度だけは残る
嵐は壊すためじゃない
空気を動かすために
景色を変えるために
新しい朝を連れてくるために
通り過ぎたあとの空は
いつもどこか澄んでいる
また会えるとか
会えないとか
そういうことより
あの嵐が確かにあったということが
ずっとここに残っている
山は動かない
風は止まない
ふたつが重なった時間が
この空に刻まれている




