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ソラノつぶやき ARASHI  作者: 空野 翔


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1/10

嵐

山と風が合わさるとき

はじめて嵐になる


ひとりひとりは

ただの山でただの風だった

でも出会って重なって

気がついたら嵐になっていた


風を集めてどこへ行くのか

行き先より

一緒に行くことが大事だった


重ねた手と手がほどけても

その温度だけは残る


嵐は壊すためじゃない

空気を動かすために

景色を変えるために

新しい朝を連れてくるために


通り過ぎたあとの空は

いつもどこか澄んでいる


また会えるとか

会えないとか

そういうことより


あの嵐が確かにあったということが

ずっとここに残っている


山は動かない

風は止まない

ふたつが重なった時間が

この空に刻まれている


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