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私立エルガー学園!!  作者: ぷりお
第二部
88/88

79.俺達の戦い←雨天決行



三人は無事学校の校門前についた。


「あぁ!あれぇ、メサちゃんのぉ車じゃあぁねぇのぉ!?」


ここまでくると亀かナマケモノの喋り方だろ。


久方ぶりのヨウ・キャーの登場である。

断崖から海に叩き落としてやった人間が生きていた気分である。例えるなら鉄○親子


「ちっ!ヨウめ!まだのうのうと生きていやがったか!ファンネ○!!」


セリフの勢い任せでそんなもの使えると思うな


アダカスは久しぶりに感じるザワザワとしたプレッシャーと恐怖心により、ちょっとテンション上がっていた。


「ヴィーナさん。学校休むし退学するので家に帰してください。」


アダカスは運転席のヴィーナに声をかけて、横のエルマーに早く降りろと催促されていた。


「え………ぱぱ、学校はしっかり出といた方がいいよ?仕事もやっぱり、転職ってなると肩書だけでも学歴はないと……」


ヴィーナにさえ梯子を外されるかす


「早く降りろよ!お前が降りないと私が降りれないだろ!」


「アダムくん。わかってると思うけど、学校だと無視するからね」


「え………?」


「ぱぱ、学校には行っときなって。お願い。行かないなら、ママに言うからね」


「ママって………え?」


アダカスは車から叩き降ろされた。


「おぃい!こいつぅわぁ、停学ぅだっただろぉ!?」


ロキ使う時の明智にしか見えないわ

ヨウカスは地面に寝そべるアダカスを見つめて叫び散らした。


周囲の付属小学校、中学、高校、大学の生徒はみなヨウを庇うように、アダカスが何かしでかしたんだなという、蔑んだ目線を浴びせた。


身体に突き刺さるその目線と、冬のパキッとした陽射しの融合はアダカスにはめちゃくちゃ痛かった。


「ヤウくん。久しぶり。元気にしてた?しっかりご飯食べてる?相変わらず元気そうで殴りたい顔してんなおめぇ」


アダカスは起き上がり、カウの前に手を差し出した。

ヨウはカウと言い間違えられたので、突如制服から牛の着ぐるみに変身した。


「ギャハハ!ヨウかわいいじゃーーん!」


側のギャルが携帯を取り出し、そのヨウを面白がり始めた。


「黙れッ!貴様なような化粧の匂いが皮膚の毛穴からプンプンする人間は、滝に叩き落としてやるよッ!」


アダカスはとんでもない気迫でギャルに叫んだ。

その姿儚げ女子を志す、儚く消えても3回ぐらいザオリクしそうな女性のような気迫であった。


おそらく本作は陰キャが虐げられる皮を被っておきながら、陰キャが優遇されて仕返しをする、ただの醜い胸糞目クソ鼻クソ巻きグッソ作品として映っているだろう。


「マリーアントワネット知ってるか!?ジャンヌダルク知ってるか?ギルガメッシュ知ってるか?シャーロックホームズ知ってるか?知らないだろうな!新星歴だからと言って勉強もしないで、貴様何をやってるんだ!えぇ!?言ってみろ!」


アダカスは叫んだ。


「さすが停学w」


ギャルは笑った。

とてつもない余裕、アダカスの完全敗北である。


「パルプンテ!アバタケタブラ!回転説法!死んでくれる?ムドオン!コウガオン!」


アダカスは何も言い返せないので、仕返しに即死技の名前を叫び続けた。


「お前やばいな………」


エルマーは後ろでその一部始終を見て、アダカスと学校で関わるのは、たまに学校に登校する姉のためにやめようと

思った。


「記憶を失う前の私はこれが好きだったの?みんなが猫を可愛がってるなか、鼠とか飼っちゃう人だったのかな、前の私……」


メサちゃんは絶望していた。


「アダムくん、失望だよ」


どこからともなく、既婚者のユナさんが現れた。


「ユナさんですか……オラも失望したぜ。あんたはこのカウから俺が逃げてる時に、手錠を砕いて手を引いてくれた時があったよな。オラ、ちょっと期待しちまってたんだ。そしたらよ、なんか一度は餌にかかったのによ、寝取られちまったんだーーーーーーーッ!」


クズロ○トなのかアダカスなのかわかりづらいが、アダカスロットである。


ちなみに、アダカスをサイ○人名前に変えると、パセーリ


「アダムくん。いつまでも人も時代も貴方を待ってはくれません。大人になりなさい、結婚しなさい?家庭を持ちなさい。子供ままでいてはダメよ?」


ユナさんは大人になってしまった。

メイラちゃんと結婚して、彼女は最早ヤンデレであることもやめ、シャキリも諦め、アイドルの活動もごっそりと減らしていた。


彼女は悟りを開きかけているのだった。


「結婚だと、子供だと!オラは戦闘民族、サイ○人だーーーーーーーッ!!!!」


海外の童貞男に決まってみられる、孤独なキャラクターへのヒロイック自己投影は、大抵そのベクトルがバットマ○やアメリカンサイ○のパトリッ○ベイトマ○、ドライブのライア○ゴズリン○、タクシードライ○ーのトラヴィ○に行きそうだが、アダカスは戦闘民族に自己投影して、童貞であることを自己の中で正当化していた。


「ちなみに、オラはクウ○に殺されかけたし、蝕も経験したし、エー○も失いながら同時にマンションのオーナーとなり、不労所得に喜んでいたら異世界に飛ばされ、奴隷のように働いて、そんな自分が許せずにゲルバナナを作り、何万回もタイムリープしてきた。そしてトラックに轢かれそうな女子高生を庇い、トラックは目の前でブレーキを踏んで止まり、自分は轢かれたと勘違いして小便を漏らしてショック死、女子高生に笑われた。もちろんタイムリープして無いことにした。」


波瀾万丈すぎるだろ

人生の山と谷が、山が雲を突き破る高さで、谷もまた暗闇に包まれるほどの深さすぎるだろ。


しかし童貞はなんとしても貫かれていた。


「チョコレートやってるの?」


ユナさんはクスリの可能性を疑い、アダカスの頰に手を当てて、軽くペチペチと叩いた。


「また勘違いさせるのか!」


「いや、そんなつもりじゃ……」


「そういうことばっかされると、自分のこと好きなのだと確信してしまうだろ!何をどう自己採点しても、あぁこの人は自分が好きだなと、深夜にニヤニヤしてしまうだろ!お姉さんになるつもりか!?俺のお姉さんになるつもりか!?無理だよ!お嫁さんしか無理だよ!」


「アダムくん。その……クスリやってる可能性もあるし、生理的に無理です、ごめんなさい。」


ユナさんはしっかりと頭を下げた。

アダカスは女性に頭を下げさせたことで、自分の中の存在しない記憶、酒とギャンブルに溺れ、妻から金を搾取して、ギャンブルに勝てなければ妻に当たって謝らせる、そんな未来の自分を想像し、流石に絶句した


「飛べよぉぉぉぉぉぉ!!!」


タイムリープしようとするな。


「なんかモヤモヤ……」


メサちゃんはアダカスの後ろに立って、彼の右腕の袖をギュッと握った。


「ねぇちゃん、弁当ありがとー!うめぇよー!」


エルマーは側の石に腰掛け、早弁していた。


「なんか忘れられてない?」


「モゥぅぅぅ!」


ヨウ達は冷えるので教室に向かった



☆☆☆



「みんなおはよう。おっ、来たな問題児!出席取るぞー!」


ラッツェルが教卓に立って、アダカスを見てニヤニヤしていた。最悪な絡み方である。事実だが。


「ガルーラ・マイコン」


「ハイ……」


出席確認が始まった


「メサイア・アルメイア」


「はい」


「ヨウ・キャー」


「はぃぃぃぃ!」


いい返事であるが、ヨロレイヒーみたいに伸ばすのやめろ


「オゲレッ・ツー」


「マー!!!」


「クスクス」


「ニヤニヤ」


「アダカス・カスッカス!!」


「ミントアイスキメるわ!」


アダカスは叫んだ。


「え………?」


「ミントアイス………?」


「歯磨き粉……?」


「ザワザワ………」


聞き捨てならない言葉があったが、アダカスは盛大に滑ったので、静かに着席した。


「また停学になりたいのか」


「スイマセ………」


「クスクス」


「ニヤニヤ」


謝って周りにクスクスされるアダカスであった。

よかったである、笑ってもらえて。


「今日は転校生いるから!入ってくれー!」


ラッツェルが廊下に向けて叫ぶと、すぐに扉が勢いよく滑り、クラスの視線がそこに向かった。


アダカスは机の下で、すけべなラノベを読み始めていた。

窓際の彼の隣の席は空白であったが、そのさらに先の女子生徒にキモがられていた。


こんにゃく子という女性である。


クラスがざわめいた。

遠方の席のガルーラくんがアダカスに必死に振り返って、合図をしていた。

瞬きによるモールス信号である。


メサちゃんもムスッとした表情で、一番前の座席からアダムを振り返っていた。

ガルーラはその後ろだった。


アダカスも皆に合わせて黒板みた。

そこにいるのは、かつて犬の小便を受けた自分のアクキーの少女。


青髪銀河一人気アイドルその人が制服姿で立っていた。


アダカスは体を大きく揺らし、メサちゃんは敏感にムスッとして、ガルーラ君も大興奮だった。


「じゃあ自己紹介を」


「ミュラウ・クルムです。よろしく」


ミュラウちゃんはツンとしていた。

アダカスは鼻にわさびが詰め込まれたような気がして、とてもがっかりとした。


「席はそうだな。アダムの隣が空いてるな。ミュラウさん、そこ座って。」


メサちゃんが叫んだ。

隣の席のヨウは吹き飛んだ。


ミュラウは周囲の視線をファッションショーのように一身に受けて、それを気にせずアダカスだけを見つめて歩いてきた。


アダカスはドギマギしながらも、すけべラノベを握って平常心を保った。


「どうぞよろしく。」

「エス」


「……?」

「イェスキリスト」


「フッ」


ジェナちゃんはモジモジとするアダムを見て鼻で笑った。

そして机からはみ出る四角い筆箱の取手に、サラーシャちゃんデフォルメキーホルダーと、ジェナちゃんチェキ風ミニキーホルダーがぶら下がり、窓から入り込む寒風に揺らされているのを見て、とてもムスッとした。




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